※2018年12月20日更新
タイガーバームとは?
タイガーバームをご存じだろうか。これは香港に売っている万能塗り薬で、ハッカ、漢方成分が入っている軟膏だ。
これと用途が似ているアイテムに、白花油があるが、両方とも香港人に大人気のアイテムとなっている。
タイガーバームは歴史がある塗り薬
このタイガーバーム、実はめちゃめちゃ歴史がある塗り薬で、1870年代に開発されたとされている。開発したのは、清の薬草商人「胡子欽」という人物で、息子の「胡文虎」にその薬の配合、作成方法の秘伝を伝授した。
そして、この薬を息子の名前の「虎」の字から名づけ、“タイガー”バームとしたそうだ。
その後、香港やシンガポールなど、南アジア、東南アジアで広く広まることになった。
香港人にはタイガーバームは常備薬あり、
「これを使えばどんな病気でも治る」
というくらいの信仰を持っているといっても過言ではない。
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成分は?
タイガーバームの成分は、漢方薬など自然由来となっている。これも健康志向の香港人に愛されている所以だ。
メントール、カンファーを主成分として、ミント油、カヤプテ油、クローブ油、シナモン油などが含まれている。
使い方、効能は?
使い方は簡単。塗り薬なので、適量取って塗ればよい。ハッカが含まれているので、スースーした感じがする。
日本人にわかりやすく表現するとすると、“ヴィックスヴェポラッブ”だ。
見た感じはヴィックスヴェポラッブによく似ている。タイガーバームはさらにそれに漢方成分をプラスして効能をアップしたようなもの、といえばよいだろう。
硬い固型の塗り薬で、指にとって患部に塗る。
塗るとスーッというハッカの香りがする。
タイガーバームの効能は以下のように多岐にわたる。
筋肉痛
血行促進効果があるので、筋肉痛を和らげてくれる。虫刺され、予防にも
虫刺さされの時に塗っても良い。また、虫はハッカのにおいを嫌うので、蚊が多いところに行く前に露出している腕、首、足などに塗っておくとよい。鼻づまり
鼻の周りに塗ると気化した薬効成分が鼻の中に入り、鼻づまりを抑えてくれる。けが、やけど
炎症を抑える効果もあるため、けがをしたとき、やけどをしたときに塗ると治りが速い。肩こり
血行を促進するので、肩こりにも良い。香港人はこれを塗ってそれからマッサージすると良いと言う。油の成分があるので、滑りがよくなり、マッサージもしやすい。すりこみながらマッサージすると確かに効いている感じがする。頭痛
こめかみのあたりに塗ると頭痛が和らぐ。眠気覚まし、リフレッシュ
ハッカの香りがあるので眠気覚ましにも使う人がいる。鼻の周り、首に塗るとすっきりする。タイガーバームのロゴ
どこで買う?
香港の薬局、コンビニ、スーパー等で買うことができる。以前は龍角散からタイガーバーム日本版が発売され、日本でも買えたのだが、今は日本国内では買うことができないようである。
日本のサイトで、「タイガーバーム」と検索してみたら似たようなハッカ油、軟膏などの商品が出てきた。しかし、やはりタイガーバームそのものは日本では売っていないようだ。
タイガーバームは基本的に海外ででしか買うことができないのである。
香港に来た際には是非手に入れよう。
また、香港以外にも、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポールなどの東南アジア諸国でも売られているので、これらの国に行った際は薬局をのぞいてみよう。
白と赤がある
メジャーなのは白と赤の2種類だ。違うのは軟膏の色だけで、どちらも効果は変わらないという。白色タイガーバーム
赤色タイガーバーム
値段は?
値段は店によって多少違うようだが、2018年の現在、19.4gの瓶で、HKD30(約430円)程度で売られている。この瓶一つでHKD30(約430円)程度
日本のお土産にいかが?
今や日本では買えなくなったタイガーバームだが、人気があるようである。私も日本の友人に、「香港でタイガーバームを買ってきて」と頼まれたことがある。
お土産としてもなかなか良いかもしれない。
【参考記事】 ■これと似たようなアイテムで白花油というものがある。こちらもお土産におすすめだ。 白花油について書いた過去の記事はこちら ■香港国際空港でも買えます。詳しくはこちらに書きました 香港国際空港の萬寧(mannings)で白花油とタイガーバームを買おう。場所はここ |
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この記事へのコメント
Mako
ペッペケ
コメントありがとうございます。
私は大陸では見たことはないですね。
深センでは香港から持ち込んだものを扱っている港货店が結構あるので、売っているかもしれませんが…。
サクラ
ペッペケ
タイでも売っていましたか!情報ありがとうございます!