中国生活でちょっと気になった中国語をシリーズ記事で書いていきます。過去の記事についてはこちらからどうぞ |
「666」
最近、中国人の若者たちの間で流行している「666」という言葉がある。中国語…ではなく、数字じゃないか、という突っ込まれる方もいるかもしれないが、中国で特殊な意味で使われている新しい言葉なので、記事にしたい。
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「666」はどんな風に使われているのか
この「666」は主に中国の若者たちが、ネット上で使っている新しい言葉(インターネットスラング)である。例えば、
「你是太666哦!」=「君ってなんて666なんだ!」 「666的一天」=「666な一日」 「最666大学在哪里?」=「一番666な大学ってどこ?」 |
「666」は一体どういう意味なのか。
「666」は「すごい!最高!いいね!」という意味
まず、先に答えを言うと、「666」は「すごい!最高!いいね!good!」という意味だ。
人を褒める時や、「サイコー!」という時に使う。
しかし、「666」がどうしてそういう意味になるのだろうか。
「溜(liu・リュウ)」が語源
「666」の語源は「順調、滑らか」という意味の「溜(liu・リュウ)」という漢字である。「溜(liu・リュウ)」は、例えば、ゲームや勝負事で勝ち続けたりした時に
「今日はすごく溜(liu・リュウ)だ!」=「今日はすごく調子がいい」
という風に使ったりする。
そして、中国語では「溜(liu・リュウ)」と「六(liu・リュウ)」は同じ発音(※声調は違う)のため、スマホやパソコンで「溜」と入力しようとして数字の「六」が誤変換されることがよく生じた。
日本でもそうだが、若者はこの誤変換をあえてネット上で使うのである。
例えば、 「中学生」→「中坊」→「厨房」(※誤変換) 「お疲れ!」→「オツ!」→「乙」(※誤変換) |
さらに、それを「666」と三回重ねることによって、その意味が強調され「めっちゃいい!すごい!」と言う意味で使われるようになったのである。
「666」は最高の褒め言葉
つまり、上であげた言葉は訳せばこんな意味になる。「你是太666哦!」=「君ってなんてすごいんだ!」 「666的一天」=「最高の一日」 「最666大学在哪里?」=「トップ大学ってどこ?」 |
「6」は「いいね!」の形をしている
さらに、「666」が中国人の若者にウケているもう一つの理由がある。それがこれだ。
そう、「6」は指をグッと突き上げた、「いいね!」「good!」の形と同じだと言うのだ。
発音が良い意味の「溜」と同じな上、さらに形も「いいね!」であるため、若者に"イケている"新語として使われるようになったのだろう。
「666」は、言うなれば、「いいね!いいね!いいね!」と三回「いいね!」ボタンを押したのと同じなのだ。
「666」と送られたら
「666」は中国の若者が使うインターネットスラングであり、褒め言葉だ。「666」と送られたら、「いいねー!」という意味なので、「ありがとう(谢谢!)」と返そう。
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