中国深センの地下鉄はセキュリティチェックがすごい
初めて日本から深センに来て地下鉄に乗ろうとすると、きっとびっくりするだろう。何が驚きかというと、セキュリティチェックがすごいのである。
すべての手荷物はX線検査機を通され、飲み物などの液体も検査機にかけられ、安全なものかを確かめられる。
地下鉄のセキュリティチェック
さながら飛行機の保安検査場のようである。
それが、深センに数多くある地下鉄駅すべてに設けられ、乗車するときは必ずセキュリティチェックを受けなければならないのだ。
深セン以外にも、北京など、中国の主要都市の地下鉄では同様のセキュリティチェックが求められる。
スポンサーリンク
最近、さらにセキュリティチェックのレベルが上がった
そんな深センの地下鉄のセキュリティチェックのレベルが最近また上がった。ここ一か月ほどの間に、深センの地下鉄駅すべてに人体を検査する機械が設置されたのである。
設置された機械
これは空港の保安検査場にもあるもので、中を通過すると顔から個人を識別し、また、体に危険なものを隠していないかどうかを調べることができるのである。
これがすべての地下鉄駅に導入されたのだ。すごいことだ。
今はまだ試行期間のようだが、間もなく、全ての乗客はこの機械の中を通って乗車することが求められるだろう。
なぜここまで?
それにしても、地下鉄でここまでのセキュリティチェックを求める国は見たことがない。機械を設置する費用や人件費は莫大なものであろう。なぜここまでする必要があるのだろうか。
それはテロを防ぐためである。爆弾や武器などの危険物を持ち込む人がいないかを厳重なセキュリティチェックで排除しようというのである。
このテロ防止の動きは手荷物検査だけでなく、車両の中にも及んでいる。
全ての地下鉄には、保安員が数名乗り込んでおり、車両内を常に巡回しているのだ。
なお、地下鉄に限らず中国全土でセキュリティ向上の動きがある。検査機器メーカー、監視カメラメーカーなどにとっては超バブル期となっており、株価は軒並み上昇している。
乗車は不便になっている
しかし、この厳重なセキュリティチェックのせいで乗車は大変不便である。地下鉄駅によってはセキュリティチェックをできる場所が1か所、もしくは2か所しかないため、改札はすぐ目の前でもぐるっとそこまで回らなければならない。
特に朝夕の通勤帰宅ラッシュ時は大混雑し、かなり時間をとられるので大変だ。
さらに多くの人を不満にさせているのが、“俺は急いでいるから”などと言ってチェックを受けずにそのまま乗り込もうとする人がいるのだが、検査員がそういう人を見逃していることだ。
急いでいるという理由でセキュリティチェックをを見逃しているなら、そもそもこんなに時間をかけれ並ばされる意味は・・と思ってしまうのである。
さらに安全になる?
ともかく、深セン地下鉄に新しい機械が導入された。この機械の導入により、さらに乗客の安全レベルが向上するだろうか。
それとも、乗車のために並ぶ時間がさらにかかるだけになってしまうのだろうか。
スポンサーリンク
この記事へのコメント