【5.豊かになって離婚率が上がった都市深セン。マナーは良くなっているが・・】
※読んでいなければ是非「1」からお読みください。
深センは離婚率が中国で最大
全ての面で急激に発展し、経済的に豊かになった反面、深センに単身赴任に出る人の割合がかなり多い。家族は生活費の安い田舎で暮らさせ、父親は単身深センで働き、仕送りをするというスタイルだ。
日本ではあまり考えられないが、高騰する生活費に対処するため、中国には父親だけでなく、母親も単身で大都市に働きに出る家庭も少なくない。例えば、父親が深セン、母親が別の都市で働き、幼い子供は田舎の祖母に世話させる。といった感じだ。
このような生き方は一見合理的にも見えるが、彼らの人生に大きな損失をもたらしている。
家族バラバラで過ごすことによって家族の関係が疎遠になるのは目に見えている。行きつくことは家庭崩壊だ。
ニュースによると、深センは中国の中で離婚率が最も高い都市になってしまったそうである。
幸せを得ようとしてやってきた深センで、残念ながらそれを失ってしまう人が多いのはなんとも皮肉なものである…。
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マナーに関しては未だ発展途上だが、これでも確実に良くなっている
急速に発展し、近代化して来た深センだが、マナーを守るという点では、まだまだ発展の余地がある。列に並ばない、ゴミを捨てる、バスや地下鉄の中で大声で話す、子供をトイレに行かせずに公衆の面前ゴミ箱にさせる姿をまだ見る。
下の写真は深センのIKEAの店内での様子。展示品のベッドで寝るマナー違反は珍しくはない。
展示品のベッドで気持ちよさそうに寝るおじさん
布団もきっちりかけ、完全に爆睡の親子
これもIKEAの展示用トイレ。「トイレは1階にあるからそちらに行ってください」と書いてある。つまり、これは「使用するな」ということだ。なぜそんなことを書く必要があるかというと、使う人がいるからだ・・・。展示品のトイレを・・。
また、ビジネスの分野でも店員の態度が悪かったり、あり得ない対応をされたり、道理の全く通じない輩もいる。
実際にあった例をあげると… ●デリバリーを頼んで、店が注文と違う料理を届けて来た。間違っていると指摘したら、店まで取りに来いと言われた。配達料払った意味がないだろう! ●家の購入を決めて契約書を交わし、お金を払ったにもかかわらず、家を出ていかない元オーナー。「やっぱり、もうちょっと高くないと嫌だ。あと〇元くれたら出ていく」とごねられる。契約書の存在意義はなんなのか? ●某大手企業のサイトの登録方法がわからなかったので、カスタマーサービスに問い合わせたら、「私もわからない、自分で調べろ」と言われた。…ねぇ、君の存在意義ってナニ? |
しかしながら、以前と比べると、明らかに減って来ている。
そして、マナー向上が叫ばれている。
「列に並んでいて割り込まれても別に怒らない。だって、彼らは決まりも守れない恥ずかしい人なんだから。張り合ったら自分も彼らと同レベルになってしまう」
と言う人も増えている。
マナーを守り、人を気遣える人が確実に増えてきている。
まだまだびっくりさせられることもあるが・・。
次のページでは、日本人にとって、深センは住むところとしてどうなのか?について書きたい。
【この記事はここまで】
次は→6.深センは住むところとしてはどうなのか。生活費、天気、環境は?
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