2018年8月現在、中国深センのレンタル自転車現状はどうなっているのか。モバイクはデポジットが無料に!

中国レンタサイクル(モバイク)
B4993948-74AF-42EA-B59B-11CFE3B60F4B.jpeg

中国のレンタル自転車の栄枯盛衰

中国のレンタル自転車は超便利な交通手段だ。

GPSが搭載された自転車のQRコードをスマホでスキャンするだけで乗り出すことができ、どこにでも乗り捨てることができる。その利便性から深センを含む中国の大都市であっという間に広がったのだ。

この業界を牽引したのがモバイクとofoである。日本を含む海外にも事業を展開しているので、見たことがあるかもしれない。

ofo bicycle
D66BF8FF-F2C4-431B-92B9-D5A3B43630C0.jpeg
このレンタル自転車が世に出はじめたのが、なんと2016年春頃である。驚くかもしれないが、2年ちょっとしかったっていないのだ。

わずか2年で、レンタサイクルが世に出され、多くの模倣メーカーの車両が登場し、飽和状態になり、あっという間に倒産した。

そして、モバイクとofo以外はほぼ淘汰されてしまったのである。現在、モバイクとofo以外の車両はほとんど見かけない。

スポンサーリンク


廃棄自転車問題

以前も書いたが、倒産した自転車メーカーの廃棄自転車が社会問題になっている。

郊外の空き地に積み上げられ、行き場を失った鉄くずとなっているのだ。
6B436967-984E-4C31-A779-070BE72AAE48.jpeg
今後、どうなっていくのだろうかと思う。



2018年8月現在、レンタル自転車の利用者は格段に減った

先日、中国レンタル自転車事情について書いてから数か月経った。

現在、深センのレンタル自転車業界がどうなっているのかを書きたいと思う。

まず、利用者は格段に減っている。1年ほど前はほとんどすべての人が利用していたと言っても過言ではなかったが、利用をやめた人が多いようだ。

正直、私も現在はほとんど利用していない。

乗っている人を見かけることもかなり少なくなってしまった。



故障車の増加、車両の減少、デポジットが高いことが原因

利用者が減った原因の一つは故障車率の増加だろう。

停まっている自転車を見つけ、QRコードをスキャンして乗り出そうとしても、故障していることがかなり多い。パッと見大丈夫そうでも、チェーンが無かったり、べダルが折れていたり、一応進むけど、タイヤが歪んでいたりするのだ。

その場合は、ほかの車両に乗り換えないといけない。月プランに入っていれば何回スキャンしても無料だが、それでも時間が無駄だ。急いでいるときなどは、歩いたほうが早いと思うほどである。

また、最近、全体の車両数がかなり減り、なかなか乗れないことも顧客離れにつながったと思う。特に郊外エリアではかなり少なくなった。以前は路上のどこにでもあって乗り出せたのに、しばらく歩いても自転車が見つからないのだ。

さらに、デポジットが結構高いのも問題だ。利用前にモバイクは299元(約5000円)、ofoは199元(約3500円)を預けなければならない。

なかなか乗れないのに安くないお金を預けておく理由はない。他のレンタル自転車と同じように倒産するかもしれないし。

そんなわけで、どんどんと利用者が減ったのだ。


モバイクはデポジットが無料になった

離れ続ける利用者を呼び戻すため、モバイクが対策を打ち出した。

なんと、今まで299元取っていたデポジットを無料にしたのである。

現在、モバイクを利用するには、登録だけでOKだ。デポジットはいらず、1回1元(約17円)で乗れるのである。

「デポジットを事前に預けるなら、利用はちょっと・・」という人も、目の前にある自転車が1元(約17円)で乗れるなら、乗ろうと思うだろう。

顧客のレンタル自転車離れを何とかしようというモバイクの努力が感じられる。



乗ってみた

しばらくの間レンタル自転車はデポジットを返金し、使っていなかったのだが、いつの間にかデポジットが無料になっていたので久しぶりに乗ってみた。

スキャンすると1回1元かかるので、乗る前に壊れていないかチェックしてから乗った。

うーむ!爽快!
9CB2FE72-3F20-47AC-BFB4-F79F17F09461.jpeg
やっぱいいね。サイクリング。

デポジットフリーなら、デポジットが返金されないということもないので、気にすることなく使える。

ということで、自転車がありさえすればどんどん使っていきたいと思う。


今後どうなっていくのか

中国のレンタル自転車が世に生み出されて2年数か月だ。

わずかの間に大きな変化があった。今後どうなっていくのか、引き続き注目したい。

なお、過去のレンタル自転車情報については、レンタル自転車情報(mobike)カテゴリを見てほしい

スポンサーリンク

この記事へのコメント

  • WL

    この間、深センでmobike乗りました。

    今はフリープランとか何とか買わせようと必死ですね。

    ofoはデビットカード認証しろとかうざいので使っていませんが、先日訪問した江蘇省某市でmobikeがなく一部ofoがあったのですが使わず我慢しました...
    2018年08月05日 00:42
  • 管理人

    WLさん
    コメントありがとうございます。
    そうですね。なんとか先払いしてほしいという感じがします。
    ofoは最近全然使っていませんでしたが、やはり同じ感じなのですね。
    2018年08月05日 10:53
  • ポンタ

    こんにちは。
    先日モバイクのデポジット返金を申請したのですがまだ着金しません。
    ネットで検索すると数週間経っても返金されない人はいる反面、新しいユーザーは比較的に早く返金されるようです。
    今はデポジット返金の申請が殺到しているのかもしれませんね。
    2018年08月08日 09:34
  • 管理人

    ポンタさん

    そうですか。返金が殺到しているのかもしれませんね。しかし、莫大な金額になると思うので…。大丈夫でしょうかねぇ…。
    2018年08月08日 10:02
  • PZ

    2社とも(特にOFOが?)経営が苦しいらしいですね。バックについている会社は大きいようですが、いずれ見捨てられる可能性もありそうですね。

    この記事でディポジットが不要と知りましたので、さっそくモバイクのほうについて返金申請をしました。無事返金されるかな?(デボジットがあると、毎回の利用に関して自動的に保険が適用されるというメッセージが出ていました。本当ならそれなりに価値はあるかもしれませんね)。
    2018年09月11日 22:44
  • 管理人

    PZさん
    コメントありがとうございます。
    無事に返金されるとよいですね。
    本当に保険が効くなら299元のデポジット払ってもいいですが、ちょっと信頼するのは難しいですね。
    2018年09月11日 23:15
  • PZ

    試しに、OFOのデポジット返金にもトライしてみました。(OFOもデポジットで保険加入となるようです)。

    しかし、デポジット返金を求めようとすると、「現在、99元のデポジットですが、返金を行った場合、次回ご利用になる場合は199元のデポジットが必要になります・・・」とのメッセージが出てきました。
    おおっ、脅迫作戦(?)か。

    私が住んでいる郊外ではモバイクが見つかるとは限らないのでちょっと迷いますね。もっとも、最近はどちらもまともな自転車は少ないですが。
    2018年09月12日 06:42
  • 管理人

    PZさん
    コメントありがとうございます。
    そうですね。かなり前にデポジットが199に値上げされました。
    ofoもなかなか見つからず、乗る機会がかなり減ったので、私はかなり前に返金してしまいました。
    2018年09月12日 10:26
【このサイトの全ての記事一覧】を見る


楽しめたら↓ポチッとお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ 深セン情報へ
【最新記事(トップページ)】へ

今日の人気記事

中国語マンツーマンオンラインレッスン!
無料体験はこちら!【SpeakMandari】


スポンサーリンク