なくてはならない交通手段となった、中国レンタル自転車
今や、レンタル自転車は、深センをはじめとする中国の大都市にはなくてはならない交通手段になっている。道のいたるところに停められており、スマホ一つで乗ることができる
店で借り、利用後また返しに行かなければならない従来のレンタル自転車と違い、どこにでも乗り捨てられるのが非常に便利だ。
地下鉄を降りてから道に停めてある自転車にさっと跨り、目的地のそばまで乗って乗り捨てることも可能なのだ。
さらに、レンタル料金は正規でも30分1元(約17円)と激安だ。キャンペーンで無料になったり、1か月乗り放題で10元(約170円)というプランの申し込みもできるので、料金は全く気にすることなく利用きる。
そんなわけで、多くの人に利用され、なくてはならないものとなっている。
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多くの企業がレンタル自動車業に参入し、今はほとんどが倒産した
2016年の春、この業界の先駆者であるモバイクが世にレンタル自転車を送り出してから、次々と各企業がこの業界に参入した。しかし、もともと激安のレンタル料金のため資金回収が難しい上、売り手過多となった業界に殴り込みをするなど無謀であることは明らかだった。
昨年の秋ころから、経営破綻するレンタル自動車会社が現れ出し、現在の深センでは、ほぼモバイクとofoの2社しか利用されていない状況となっている。
大量の壊れた自転車が置きっぱなし
しかし、破綻した企業が世に送り出した自転車はそのままである。そのほとんどは、壊れ、または心無い人に破壊され、使用が不可能な状態になり、空き地や道路脇などに置かれている。
壊れたレンタル自転車が空き地に放置されている
場所によっては、何千台、何万台も積み上げられたままになっているという。
壊れた自転車は誰が片付けるのか?
これらの自転車を誰が片付けるのだろうか。壊れた自転車を回収し、適切に廃棄するには当然かなりの費用がかかる。
しかしながら、倒産した会社にはそんな能力はないだろうし、そもそも、元経営者は、最初から責任を負うつもりなどなかったと思う。
今、中国では、これら大量の壊れた自転車が社会問題になっており、深センの道端でも、いろいろなところで、壊れた自転車を見かける。
壊れて積まれた自転車が、あらゆる分野で超速の進歩を遂げた中国の負の遺産として残っているのだ。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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この記事へのコメント
bigpaddy
管理人
そうなのですか!最近モバイクが減ってきた気がします。
ちくわ
従事者の不満をしずめるため、
・一帯一路構想
・モバイク?
による鉄鋼の供給調整を官製主導で進めたのではないか?という疑問も出てきますね。
モバイク一台、20Kg以上はするらしいですね。太い鉄が使われているのかな。
ともあれ、トランプが今回、中国からの鉄鋼に25%の関税をかけたことで、今後の展開が興味深いですね。
管理人
コメントありがとうございます。
興味深い情報ありがとうございます。
今後どうなっていくのか楽しみですね。