【4.不動産も、モノの価格も上がり続ける中国深セン】
※読んでいなければ是非「1」からお読みください。
人口増加に伴い、不動産価格も大幅に高騰した
人口が30年ほどで、50倍(30万人から約1500万)と言う、人類史上稀に見る増加ぶりを見せた深センは、経済レベルも爆発的に向上した。過去に9年で1500万が8300万円に!?と言う記事で書いたように、不動産価格があり得ないほど高騰している。
深セン市が生まれてから、不動産価格は常に上がり続け、全ての物の価値は上がり続けるという神話が深センでは今も信じられているのだ。
本当なのか?と思うが、1980年代、90年代と比較すると100倍以上になった物件もあると言う。つまり、日本円で数十万円で買った建物がわずか、20年〜30年で数千万円に化けたということだ。
私の友人で2000年頃、深センの郊外に一棟の建物を買った人がいる。
具体的な購入金額はさすがに教えてはくれないが、彼はその不動産価格で得た利益だけで、香港と深センにいくつも不動産を買い、他にはなんの仕事もせず、悠々自適な生活を送っている。
相当儲かっているようだ。
今は彼が最初に買った物件の付近には地下鉄が走り、大型ショッピングモールも立ち並ぶ都会になっているが、購入当時はまだ細い道が一本あっただけだったという。地下鉄が開通してから大幅に不動産価格が高騰したのだ。
先見の明があったというべきか。まさにカオスと言ってもおかしくなかった中国深センで、不動産を買うという決断ができたとは…とにかく、すごいとしか言えない。
爆発的な発展を見せた深センでは、このような不動産ドリームがあり得たのだ。
2007年の深セン↓
なお、これからもう少し上がる可能性も無くはないが、すでに高くなってしまった深センの不動産をこれから購入するのはリスクがかなり高いと思う。
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モノの値段も上がり続けている
不動産価格もそうだが、深セン市では生活にかかわるすべてのモノの値段も毎年上がり続けている。例えば、ラーメン一杯の値段について言えば5年前は5-6元だったものが、今は10-12元になっている。
5年前くらいまで一か月1000元程度の給料で働く人もいたが、今では3000元以下の求人広告は見ない。普通に現地の中国人が働いても5000元の給料は普通にもらっている。
電化製品、野菜、果物、すべてにおいて値段が上がっているのである。
深セン東門の電脳街
豊かになった深センだが、失ったものも多いようだ。詳しくは次のページで書きたい。
【この記事はここまで】
次は→5.豊かになって離婚率が上がった都市深セン。マナーは良くなっているが・・
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