無人コンビニ
ハイテク化が進む中国。今や電子マネー、電子決済は当たり前だし、全国統一の監視カメラネットワークなども世界一規模となっている。
そんな中国に、無人のコンビニが現れた。
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無人コンビニとは?
文字通り、店内に店員がいないコンビニのことである。店に入った客は選んだ商品の代金を自分で支払い、誰にも会わずに店を出るのである。
店員がいないなんて…そんなことが可能なのだろうか?
行ってきた
実際に行ってきた。深セン市内に店舗数を増やしているこちらのコンビニ
店内に入ると、センサーが反応して、「ピンポーン!欢迎光临!(いらっしゃいませ!)」という電子音声が店内に流れた。
ここまでは通常のコンビニと何ら変わりはない。
しかし、すぐに異変に気付く。・・・・本当に店員がいない。というかレジもない。
店内にはAI(人工知能付き)監視カメラがいくつもあり、店員の代わりに客の動きを監視しているとのことである。
全ての商品に大きなバーコードのタグが付いている
違いがあるのは商品に付いているバーコードだ。精算時に機械を通して自動的に読み取るため、読み取りやすいように大型のバーコードが付いているのである。
全ての商品に大きなバーコードが付いている
精算、支払いは自分で
無人のコンビ二なので、支払いも自分で行う必要がある。精算読み取り箇所に商品をまとめておくだけで全ての商品の合計額が表示される。
なんてハイテク。
あとは表示されたQRコードを微信支付か支付宝でスキャンし、支払いを済ませれば完了である。
なお、支払いは電子マネーのみで、現金の支払いは不可だ。
中国では、現金はほとんど使われていない
以前から何度も書いてきているように、今の中国では、現金はほとんど使われていない。ほとんどが微信支付か支付宝の電子マネーで決済されていて、現金を持たない人が大多数なのだ。
現金の流通がないので、現金使用不可の店も増えてきている。
現金を扱うと盗難や紛失などのリスクがあるが、電子マネーだとその恐れがない。店側が現金を受け付けたくないのも理解できる。
現金受け付けを拒否したら、現金主義の客を失うんじゃない?と思うかもしれないが、現在の中国では電子マネーを使っていない人は超少数派。売り上げには全く影響がないレベルなのだ。
「無人コンビニ」現金を使わない中国ならではのシステム
今回の無人コンビニも現金を使わない中国ならではのシステムである。現金を受け付けると店内の機械に売上金が残り、管理に不安があるが、現金は全く使わないためその心配はなくなる。
売り上げは電子決済で直接経営者の口座に入金されるのである。
完全に無人ではない
入店から決済までは全くの無人で営業されているが、品出し、清掃などは人の手に頼らなければならない。事実、店内で何を買おうかと思っていたら、店員が来て商品の品出しを始めた。
セキュリティ上は大丈夫なのか
店員はいなくて万引きなどは大丈夫なの?と思うが、AI付きの管理カメラ客の動きを把握し、万引きをしていないか確認しているらしい。さらに、すべての商品に管理用のタグがつけられており、未精算で出ようと思ってもわかるようになっている。
中国は顔認識システム付きの監視カメラが当たり前の存在になっていて、その場ですぐに検挙できなかったとしてもどこの誰がいつ何を万引きしたのか記録に残る。
無人店を開店する側も当然、セキュリティ対策はちゃんと施しているだろう。
店員に会わずに買い物ができる
まさにハイテクだ。店員に会わずに会計まで済ますことができる。今回の店は自分で会計機に商品を置き、QRコードをスキャンして支払いする必要があったが、ただ店内から品物を持ち出すだけで、自動的にその人の電子マネー口座から商品代が引き落とされる超ハイテク店も存在するらしい。
どういう仕組みなのか。
事前に顔写真と電子マネーの口座を登録しておく。あとは普通に店内で物を持ち、店から出ると、入り口、店内、出口にある顔認証システム付きのカメラが誰がいくらの物を持ち出したか確認し、自動的にお金を引き落とすというものだ。
ハイテクすぎる。
でも、ニュースで見ただけだ、深センにあるのかなぁ。あったら行ってみたい。
ハイテク化が進む中国
中国のハイテク化がすごい。上記したように、現金は消えつつあるし、顔認証の技術もすごい。
そのうち、スマホすら持たず、自らの顔をカメラに見せるだけですべての決済ができるようになるかもしれない。
しかし、それは同時にすべての人のプライバシーはもはやなくなることを意味する。さすがにここまでくると怖いと思う。
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