中国では三輪トラックがまだまだ現役で使われている
三輪トラックとは、バイクの後ろに大きな荷台が接続されたような小型貨物車である。前輪はバイクと同じで1つ、後輪は貨物で2つなので、合計3輪のトラックだ。
今は日本では全く見かけず、今の若い人は写真でしか見たことがないだろうが、昭和の中期頃日本でも走っていたようで、懐かしく感じる方もいるかもしれない。
しかし、中国では三輪トラックがまだまだ現役で使われている。
小型なので、維持費も安く小回りもきく。宅配物を乗せて運んだり、貨物部分を改造して客を載せられるようにしている三輪トラックもある。
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2018年3月5日から深センで禁止
しかし、この三輪トラックが深セン道を走ることが2018年3月5日から禁止された。三輪トラックの通行が一部認められている道路もあるらしいが、それでも、交通法規をしっかり守らなければならず、(当たり前だが…)罰則金は2000元(約3万5千円)とのことだ。
三輪トラックのマナーの悪さが社会問題になっていた
この道路交通法改正の背景には、三輪トラックのマナーの悪さが関係している。中国は、一般的に車の運転は荒く、交通法規をしっかり守るドライバーは多くない。日本から来るとびっくりするだろう。
割り込み、幅寄せ、歩行者に道を譲らないなどの行為は当たり前に見かける。
しかし、これらは免許証を持っている資格あるドライバーの行動なのである。
免許保持者でさえ、しっかりとマナーを守れない交通社会なのだから、免許を持っていない三輪トラックのマナーは説明するほどもない。(本来は免許がいるはずなのだが、持っていない人がほとんどらしい)
三輪トラックの不法改造、車道を横断する行為、信号無視、逆走など、市民の交通安全を脅かす運転をする輩が後を絶たず、実際に事故原因になるケースも少なくなかった。
それで、ついに深センの交通警察は三輪トラックの取り締まりに踏み切ったのである。
取り締まりの様子を見かけた
最近、取り締まりの様子を何度か見かけた。深セン市内で結構大々的に取り締まっているらしく、三輪トラックが次々に車両運搬用のトラックに積み上げられていた。
三輪トラックはこのまま没収されてしまうのだろうか。
今はまだ三輪トラックを見かけるが
今はまだ深セン市内に三輪トラックが走っている。今日も、荷物を乗せて運んでいる様子を見かけた。
しかし、取り締まりが進むとこのような様子もまもなく見られなくなるかもしれない。
今後、どうなって行くのかなぁ。
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この記事へのコメント
Takahiro
つい昨日も暗い歩道で若いおにーさんが運転する三輪トラックに当たりそうになって「あぶね!」って思ったところです。安全の為なのでいい事ですが、生地屋にとってはツライ規制でしょうね…
管理人
コメントありがとうございます。
確かに地元の人たちにとっては結構厳しい規制だと思います。