中国の11月11日キャンペーン「双十一」「光棍節」3兆円超えの恐ろしい経済効果!

天猫「Tmall」の「双十一」ロゴ
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中国の11月11日キャンペーン「双十一」

「双十一」は中国に住んでいる方なら最近何度も目にしたり、耳にしただろう。

「双十一」は「2つの11」という意味。

11と11。そう、11月11日のことを表している。

毎年この日に、中国アリババグループの天猫「Tmall」がショッピングキャンペーンを行っているのである。

このキャンペーンは10年前の11月11日に始まり、今年はキャンペーンが始まってから10回目の「双十一」となった。

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なぜ11月11日にキャンペーンをするのか?光棍節とは?

11月11日がなぜショッピングキャンペーンの日に選ばれたのだろうか。

それは“1”が表す、シングル(独身者)という意味による。

このため、中国ではこの日は光棍節(独身を楽しむ記念日)とも呼ばれている。
【参考】
光棍…独身者=一人の人を一本の棒に例えている
節…記念日
つまり、「11月11日は独身を謳歌する記念日だ!シングルライフを楽しむため、この日に買い物をしよう!」ということなのだ。

そして、独身者の消費を促すために始まったこのキャンペーンも、今や中国では知らない人がいない”買い物デー“となり、独身者だけでなく、老若男女がキャンペーン価格の商品を買うようになった。


恐ろしい経済効果。アリババグループだけで、2135億元!日本円で3兆超え!

10年前、「双十一」は細々と始まったキャンペーンだ。知名度はなく、売り上げも通常時と大して変わらなかった。

しかし、毎年着実に知名度を増やし、それから10年後の今年、恐ろしいほどの経済効果をもたらすようになった。

ニュースによると、2018年11月11日の24時間、アリババグループだけで、なんと2135億元の売り上げがあったという。

日本円だと3兆5000億円だ。

恐ろしい…1日でこれだけのお金が動くとは。

天猫「Tmall」の箱
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中国のGDPは右肩上がり、「どんどん買え!」という風潮

中国では「双十一」の広告に背中を押されて、多くの人がこの日にかなりのお金を消費した。

確かに、「新しいものはどんどん買え!」という風潮が今の中国にはあるように感じる。

その背景には伸び続ける中国の経済がある。

1999年、中国のGDPはわずか300アメリカドル(約3万4千円)だったのに対して現在は9000アメリカドル(約100万円)に伸びているのである。

人々の給料も毎年上がり続けているため、

中国では、バブル時の日本のように「お金はどんどん入ってくる、どんどん使って今を楽しもうよ!最新の物をどんどん買おうよ!」という考え方をする人が多い。

いつかこのイケイケの経済成長もきっと終わると考え、堅実に貯金をしている人もいるようだが、それは少数派である。

今の中国はバブル期の日本を思わせる
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「双十一」を利用のメリットデメリット

「双十一」とは何なのか、わかっていただけただろうか。

11月11日のネットショッピングキャンペーンである。

では、この日に中国のネットで買い物をするのはどうなのだろうか。

今年は終わってしまったが、来年も11月11日前後に大規模な「双十一」キャンペーンが行われるはずだ。

また、中国では「双十一」キャンペーンだけでなく、色々理由をつけて購買促進キャンペーンが行われる。

果たして本当に安く買えるのだろうか。



「双十一」に買い物する“メリット”
確かに、安く買えるものも少なくない。

中には広告を目的として100元くらいのものが1元などで売られる場合もある。

もちろんこのようなものは個数限定で、すぐに買われてしまうが、キャンペーン価格のものをうまく買えるとかなりお得である。

また、期間限定の電子割引券が配布されたり、“〇〇元以上は一律〇元割引”などの恩恵もある。


「双十一」に買い物する“デメリット”
しかし、マイナス面もあるので注意だ。

まず、物流や、店の対応が通常時より遅くなる。

当然、この1日で大量の発注を受けるため、通常時よりは対応が遅くなる。商品のページにあらかじめ「“双十一”なので、到着は遅れます」と注意書きされているものが多い。

急ぎで欲しいものは事前に買っておくことをお勧めしたい。

深センの道路で見かけた光景。あまりに大量の荷物が動くため、倉庫に入らなかったのだろう。路上に“保管”されている。
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天猫の箱も多かった。

確かにこれじゃ物流が遅くなるよね。

また、気をつけたいのは、商品によっては全く安くなかったり、逆にちょっと高かったりするものもあることだ。

上で書いた“メリット”と矛盾するようだが、これが消費者の財布の紐を緩めるカラクリなのだ。

確かに安いもの、激安キャンペーン商品もある。しかし、通常と変わらない価格の商品も多い。というか、今年色々見てみた感じだと、通常と価格が変わらない商品の方が多いように感じる。

つまり、激安商品でショップサイトに消費者を呼び寄せ、購入を促進させているのである。

「今日は“双十一”だから安いだろう」という錯覚が、通常よりちょっと高い商品の購入ボタンも押させてしまうのだ。


キャンペーンに踊らされない

結論である。「双十一」などのキャンペーン時には、確かに安いものもある。なので、うまく利用すればかなりお得になる。

しかし、キャンペーンに踊らされないことが重要だと思う。

たいして使わない物を通常より高い金額で買わせられないように、購入前にはよく確認してから購入ボタンをクリックしよう。

キャンペーンにうまく利用されるのではなく、キャンペーンをうまく利用したいものである。

犬と私の10の約束


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