香港と中国深センを1日に3回以上往復しようとすると、イミグレで取り調べを受ける?

香港と中国深センを1日に3回以上往復しようとすると、イミグレで取り調べを受ける?

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深センと香港を何往復もしてもいいの?

ブログの読者の方から質問を受けた。

こんな質問である。

「深センと香港を1日に何回も往復しても良いのでしょうか?香港のホテルを取っています。朝、香港から国境を超えて深センに行って食事をし、その後再び香港のホテルに戻り、夜友人を迎えに再び深センに行きます。ホテルは香港にあるのでさらに香港に戻ります。大丈夫でしょうか?」

(※質問していただいた方のケースから少し変えています)

香港と深センは近くてすぐ行けるため、旅行をする上でこのように何度か往復するケースもあり得る。

何回も香港と中国を往復したらイミグレで止められないか?

というのは確かに気になる。

IMG_6057.JPG


法律上は問題ない

法律上は、中国と香港の間を1日に何回往復しようと問題ない。

日本人・ノービザ・観光目的の場合、中国の最大滞在日数は15日だが、”入国回数”については縛りがないからだ。

つまり、1日に何回往復しようと自由なのである。

しかし、異常なほど何回も行き来すると、イミグレで止められ、尋問される可能性があるので、やめたほうがよい。

特に最近、中国側イミグレに「海关e通道」というパスポート読み取り機が設置され、何度も行き来している人が簡単にわかるようになったのだ。



イミグレ中国側に新設されたパスポート読み取り機「海关e通道」

先日も書いたが、2017年1月、香港と中国深センの境にあるイミグレにパスポート読み取り機が設置された。

それは「海关e通道」と呼ばれる機械だ。写真撮影不可エリアなので、パスポート読み取り機の写真を掲載することはできないが、見た目は地下鉄の改札に似ているといえば分かりやすいだろう。

「海关e通道」にパスポートの写真のページを開いて読み取らせると通過できる。



香港から中国に行く時、3回パスポートを出す

香港から中国に行く時、

1、香港側イミグレでパスポートを出す。(香港出国)

2、中国側イミグレでパスポートを出す。(中国入国)

という通常の出入国審査に加えて、

この「海关e通道」に

3、再びパスポートを読み取らせなければならない。

つまり、トータル3回パスポートを出す必要がある。

※”中国から香港”に行くときは従来通り、中国出国、香港入国の2回である。


運び屋を摘発するため

どの国でもパスポートを出すのは、出国、入国の審査の2回だけだ。

では、「海关e通道」は何のためにあるのか。

それは、

運び屋を摘発するためである。

詳しくはこちらの記事に書いたので見て欲しいが、

香港で買い出しを行い、深センまで物を運ぶ「運び屋」の仕事をしている中国人が結構いる。

普通に買って来たものを中国に持ち込むその行為自体は犯罪ではないのだが、粉ミルクなど、持ち込み量が制限されているものもあり、(粉ミルクは1人2缶まで)

それを、小分けにして1日に何度も香港〜深セン間を往復し、大量に持ち込もうとする輩がいるのだ。

「海关e通道」で、彼らを摘発しようというのである。

香港上水にて、大量の商品をトランクに詰める運び屋たち
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3ヶ月以内に異常な入国があった場合警報が鳴る

では具体的に、どのように摘発するのか。

「海关e通道」に、中国人の場合は通行証(日本人はパスポート)を読み取らせると、情報が記憶される。データは3ヶ月間保存保存され、その間に異常なほど行き来していたり、摘発された記録があった場合、警報が鳴るようになっている。

運び屋は何度も香港〜深セン間を行き来する。それを発見することができるというわけだ。

警報が鳴ったら係員が来て別室に連行される。尋問を受け、荷物もしっかりチェックされることになる。

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1日に3回目で警報が鳴る?

では再び最初の質問を考えたい。

知りたいのは、

「”日本人”が観光旅行で来て、香港〜深セン間を何回も行き来してもいいのか?何回までならいいのか?」

ということだ。

上記したように、日本人のパスポートを持っている場合、入国回数には制限がない。なので、何回往復しようと自由なのだが、厄介なのが、上述した、今年から新設された「海关e通道」だ。

入国回数が異常と判断され、もし警報が鳴ったら、係員連れていかれ、取り調べを受けることになる。

もちろん、何もないことがわかれば普通に入国させてくれるが、気持ちの良いものではないし、貴重な旅行の時間が奪われることになる。

できればこれは避けたいだろう。

では、入国が何回までなら良いのか?

ということが知りたいが、残念ながらこれについては公表されていない。

しかし、

聞いた話だと、デフォルトの設定では、同じ人が同日に3回目に通過しようとした場合に警報が鳴るらしい。

1日に2回くらいまでの行き来は結構あり得そうだが、3回目だと運び屋の可能性が高くなる、という判断なんだろう。



まとめ:何回でも行き来しても良いが、無駄に何回も往復しないほうが良い

さて、まとめである。

日本人・ノービザ・観光目的の場合、中国の入国回数については縛りがないため、1日に何回往復しても問題はない。

しかし、何度も中国に入国しようとすると、この新設された「海关e通道」の警報がなり、尋問を受けることになる。

1日に2回目までなら問題ないと言われているが(3回目に警報がなる)、これは公表されていないことなので、絶対とは言えないのが事実。

ということで、結論。

貴重な旅行の時間を取り調べに奪われることになるので、特別な理由がない限りは、1日に何度も往復しないように旅行を計画した方がいいだろう。

※ただし、どの国のイミグレであっても、入国許可の権利は入国審査官が持っているので、上記情報はあくまで参考としてください。香港、中国の出入国は自己責任でお願いします。




【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます


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