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PM2.5とは?
最近は少し落ち着いたのかも知れないが、日本ではPM2.5が話題になっている。PM2.5とは、粒の直径が2.5μm(マイクロメートル)以下の非常小さい物質のことだ。
髪の毛の太さが700μmと言うから、それがどれほど小さいかがわかる。
あまりにも小さいため、マスクなどでは防ぐ事はできない。
マスクをしていても繊維の隙間も通り抜け、気管支、肺などに到達する。
PM2.5が排気ガス、亜鉛、銅、スズなどの有害物質が含まれている場合、体の中に蓄積され、喘息、気管支炎、肺がんなどの呼吸器、循環器系の病気を引き起こすのだそうだ。
日本では、PM2.5に関する環境基準が設けられており、1日平均、1立方メートルあたり35μmまでが好ましいとされている。
で、実際どれくらいなのか調べてみたが、日本では、一部地域で一時的に基準を超え、1立方メートルあたり50-60μmになっているところもあるが、だいたいは環境基準以下となっている。
中国の北京などはかなりやばい
一方、中国の北京などのエリアでは空気汚染の問題が深刻化している。なんと、PM2.5の濃度が、日本の環境基準の15倍の、1立方メートルあたり500μmを超えたこともあるとのことだ。
そこまでいっていない時でも北京は霧で覆われたかのように空気が淀んで見える。
普段も1立方メートルあたり100μm超えは当たり前で、北京の人達は50μmくらいまで下がると空気が美味しいと感じるらしい。
そんな環境で過ごしていたら重大な健康障害が生じてもおかしくない…。
深セン、香港のPM2.5は大丈夫
北京などのエリアは深刻な空気汚染の問題があるが、深センはそこから2000キロ以上離れている。日本で言うと、北海道と沖縄と同じくらい離れている。それだけ離れているので、当然、環境は全く違う。
しかし、日本人からすれば深センも北京も同じ中国なので、環境も同じだと思う人が多いようだ。
そして、北京PM2.5のニュースばかり強調されて報道されるので、深センの大気汚染も深刻だと勘違いされているようである。
一時帰国するたびに、
「中国はのPM2.5は大丈夫なの?」と聞かれ、
「やっぱり日本の空気は美味しいでしょ」と色んな人に言われる。
でも、事実を言うと、深セン香港PM2.5の濃度は全然高くないのである。
調べてみると、1立方メートルあたりのPM2.5の濃度はこんな感じだ。
※2017年8月8日のデータである。
都市 | PM2.5(μm/m3) |
---|---|
北京 | 122 |
深セン | 22 |
香港 | 15 |
大阪 | 53 |
東京 | 12 |
北海道 | 7 |
青森 | 0 |
これを見るとわかるが、確かに北京はダントツである。
いつ見ても北京の付近は100μm超えが当たり前となっている。
しかし一方、深センと香港は決して高くないことがわかるだろう。
そうなのだ、深セン、香港エリアはPM2.5の濃度は高くない。空気は比較的綺麗なのである。
深センの空。普通に澄んでいる
むしろ、データを見る限り、日本の工業地帯の方が空気汚染されていたりすることがわかる。
深セン、香港でPM2.5の話題は聞かない
確かに、北京などPM2.5の濃度が高いところに行くなら、PM2.5の微粒子も防げるマスクを持って行った方がいいだろう。Amazonで検索→「PM2.5対応 マスク
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しかし、深セン、香港の空気は、体感でも、見た感じでも汚染されているとは感じない。
実際、日本と比べても決して悪くないし、PM2.5も話題に上ることはない。
なので、ここにいる限り、特に空気の汚染を気にするほどではないと思う。
マスクをしている人も少ないし、実際、PM2.5の存在すら知らない人も多いのである。
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この記事へのコメント
bigpaddy
私の感覚ですが、2006年~ごろは真夏の快晴でもガスっぽかった、青空(ガスがかかってなくて空青がみえる事)を見るのは年間1~2度だった、また北京オリンピックで深センをトーチリレーが走った時は、本当に青空だった、事を覚えています。それに対して最近は青空を見るチャンスが増えて来ていますね、これ実感です。
ペッペケ
コメントありがとうございます。
10年ほど前は今と全然環境が違ったのかも知れませんね。
貴重ご意見ありがとうございます!