日本にあって中国に無いもの「鉄道マニア」と「月収を聞くバラエティ」と「ゴミの分別」

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日本にあって中国に無いもの

日本と中国は世界から見ると似ている国だと言う人もいる。

世界の中で日本と中国だけが漢字を使っているし、祝日や風習なども近いものがあるからだ。

しかし、感覚や文化や常識など、違う事が沢山あるのもまた事実だ。

今日は、“日本にあって中国に無い”3つについて書いてみたい。

それは、「鉄道マニア」と「月収を聞くバラエティ」と「ゴミの分別」である。

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日本にあって中国に無いもの「鉄道マニア」

まず最初に挙げたい“日本にあって中国に無いもの”。

それは「鉄道マニア」だ。

鉄道マニアは中国にいない!?
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日本では鉄道に乗るのが好きな「乗り鉄」、写真撮るのが好きな「撮り鉄」など、色んなタイプの鉄道マニアが存在する。

マニアというほどでなくても、駅のプラットホームで鉄道の写真を撮ったり、鉄道でのんびりと旅をするのが好きと言う方も多いだろう。

一方、中国には、「鉄道マニア」=「鉄道に乗ること自体が趣味という人」がほとんどいないと思う。

…もちろん、完全にゼロではないと思うが、自分は鉄道マニアだと言う人の比率は、日本と比べるとはるかに低い。

「鉄道マニア」が中国でほとんどいないのはなぜだろうか、考えてみた。



中国に鉄道マニアが存在しない理由1:「時刻表が守られない」
中国に鉄道マニアが存在できない理由の1つに、「時刻表が守られない」と言うことが挙げられるだろう。

中国にも鉄道の時刻表は一応存在しているが、全く守られていない。出発、到着時刻が、誤差15分くらいであればむしろ優秀なくらいである。

この状況が、鉄道マニアの生存を阻んでいる。

鉄道マニア、特に乗り鉄にとって、時刻表は非常に重要だ。

日本の鉄道は通常、1分の誤差もなく到着する。なので、時刻表を見て乗り継ぎ駅と時間を調べ、旅行の計画を立てることができる。

「まずは、この駅で降り立って、近くを30分間散策して、次にあの駅まで行って、6分後に来る〇〇線の電車に乗り継いで…。」

こんな風に、時刻表を見て、旅行の工程を考えることができるのだ。

鉄道好きな友人によると、時刻表を見ているだけで、わくわくするらしい。

この楽しさが「乗り鉄」たちの心をぐっと掴むわけである。

しかし、中国では時刻表は全く守られないので、このような綿密な計画を立てる“乗り鉄”ならではの楽しみは味わえない。

中国の鉄道「和谐号」
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中国に鉄道マニアが存在しない理由2:「周遊切符がない」
また、日本では、鉄道マニアに嬉しい各種切符が用意されている。

「青春18切符」「〇〇周遊切符」など、定額で乗り放題なものが有名である。

これらの切符は、目的地に行くためと言うより、“電車乗ること自体”が目的だ。

特急などは乗れないので目的地への到着は遅いが、安い運賃で思う存分鉄道の乗車を楽しむことができる。まさに、乗り鉄のための切符だ。

一方、中国では、鉄道マニアのための周遊切符は用意されていない。鉄道はあくまで移動手段であり、目目的地までの切符を買うだけだ。

中国では、日本のように周遊切符で鉄道に乗りまくることは難しいため、鉄道マニアは増えないのだと思う。



日本にあって中国に無いもの「月収を聞くバラエティ」

さて、「鉄道マニア」の次に挙げたい、“日本にあって中国に無いもの”は「月収を聞くバラエティ」だ。

私はあまり面白いとは思わないが、日本では芸能人の月収を聞くバラエティ番組が多いと思う。

例えば芸人が「自分の月収を言えるのか?それとも言えないのか?」というテーマでトークを盛り上げ、笑いを取る番組だ。

このような場面は日本ではよくあるかもしれないが、中国ではまずあり得ない。

なぜなのか。

中国では収入を聞くテレビのバラエティ番組はない!?
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日本では、お金にまつわる話はタブー→これをあえて聞くことで笑いになる

これには日本と中国の文化の違いがよく表れていると思う。

日本では、お金にまつわる話はタブーとされている。

給料については他の人に聞くことは失礼だし、自分の収入や貯金額を知られたら恥ずかしいと思うのが普通の感覚だ。

日本のバラエティでは、日本人が持つその“タブー感覚”を利用して笑いを取っている。

司会者:「芸人の〇〇君が先月もらったギャラはいくらでしょう!?」

芸人:「言えませんよ!そんなの言えるわけないでしょ!」

周り:笑う
こんなやりとりを聞いた時、日本人の中では、

芸人側が感じる、“こんなこと聞かれたら普通嫌でしょ”という、恥ずかしさに似たドキドキ感、

そして、司会者が行なっている、“他人の給料を聞く”という、モラル違反のドキドキ感の両方が同時に生じる。

つまり、“相手の月収を聞く”という、普通はやらないタブーをおかすことによって笑いを引き出しているのである。



中国では、相手の月収を聞くのは当たり前

一方、中国では、お金に対する感覚が日本とはかなり異なり、お金の話は日常会話で普通に出てくる。

友人同士で給料の額や貯金額を聞いたり言ったりするのは当たり前のことだ。

また、田舎の方では、毎年の春節に、老人たちが、“息子(や娘)の給料、息子(や娘)いくら田舎に持って帰ってきた”という話題で盛り上がるのは、もはや定番である。

私は、知らない人から、いきなり「この辺で仕事探している、何かいい仕事ないか?ところであんたの給料はいくら?」と聞かれたことすらある。

そう、中国でお金の話は、「今日は少し暑いですね」というような天気の話くらい全くありきたりなのである。

自分の給料の額、貯金額が知られても恥ずかしいという感覚はないようだ。

なので、中国では、日本のような
「芸人の〇〇君が先月もらったギャラはいくらでしょう!?」
という、“笑いを意識しての”話のフリは行われない。



日本にあって中国に無いもの「ゴミの分別」

最後にもう一つ、日本にあって中国に無いものを挙げたい。

それは「ゴミの分別」だ。
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日本では各自治体で種類が異なるが、ゴミを分別し、それを袋に入れ、しかもそれぞれ別の決められた曜日に出さなければならない。

日本にいたらこれは当たり前のことだと思うが、ゴミの分別を義務付けている国は少ないらしい。

中国でも分別は一切いらない。「ゴミ」は「ゴミ」である。生ゴミだろうが、大型ゴミだろうが、プラスチックゴミだろうが区別はない。

そして、ゴミ出しの曜日などは決まっていない。

どんなゴミでも、どんな時間にでもゴミを出すことができるのだ。

※少し前から、深センでもゴミ分別の呼びかけが始まったが、今のところ全く守られていない。

分別をしないと、その後の処理の問題など色々考えることはあるだろうが、住民の立場としては非常に楽である。特に、生ゴミがいつでも出せるのは本当にありがたい。

日本に住んでいた時、生ゴミは週3回しか回収されなかったため、2-3日は家で保管する必要があった。夏場などは特に保管場所に困った。

しかし、中国ではそんな悩みは全く生じない。

いつでも、どんなゴミでも捨てたい時に捨てればいいのである。



文化の違いを楽しむ

さて、いかがだっただろうか。

同じ国でも地域が変われば常識や文化が異なる。

国が変わればなおさらだ。中国と日本は違うところがかなりある。

しかし、そんな文化の違いを批判するのではなく、楽しめるようになれると、海外生活はもっと有意義なものになるだろう。

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この記事へのコメント

  • 定期購読者

    いつも楽しく読ませていただいています!

    「鉄分豊富」なので、よく中国に列車を乗りに行きますが、ホームでカメラ持ってウロウロしてると、奇異な視線がイタイです。。。
    あと、中国人は車窓の景色にも興味なさそうですね。
    しかし、徐々にですが今の子供達は親世代と違って鉄道を興味の対象と見始めてる感は感じてます。

    2019年06月01日 08:35
  • 管理人

    定期購読者さん
    コメントありがとうございます。
    確かに、私も列車に乗るときは写真を撮ってしまうのですが、他にはいないですね。
    2019年06月04日 02:04
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