※2017年11月24日、誤記修正
中国生活でちょっと気になった中国語をシリーズ記事で書いていきます。過去の記事についてはこちらからどうぞ |
水客
今日は中国語の「水客」という言葉について書きたいと思う。「客水」はどういう意味なのだろうか?
水の客・・?海辺のお客さん?水道関係?はたまた水商売の客?
言葉だけを見たらいろんな想像が膨らむが、正解はこちら。
「マカオや香港と中国本土を何度も行き来し、物品を国境を越えて持ち込む中国人」
と言う意味なのである。
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水客の語源は?
なぜ、国境を越えて物を運ぶ人たちが「水客」と呼ばれるのだろうか。語源は、船乗りにある。
昔の船乗りは遠くの国に行き、そこで手に入れたものを持ち帰り、売って利益をあげたらしい。
国境を越えて商品を持ち込むという点で今の「水客」と同じである。
「水客」は海(水)の上を行き来する船乗りから生まれた言葉なのである。
なぜ香港やマカオから物を持ち込むのか?
ではなぜ「水客」は香港やマカオから中国本土に持ち込むのだろうか。なぜなら中国本土と売っている物、値段が違うからである。
マカオや香港にしか売っていない物も多いし、同じ物があったとしても中国本土の方がかなり高かったりする。
大陸で特に人気があるのは粉ミルクや紙おむつや電気製品などである。
中国本土に持ち帰るとこれらの商品が高く売れるため、香港やマカオの通行証を得た中国人がお金を稼ぐため、何度も本土とマカオ、香港を行き来し、物を運んでいるのである。
香港でよく見かける「水客」
「水客」は香港でよく見かける。大量の荷物をキャリーに乗せ運んでいる姿や、
深センにほど近い香港の上水というエリアで、大量の商品を詰め込んでいる様子を見かける。
香港の中心ではあまり見かけないが、深センとの国境近くのエリアでは「水客」だらけ、と言っても過言ではない。
香港人にとって「水客」は・・?
香港人にとって「水客」はどんな存在なのだろうか。金に糸目をつけず、大量に買っていくので、香港の経済に大きな影響を与えている。
国境の近くのエリアで店を経営している人にとっては、売り上げのかなりの部分を「水客」に依存していると言っても過言ではないだろう。
ただし、買い占め行為、ゴミのポイ捨てなども問題があり、「水客」を嫌がっている人も少なくないようだ。
水客はイミグレで荷物をチェックされる
水客は個人的に香港やマカオで物を大量に買い、それを中国国内に持ち込んでいる。もちろん、その行為自体は問題ないのだが、
持ち込み量が制限されているものもある。
先日も書いたが、それをチェックするために「海关e通道」という、香港から中国に入国した回数をチェックする機械が2017年1月、イミグレに導入された。
日本人にも影響がある「水客」
この「海关e通道」は香港から深センに入るイミグレに設置されており、中国人だけでなく、日本人を含む外国人もパスポートを読み込ませなければならない。祝日などは「海关e通道」の前が大混雑し、イミグレ通過にかなり時間がかかる場合もある。
あと、たまに「水客」に間違われて荷物を開けろと言われることもある。
パスポートを見せると、「なんだ、地元人じゃないのか」と言われて通してくれるのだが・・。
香港から深センに入るときに「水客」に間違えられてもパスポートを見せれば問題なく通過できると思うので、呼び止められても安心しよう。
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「海关e通道」についてはこちら
■香港と中国深センを1日に3回以上往復しようとすると、イミグレで取り調べを受ける?
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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この記事へのコメント
こんよく
上記、文はひょっとして間違いではありませんか?
(誤)同じものでも中国本土よりかなり高かったりする。
(正)同じものでも中国本土の方がかなり高かったりする。
確認いただき、コメントは削除してください。
ペッペケ
コメントありがとうございます。
ご指摘ありがとうございます。おっしゃるように誤記でした。修正いたしました。
修正履歴がわかるようにコメントはそのままにさせていただいてもよろしいでしょうか。
ありがとうございます。