
苋菜=ヒユという野菜
今日は中国野菜の苋菜(xian cai・シエンツァイ)を紹介したい。日本語ではヒユ(莧)と言うらしいが、ハゲイトウ、アマランサスと言う名称でも呼ばれている。
ところで、ハゲイトウ?って…ハゲ伊藤?…かと思った人も多いのではないだろうか。(私だけか?(笑))しかし、漢字で書くと「葉鶏頭」なのである。
葉っぱが鶏のトサカのように赤いので、「葉鶏頭(ハゲイトウ)」。分けるとしたら「ハ、ゲイトウ」のように切るのが正しく、「ハゲ」で区切ってはいけないのである。
全国の伊藤さんすみません(笑)
なお、日本では赤い美しい葉の色を楽しむため観葉植物として育てられることが多く、あまり食用されてないようである。
私も日本のお店に野菜として並んでいるのを見たことはない。
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美味しい野菜と言われ
しかし、中国では野菜として食べられており、スーパーの野菜コーナーにもよく並んでいる。今まで一度も食べたことがなかったのだが、美味しい野菜だと聞き、一度食べてみることにした。
苋菜(xian cai・シエンツァイ)
緑の中に赤い鮮やかな色がある葉が特徴的である。
健康に良い野菜
調べたところ、苋菜は健康に良い野菜として紹介されており、別名「長寿菜」とも呼ばれているとのこと。消化を助け、便秘解消を促し、皮膚を綺麗にする。また、血液をサラサラにし、赤血球を増やし酸素運搬能力を高める。さらに、ダイエット、デトックス効果もあるそうだ。
もちろんどんな良いものでも食べすぎはダメだと思うが、時々食べると健康効果が望めそうである。
“清炒(チンチャオ)”で食べてみる
買ってきた苋菜がこちら。いつもと同じく、中国で定番の“清炒(チンチャオ)”で食べてみることにする。
清炒(チンチャオ)は油炒めの事だ。
フライパンに油を入れて火にかけ、刻んだにんにくと唐辛子を入れて香りを出したら野菜を入れて炒めるだけの簡単料理だ。
味付けは旨味調味料と塩のみでつけられることが多く、野菜の味がよくわかる。
出来上がりがこちら
食べてみる
では早速いただいてみよう。パクリと…。
クセがなくなかなか美味しい。
ほのかな甘み、苦味がある野菜で、茎部分の歯ごたえ、葉部分の柔らかさのコントラストが良い。
うむうむ。うまいね。
野菜炒めを一品つくるなら、時々この野菜を選んでも良いと思う。
皿には赤い天然の色素が出ている
赤くないのもある
なお、この苋菜(xian cai・シエンツァイ)だが、赤色素がないものもある。その名も白苋菜(bai xian cai・バイシエンツァイ)だ。
白苋菜(bai xian cai・バイシエンツァイ)
色は緑なのだが、なぜか“白”苋菜(笑)
赤いのが普通なので、色がないことを「白」としているのかな。
とにかく、この白苋菜もスーパーでよく見かける。
食べてみた
白苋菜も同様に清炒(チンチャオ)で食べて見た。出来上がり
結論から言うと、赤い色の苋菜と比べて味の違いはあまりわからなかった。こちらも美味しい野菜炒めだった。
個人的には、選ぶなら鮮やかな赤い色の方が食卓にあると綺麗でいいかなと思った。
白苋菜(左)と苋菜(右)
機会があったら食べてみて
苋菜(xian cai・シエンツァイ)は日本では野菜としては出回っていないので、なかなか食べられない。だが、中国ではポピュラーな野菜なのだ。
美味しく、クセもなく、健康にもよく、鮮やかな赤で食卓を飾ってくれるので、機会があったら食べてみてほしい。
この記事は珍しい中国野菜を食べてみるシリーズです。 |
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