世界でも指折りの大都市になった深セン市
深センは、ほんの30-40年前まで数十万人の漁民が住む小さな漁港都市だったのだが、今や1500万人以上の人口を抱える巨大な都市に発展した。人口が増えるとともに、交通網が発展し、同時に超高層ビルが次々に建設されていった。
物の価格は日本のバブル期を思わせるように高騰し、10年ほどまでは、“日本よりはるかに安い”と言えた生活費も、対して変わらなくなってきた。物によっては日本より高い価格で販売されている。
2003年、深セン市に地下鉄が開通した時、地面の下に鉄道が走るなんて信じなかった人たちが、今や当たり前に深セン市内のどこにでも地下鉄で行き来している。
恐ろしいほどの速さで発展する様子をこの目で見ている。
スポンサーリンク
朝配られるフリーペーパーに不動産価格が書いてあった
朝、通勤時間に地下鉄に乗ると、時々フリーペーパーが配られている。そのフリーペーパーの中に不動産業者の広告があったのだが、そこにエリア別の不動産価格が書かれていた。
それがこちら
今深センではマンションをどれくらいで買えるのだろうか。
ちょっと見てみた。
経済特区外の不動産価格
この広告に出ていたのは深センの「経済特区外」のマンション価格だ。深センは中心エリアの「経済特区内」と郊外の「経済特区外」に分かれる。(昔は経済特区内外の行き来にパスポートが必要だった。今は不要)
わかりやすくいうと、「経済特区内」=「東京中心部」、「経済特区外」=「東京中心部以外」とみたいな感じだろうか。
つまり、ここに出ている不動産価格は、深センの中でも比較的に安いエリアのマンションなのである。
しかし…その価格を見て驚いた。
※広告は1平方メートルあたりの価格で書かれている。わかりやすくするため、100平方メートルあたりに計算して紹介した。(ちなみに100平方メートルは日本でいう3LDKで、リビングがかなり大きいタイプのマンションというイメージだ。ワンルームだと40平方メートル、2LDKだと60-70平方メートルが普通だろうか。)
で、価格だが、100平方メートルあたりのマンションの平均価格が、450万人民元くらいである。
日本円に直すと、なんと!約7700万円だ。
た…高すぎでしょ。
でも、これは深セン郊外のマンション価格なのだ。
市内のマンションはいったいいくらするのだろうか…。
10年前くらいに買っていれば
この↓記事にも書いたが、10年前くらいに買っていれば不動産価格は5分の1くらいで買えたのである。→■9年で1500万が8300万円に!?
深センの不動産は高くなりすぎたので、流石にあまり売れていないようだ。
現在は、よく深センの近郊都市の恵州、中山などの不動産広告を見かける。
ただ、現在も不動産価格は上がっているようだが、以前ほどの勢いはないようで、そろそろ高止まりし、暴落するかもしれない。
今、これから不動産に手を出すのはかなり危険だと思う。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
スポンサーリンク
この記事へのコメント
bigpaddy
ペッペケ
コメントありがとうございます。
1億ですか…あの辺ならそれくらいになっているかもですね。
最近おっしゃるように、珠海や中山の不動産広告をよく見ます