アイスを買おうと思ったのだが…
今日アイスを買おうと、大型のスーパーに行った。しかし、アイスが見当たらない。
…あれ?
つい先日までアイスが入れてあったところには冷凍肉団子、冷凍餃子など冷凍食品が売られているではないか…。
アイス売り場は隅の方に移動させられ、大幅にスペースが縮小されている。
そうか…夏が過ぎたからか…。
早くもアイスが売られない時期になったのか…。
スポンサーリンク
中国で冬にアイスは買えない
そうなのだ。中国ではアイスが売られるのは夏季だけで、これからの時期ほとんど売られないのである。なぜなのか。
これには中国医学に基づく考え方が関係しているのだ。
中国では冷たいものはダメ
中国医学では冷たいものを食べることは身体に悪影響がおよぶとされ、冷たいものを受け入れられない中国人が多い。そのことを肌で実感するのが、レストランで出てくる水の温度だ。
中国圏に旅行に行ったら、水の温度に注意してみてほしい。
日本のレストランで出てくる水は氷が入っており、冷やされているのが当然だ。もし、生ぬるい水が出てきたら普通の客は不愉快に感じるだろう。
しかし、中国圏(香港、台湾も同じ)では上記したように、冷たい物は体に悪いという考え方が当たり前なので、出てくる水は「生ぬるい」のが普通なのだ。
先日、中国のレストランである客が店員に対して、怒りながら「水が冷たい!お湯を足せ!ぬるくないと飲めない!」と言っているのを聞いた。(冷たいといっても、冷蔵庫には入っていないただの常温の水だったのだが…)
そう。冷たい水に対しての考え方は中国と日本は全く逆なのである。
コーラやビールも
なので、冬季になると、コンビニのコーラやビールも常温で売られていることが多い。冷蔵庫に入っていても全然冷えてないのだ。
店員に「コーラが全然冷えてないよ」と言うと
「冬だから冷たいもの飲む人なんているわけないじゃないか。だから冷蔵庫の電源は切ってある」
と言われたこともあった。
コーラを常温で・・・
コーラ=冷たいものでしょう・・・。
と思うのだが。
アイスは元々歓迎されていなかった
ということで、中国では冷たいものは全く歓迎されてこなかった。私の知り合いの中国人の中でも、アイス(冷たいもの)は「体に悪いので一度も食べたことがない。」という人も未だに結構いる。
アイスの美味しさを知らずに、暑い日に冷たい飲みものをギューっと飲み干す快感を知らずに一生を過ごすのかなぁ。
アイスが一般的にー売られるようになったのは近年のこと
しかしながら、近年、中国も海外の影響を受け、さすがに夏の暑い日には若者を中心にアイスを食べたいという人も増えてきて、夏季であればそれなりにアイスが売られるようになったのである。涼しくなると中国でアイスは全く売れなくなる
しかし、それも暑い夏だけだ。涼しくってくると、もともと冷たいものがダメな人たちが多い中国では、アイスが全く売れなくなる。
冬季にビールやコーラもぬるくないと売れないのだから、アイスが売れないのも頷けるだろう。
現在、深センでは昼間は30度近くまで上がり日本人的にはまだまだアイスを食べたい日もあるのだが、これから涼しくなり、ほとんど売れなくなることが見込まれるため、スーパーでは、早くもアイス売り場が大幅に縮小されている。
来年の春までアイスは仕入れられず、アイスがあった冷凍庫には、冷凍食品が入れられるのだ。
すでにアイスの冷凍庫に冷凍餃子が侵略してきている…
中国では冬にアイスはなかなか食べられない
もちろん、冬季で大きなスーパーではハーゲンダッツなどの高級アイスなど、ごく少量売られることもあるが、ほとんど買えないと言っても良い。あくまで個人的な感覚だが、
日本のアイスの販売量と種類を100とした場合
深センの冬=1
くらいだと思う。
(※深センの夏=30くらいかな…)
ということで、アイス好きにとって中国生活はなかなか辛いのである。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
スポンサーリンク
この記事へのコメント
WL
ペッペケ
マクドナルドにはソフトクリームありますね。
アイス好きには有難いです。(^^;