【2. 超速の変化を遂げる街深セン、地下鉄の建設速度もすごい】
※読んでいなければ是非「1」からお読みください。
深セン=歴史の過去に縛られない、超速の変化を遂げる挑戦の街
日本では10年ひと昔というが、深センでは2-3年ひと昔だ。中国はどこも発展しているが、深センの変化の速さは他の都市とは比べ物にならない。
なぜなら他の都市は歴史やしがらみがあって「古き良き伝統を無くしてはいけない!」という、変化に対抗する守りの勢力があるが、深センにはそれが無いからだ。
深センにいると実感するが、1年でも考えられないほどの変化がある。
例えば、今深センのいたるところにあるレンタル自転車だが、これはつい最近の2016年春まで一台もなかったのである。
それがわずかの期間で、歩行者の邪魔になるほど、道は自転車であふれている。
道に溢れるレンタル自転車
あり得ない速さの変化だ。
また、現在の深センでは微信支付 (WeChat Pay) 、支付宝(アリペイ・Alipay)のような電子マネー決済利用は日本よりはるかに進んでいて、市内のほぼすべての店で使用が可能となっている。
道端でカートを止め、果物を売るようなおじさんも電子マネー決済を受け付けているのだ。
矢印のところに電子マネーのQRコードがある
現金を全く持ち歩かない人も多くなり、電子マネーを受け付けられなければ深センでは事実上商売はできない。大げさではなく、電子マネー決済対応は、今の深センで店を開く絶対条件だ。
しかしこれもここ数年で急激に広まったものである。
人々がスマホを持ち始めたのもその頃だ。5-6年ほど前にはスマホを持つ人は少数派だったのである。歴史が浅く、変化を恐れない深センだからこそ、このような新しいものを次々取り入れる変化が出来たのではないだろうか。
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地下鉄も最近できたばかりだが、あり得ない速さで建設されている
地下鉄の建設速度も恐ろしいものとなっている。地下鉄の歴史についてはこちらに詳しく書いたが、他の世界の地下鉄を有する大都市と比較すると、ダントツに新しい。
世界の都市には100年近くかそれ以上の地下鉄歴史があるのところも珍しくない。例えば、最初に地下鉄を開通させたイギリスロンドンで1863年開通(155年前)、日本(東京)の地下鉄は1927年開通(91年前)である。
そんな中で、深センに初めての路線が開通したのは、わずか15年前の2003年のことである。
しかし、建設が始まってからの延長スピードが恐ろしく速い。昨年末にも3路線が新たに増えて深センの地下鉄は8路線となった。
現在のところ、中国国内では第4位、世界では第10位の地下鉄総延長230㎞を有するまでになっている。さらに、深セン市内各エリアで新路線の建設が急ピッチで進められている。
現在建設中の地下鉄
ちなみに、東京の地下鉄総延長は現在世界7位であるが、深センに抜かれるのは時間の問題となっている。
参考)地下鉄延長世界ランキング(2016)
順位 | 都市 | 総延長(km) |
---|---|---|
1 | 北京 | 442 |
2 | 上海 | 423 |
3 | ロンドン | 402 |
4 | ニューヨーク | 368 |
5 | ソウル | 327 |
6 | モスクワ | 309 |
7 | 東京 | 305 |
8 | マドリード | 286 |
9 | 広州 | 232 |
10 | 深セン | 230 |
東京の地下鉄すごい
\(^o^)/
さて、次のページでは深センの人たちについて説明したいと思う。
【この記事はここまで】
次は→3.深センは人口のほとんどが地方出身者なので、標準語を話す人が多い
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この記事へのコメント
WL
によると、地下鉄32号線まで計画があるとかw
管理人
コメントありがとうございます。
32号線ですか・・。
もしそれが実現したらすごすぎですね。
pishiki3
管理人
コメントありがとうございます。
深センはそのような問題は無いようですね。
環境や空気も良いほうだと思います。
公害などの問題も聞かないです。ちゃんと管理しているのでしょうか。