深センで生活するならバスに乗るのは必須
旅行で来ただけならタクシー、またはわかりやすい地下鉄だけで乗り切ることもできるかもしれないが、深センで生活するとなると、路線バスに乗ることは避けて通れない。バス路線は地下鉄が通っていないところにも網の目のように張り巡らせており、主要な交通手段となっているからだ。
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「バスの運賃チェック」
今日は、初めてのときはびっくりするであろう、「バスの運賃チェック」について書きたい。私も、初めて「バスの運賃チェック」を受けた時は何のことか分からず、びっくりしたのを覚えている。
深センバスは運賃の払い方が2パターンある
まず、「バスの運賃チェック」の話の前に、深センバスの運賃の支払い方について説明したい。深センのバスは、運賃の払い方が大きく分けて2パターンある。
1、料金箱に払う
1つは乗車時に運転席の横にある料金箱にお金を払う(またはIC交通カード「深セン通」をかざす)パターンだ。なお、2018年1月から深セン市内の料金箱についている機械が一新され、このタイプになった
いわゆる「ワンマンバス」で運転手1人で運行している。
ワンマンバスは路線延長が短いため、運賃は2元などで固定されている。
乗車時に払ってしまえば、どこまで行っても運賃は変わらないため、好きなところで下車できる。
2、車掌に払う
もう一つのパターンは、車掌(ほとんどがおばちゃん)がバスに乗っていて、客は車掌に運賃を支払うものだ。距離によって運賃が変わるため、車掌が距離に応じて運賃を徴収するのだ。
バスに乗ったら車掌に目的地を告げる。すると、車掌は「3元!」などと運賃を行ってくるので、それを支払えば良い。
「深セン通」を持っているなら、それを提示しよう。機械をピッとかざされ、そこから運賃が引かれる。
車掌に払うパターンのバスで時々運賃チェックされる
さて、話を戻し、「バスの運賃チェック」について書きたい。この「バスの運賃チェック」が行われるのは、上記した「2、車掌に払う」パターンのバスである。
どのように運賃チェックされるのか?
ではどのようにチェックされるのだろうか。乗車時に車掌のおばちゃんに運賃を支払い、バスに乗っていると、途中のバス停から、いきなりバス会社の運賃チェック員が数名乗り込んでくる。
客がちゃんと運賃を支払ったか、抜き打ちのチェックが行われるのだ。
チェック員は、全ての客に「查票!(運賃チェック!)」と言い、支払いの証明の提出を促す。
現金で支払った人は領収書(小さいレシート)を見せる必要がある。「深セン通」で支払った人は、それを指し出すとチェック用の機械かざし、支払いを確認される。
チェック員が客に支払いのチェックをしている
頻度は?
あくまで私の感覚だが、このような抜き打ちの運賃支払いチェックはバスに乗っていると数十回に一回くらいの頻度で出くわす。数ヶ月に1回くらいだろうか。
頻度はそれほど高くないため、出くわす可能性は高くないと思う。
初めてのときはいきなりなのでびっくりするかもしれないが、乗車時に運賃を支払っていれば、何の問題もないので安心しよう。
なぜチェックをしに来るのか?
乗った時に車掌のおばちゃんが客から運賃は徴収しているのに、なぜわざわざバス会社のチェック員が乗り込んできて、客の支払いの有無を再度チェックするのだろうか。しかも、客に対して、「お前ちゃんとお金払っているのか?」と再確認するなんて・・・?と思うが、
これはバス会社が車掌のおばちゃんのことを信用していないということなのだ。
客がバスに乗り込んでも、面倒くさがってしっかり運賃を徴収しなかったり、適当に仕事をしている車掌が実際にいる。
このようなことをされてはバス会社にとって大きな損失なため、
これを防ぐために、時々調査員が現れ、客がちゃんと支払っているのか(つまり、車掌のおばちゃんがちゃんと運賃を徴収しているか)をチェックするのだ。
また、中には無賃乗車をするならず者もいる。この運賃チェックで、無賃乗車を排除しようとしているのである。
支払っていなかったら?
もし、運賃チェックの時に客が支払っていなかったらどうなるのだろうか。今まで、支払っていない客が検挙された様子を見たことがないが、おそらく金額は高くないのでその場で払わされておしまいだろう。
運賃チェック員は記録を毎回つけているようなので、そのようなことがあると車掌のおばちゃんに悪い記録が残ることになるのだと思う。
まとめ:いきなり「查票!(運賃チェック!)」と言われたら
ということで、まとめである。深センのバスに乗っていて、いきなりバス会社の社員が数名乗り込んで来て、「查票!(運賃チェック!)」と言われることがある。
初めてだとびっくりするかもしれないが、支払いが確認できればそれでオーケーだ。
支払いに使った深セン通かレシートを見せよう。
知っていれば別になんてことはないのだが、客に対してこんな検査をすることは日本ではあり得ないので、初めての方はびっくりするかもしれないと思い記事にしてみた。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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