ちょっと気になる中国語「〇〇族」
「ちょっと気になる中国語」シリーズの記事である。以前、「低头族」という言葉について紹介したが、中国語には他にもたくさん「〇〇族」という表現がある。
同じようなグループの人を「〇〇族」と、「族」をつけて表すことがよくあるのだ。
「〇〇族」の中には、若者たちが使う新しいスラング的な言葉や、流行語になった物、すでに中国語として定着したものもある。
今日は、日常会話や新聞などでも使われる代表的な「〇〇族」をいくつか紹介したい。
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上班族(shang ban zu)
「上班族」は中国語としてかなり定着した言葉である。「上班」は「出勤する」という意味であることを考えるとわかりやすい。
そう、「上班族」は日本語で言う「サラリーマン」だ。
深センを含む大都市圏では「上班族」がかなり多く、通勤ラッシュで交通機関はかなり混み合う。
ちなみに、自分で商売をしたり店をやっている人は「上班族」とは言わず、「做生意(的人)」=「商売をする(人)」と言う。
月光族(yue guang zu)
「月光族(げっこうぞく)」・・・日本語読みするとなんかカッコいい。しかし、中国語の意味にカッコよさは一切ない(笑)。
「月」は「一ヶ月」、「光」は「使い果たす」という意味である。
つまり、「月光族」は毎月の月給を貯金せずに月末まで使い果してしまう人のことを指す。
経済成長著しい深センでは、「どんどんお金を使え!お金はまた入ってくる」という考え方をする人も多く、特に若者の中で「月光族」率はかなり高い。
しかし、「月光族」はまだ良い方だ。
給料をもらってすぐに無計画にお金を使ってしまい、月末を待たずして給料を使い果たす若者も少なくない。
若者たちの中には、月末にお金を貸し借りするのも当然だと考えていて、「なくなったら友達に少し借りて月給入ったら返せばいい。別に何も困らない。お金を貸してくれるのが友達だ。」と言う者もいる。
しかし、“いわゆる友達”に気軽にお金を貸して踏み倒される事例も後を絶たないらしい。
給料のご利用は計画的に…。
追星族(zhui xing zu)
これも漢字のイメージで想像がつく流行語だ。この言葉の「星」は空に浮かぶものではなくアイドル“スター”などの「人」を指す。
そう、「追星族」は、日本語で言うと「追っかけ」である。
中国でも特定のアイドルに熱をあげる人がいて、人生の全てをつぎ込んで追っかけを行なっている。
日本のアイドルグループも中国で人気があり、日本まで高い旅費をかけて「追星」する人も少なくない。
ちなみに、「アイドル」を中国語に訳すと「偶像」である。
「偶像」と言う言葉が表すように、彼らにとってアイドルグループは神そのものなのである。
快闪族 (kuai shan zu)
「快」は「すぐに」、「闪」は「フラッシュをたく」という意味である。「快闪族」は思い立ったらすぐに写真を撮り、それをSNSにすぐにあげ、拡散する人のことを指す。
「快闪族」同士のコミュニティもあるが、インターネット上だけの付き合いで、実際に会うことはないと言う。
中国では世界で有名なSNSはほとんど禁止されており、Facebook、Twitter、LINE、YouTubeなどどれも使えない。
その代わりに微信(ウィチャット)や微博(ウェイボー)など、中国製のSNSの人気は高く、ほとんど全ての人が利用している。
「いいね」という共感を得たいがために身分証明書や資格証明書、自宅の住所などを含む個人情報アップロードし、トラブルになる「快闪族」もいると言う。
啃老族(ken lao zu)
「啃(ken3)」は「かじって食べる」という意味である。老(年取った人)を食べる人達とは…?
ここで言う老人とは年をとった自分の親のことを指す。
親を食べて生きる人…。
もうわかったと思う。そう、「啃老族」は「ニート」のことだ。
日本語でもいい年になっても働かない人のことを“親の脛(すね)をかじる”と言う。
毎日ゲームをして過ごすニートも多い…
「啃老族」=「親をかじる人達」とはよく言ったものである。
中国では特に大学を卒業した23歳から30歳くらいまでの若者を「啃老族」と定義しているようである。
理由は色々あるようだが、中国でも「啃老族」=「ニート」が増えており、社会問題になっている。
なお、ニート(neet)の音をそのまま中国語にした「尼特(ni te)族」という言い方もある。
蚁族(yi zu)
昆虫のアリのことを中国語で「蚂蚁(ma yi)」という。“蚁族”はアリのように一生懸命、まじめに働く人たちにことを言う。
しかし、頑張って働いても給料は高くないのが“蚁族”の特徴だ。
真面目に一生懸命働いても暮らしが良くならないワーキングプアなのである。
そして、彼らの住宅も“蚁族”の語源となっている。高い家賃を払うことができないので、彼らは狭い集合住宅や団地に、まさに“アリ”のように住まざるを得ない。
中国は近年、恐ろしいほどの経済成長をとげ、多くの大金持ちを生み出してきた。一方、貧富の差は激しく、厳しい生活を強いられている人も非常に多いのだ。
ちょっと気になる中国語「〇〇族」
さて、いかがだっただろうか。「〇〇族」という言い方は、他にもたくさんあり、新しい流行語も次々生まれている。
上記記事が参考になれば幸いである。
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