破綻相次ぐ!?最新の中国レンタル自転車事情
速報である。本日(12月6日)、悲しい!?というか、予想通りのニュースが入ってきた。
先日、2017年11月半ばに、Bluegogoが倒産した事についてはお伝えしたが、その後ほかのレンタサイクル会社も立て続けに経営が破綻し、モバイク、ofoの2社を除き、ほとんどの会社が倒産したというのである。
しかし、中国レンタル自転車の利用が開始されてからわずか1年半を過ぎたばかりなのである。(2016年春にモバイクがレンタル自転車の供用を始め、その後レンタル自転車が出始めた)
なんという変化の速さだろう。
日本へ久々に帰ると、時々変化が感じられることもあるが、中国の変化はその何倍も早い。
数年間中国を離れた中国人は完全に浦島太郎状態になっているだろう。
今流行りのレンタル自転車の歴史は、わずか1年半の間に生じたのだ。2年前に中国から移民した中国人の方はもはや知る由もない出来事だ。
今日は2016年春から現在までの中国レンタサイクル栄枯盛衰の歴史について書きたいと思う。
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2016年春、モバイクが中国の大都市に現れ始めた
2016年春、モバイクが中国の大都市に現れ始めた。モバイク
最初は、何?このオレンジ色のたくさん停まっている自転車は…?
と思ったが、スマホ一つで気軽に乗れ、利用料も安かったため、これは便利だと、すぐに利用を開始した。
乗ってみると本当に便利だった。
大衆の反応も同じで、瞬く間に利用者が増えていったのである。
モバイクは利用料金が安いものの、デポジットは299元(約5000円)だ。利用率の高さ、中国の人口の多さを考えると、アプリ上で即時に返金できる一時的なお金であるとはいえ、莫大なお金がモバイク社に、入ったことになる。
2016年秋頃、ほかのレンタル自転車が現れはじめた
モバイクの爆発的な人気を受けて、真似をして儲けようという起業家がすぐに後追った。Bluegogo、ofo bicycle、小鸣单车などである。
小鸣单车
その後も街を歩くたびに、新しい色のレンタル自転車を見かける日々が続いた。
2017年春、わずか1年で街はカラフルなレンタル自転車で溢れた
その後、わずか1年ほどで、気づけば深センの街はあらゆる色の自転車で溢れかえるようになった。気がつくと、相当数のレンタル自転車会社がこの業界に参入していたのである。
調べた情報によると、中国全国で、同様のレンタサイクル企業は70社を超えたということだ。(深センで見かけたのは10社程度である)
街はカラフルなレンタル自転車で溢れた
しかし、ここまで来ると、完全にレンタル自転車飽和状態だ。
元々安かったレンタル自転車利用料(モバイク開始当初、30分あたり、0.5元または1元というラインナップ)だったが、後から業界に参入したレンタル自転車会社によって価格競争が起き、完全なる価格破壊が起きた。
利用料はほぼ無料となっている。それじゃないと客が利用しないのだ。
例えば、現在、ofoでは1元(17円)払えば、1か月乗り放題、モバイクでは5元(約80円)払えば、3か月乗り放題という状態だ。
レンタル自転車会社にほとんど利益が入らない状態で客の取り合いをしている状況しばらく続くとどうなるかというと、想像に難くない。経営破綻である。
2017年秋、ついに増え過ぎたレンタル自転車が淘汰されはじめた
そう。経営計画もなく飛びついた、力のないレンタル自転車会社は淘汰されていく運命なのだ。この段階で、全体のシェアの95パーセント以上をモバイク、ofoの2社で分け合った状態になっていた。残りの相当数あるレンタル自転車企業合わせても5パーセントに達しないのだ。
これでは、生き残っていくことはできない。
予想通り、2017年11月半ばに、ついにBluegogoが倒産し、客が預けていたデポジットは返金されないという事態に至った。
bluegogo(小蓝单车)
Bluegogo以外のレンタサイクルも相次いで破綻したということである。
ニュースによると、モバイク、ofoの2社以外は、「破綻した」か「破綻間近」ということである。
これらのレンタル自転車のアプリはまだ使える場合もあるが、決して入金しないようにしよう。
デポジットを預けたが最後、お金は返ってこないだろう。
ちなみに、中国の新聞「人民日報」によると、レンタル自転車業界全体に預けられたデポジットの合計は100億元(約1700億円)を超えているらしい。
これがどこかに消えているとは…。
ひょえぇぇえ…!
現在、2017年12月、モバイクとofoのみが生き残った
2017年12月の現在、街で見かけるのは、モバイクとofo bicycleの2社だけである。モバイクとofo bicycleの2社だけ
それ以外の自転車も停まっているが、台数はかなり少なく、ほとんど利用されていない。
そのほとんどが、破壊された状態で道路脇に転がっている。
今後しばらくは、モバイクとofoの2社が利用されていくはずだ。
この2社は最近も新型車を投入したので、しばらく倒産するような事はないと思う。
モバイク新型車
軽くて乗りやすい
チェーンを採用している
ofo bicycle新型車
新型車はチェーンではなく、ベルトになっている。なかなかカッコイイ
乗ってみたが、フレームは剛性が高く、シートも固めでガッチリしていてなかなかイイ。車重は少しあるのだが、近距離乗るにはちょうど良い感じだ
もし経営に行き詰っているなら新型車を投入できないはずだ。
なので、モバイクとofoはしばらくは大丈夫なはずだ。
放置自転車が社会問題になっている
中国自転車協会によると、今年の上半期で2000万台のレンタル自転車が世に放たれたそうである。過去トータルの推定で5000万台以上、もしかすると1億台を超える自転車が中国の大都市に存在することになる。
しかし、その多くが破綻した企業の自転車であり、それら企業には自社の自転車を片付ける能力はもはやない。
モバイクやofoの自転車も心無い人々に粗末に扱われ、道路わきや崖の下などに廃棄されている様子をよく見かける。
今後、これら壊れた放置自転車が大きな社会問題になるであろう。
破壊され、サドルが取られた状態で放置される小鸣单车
今後の中国レンタル自転車。正直どうなるかわからない
さて、中国レンタル自転車の1年半の歴史を振り返ってきたが、本当にすごい変化だったことがわかっていただけたのではないだろうか。現在、今の中国でレンタル自転車を使うなら、モバイクとofoに限る。最近、新型車を投入し、台数も十分のこの2社の経営はまだ健全に思える。
しかし、これほどの変化が、ここ1年半ほどであったのだ。
モバイクとofo bicycleも今後どうなるかわからない。
数か月後、モバイクかofoのどちらかが破綻するかもしれない。レンタル自転車業界自体がなくなる可能性も否定はできない。
とにかく、今言えることは、次の3点だ。
1、使うならモバイクかofo。
2、いつか破綻したらデポジットは帰ってこないかもしれないことを念頭に置いておく。
3、使用していない時は、デポジットは返金しておくのが懸命だ(アプリで即時返金可能)と思う。
それにしても、わずか1年半ですごい変化だ・・・。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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この記事へのコメント
WL
サービスを2つ立てておくかは分かりませんけど。
ペッペケ
その可能性はかなり高いですね。
今後の動きが楽しみです。
ちくわ
保証金というビジネスモデルだから尚更なのかなと思うのですが…
ペッペケ
その可能性は非常に高いですね。
そもそも、利用料がほぼ無料なので、利用料からは利益をあげられない。
とすると、やはり、元からデポジットを集めてそのままドロンする計画だったのでしょう…。