HSBCはマルチカレンシー口座
HSBC口座を持つ大きなメリットはマルチカレンシー口座であるということである。マルチカレンシーは「多数通貨」という意味で、香港HSBCでは、口座を開設すると特に申し込むことなく、同時に以下の12の通貨を口座内で扱えるようになるのである。
【香港HSBCのマルチカレンシー口座で扱っている12の通貨】 HKD(香港ドル) RMB(人民元) JPY(日本円) USD(アメリカドル) GBP(イギリスポンド) CAD(カナダドル) AUD(オーストラリアドル) NZD(ニュージーランドドル) EUR(ユーロ) SGD(シンガポールドル) CHF(スイスフラン) THB(タイバーツ) |
スポンサーリンク
もちろん、HSBC香港は香港にあるので、地元の通貨である香港ドルが一番扱いやすい。事実、香港内のATMで預けられるのは香港ドルだけだ。人民元、日本円、アメリカドル、ユーロの現金を引き落とせるATMもあるが多くはない。
だが、銀行の窓口に行けば上記12の通貨はどれでも普通に貯金、引き出しができるし、ちゃんと利子も付く。普通の貯金と変わらないのだ。
日本円を預けたときの記事も書いたので見てほしい。
■日本円を預けたときの記事はこちら
HSBCのカード
新生銀行の外貨預金とは全く違う
HSBCはマルチカレンシー口座(多数通貨口座)であると聞いて、「え、それじゃあ、日本の「新生銀行」と同じじゃん?「新生銀行」も外貨預金ができるよ。」
と思う方もいるかもしれない。
確かに「新生銀行」の外貨預金は、同銀行の有名な金融商品である。
しかし、これは似て非なるもの。全く違うものなので、注意してほしい!
「新生銀行」の外貨貯金ははっきり言って、知識のない人を高い利子の利率というエサで釣る、「新生銀行」にとってだけおいしいシステムなのである。
私は絶対利用しない方が良いと思う。
なぜなのか。HSBCと新生銀行の大きすぎる2つの違いを挙げたい。
※ただ、新生銀行は良い銀行だと思うので、勘違いしないでほしい。新生銀行の「外貨預金」というサービスだけは利用すべきではないという話である。
「HSBC」と「新生銀行」の違い1:新生銀行は日本円でしか出し入れできない
ます、最悪とも言えるのが、「新生銀行」の外貨預金は日本円でしか出し入れできないということだ。例えば、アメリカドルの現金を持っていてもそれを新生銀行に預けることはできない。
新生銀行は日本円でしか出し入れできないのだ。アメリカドルの外貨預金を利用するなら、日本円から両替しなければならないのだ。
で、両替したあとも、アメリカドルのままではどうすることもできず、引き出したりほかの口座にすることも不可。結局はまた円に戻さなければならないのである。
結局、外貨預金と言っているが、円でしか出し入れできない以上、事実、手数料の高い円預金でしかない。「新生銀行」の外貨預金では保有しているアメリカドルは実態はなく、円の現金を、手数料をかけて、一時的にただ書面の数字に変えただけなのだ。
一方、HSBCのマルチカレンシー口座は本当に実態のある外貨口座だ。
アメリカドルはアメリカドルとして預けられるし、もちろんおろすこともできる。それを口座内で両替して、仮にタイのバーツにしたらバーツの現金として普通に扱えるのだ(おろすことも、バーツで送金も可能)。
この大きな違いがお分かりだろうか。
「HSBC」と「新生銀行」の違い2:新生銀行の両替手数料は非常に高く、しかも必ず往復分必要
さらに、新生銀行の両替手数料は非常に高い。そして、手数料は“往復分”必要になるのだ。ホームページには「円→外貨」の片道の手数料が書かれているが、外貨のままでは使用できないので、一度外貨に替えたら絶対に円に戻さなければならない。
最終的には「外貨→円」の手数料は不可避で、一度外貨に替えたが最後、絶対に“往復”の両替手数料がかるのだ。
【参考】具体的に言うと、新生銀行の外貨預金で香港ドルに替えた場合HKD1(約14円)あたり往復で0.5銭かかる。両替額のなんと3.6%という高額手数料だ。 新生銀行の香港ドルの金利は年0.01%。 もし、金利で手数料を取り返そうと思ったら、360年もかかる。ひょえー! |
それなのに、往復分の為替手数料を払わなければならないのである。
個人的には、新生銀行の外貨預金を利用するメリットが見つからない。
■香港HSBCに関する記事まとめ
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
スポンサーリンク
この記事へのコメント
PMZ
ただ、人民元の定期預金に関しては、(中国にある)中国の銀行のほうが圧倒的に利息が高いですね。これはなぜなんでしょうか?もしご存知でしたら、ご教示頂ければありがたく存じます。
管理人
コメントありがとうございます。
たしかに国内の方が利率が高いですね。
しかし、安心感が香港とは違いますね。個人的には中国国内の定期は少し不安な気がします。リスクが高い分、利率を上げているのではないでしょうか、、。あくまで私の意見ですが、、、。