香港HSBC口座を持つ7つのメリット。銀行開設はリスクを知った上で挑もう

HSBCのカード
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わざわざ日本から香港HSBCの口座を開設に行くメリットはあるのか

香港のHSBCは香港で最も有名な銀行の一つと言っていいだろう。

世界の銀行信頼度格付けでも上位になっており、各国の通貨を一つの口座で管理、運用できるとあって、口座所有のメリットは大きい。

そのため、日本からわざわざ香港まで口座を開設に来る人も多く、中には、日本語しか話せないのに、通訳付きの開設サポートを頼んで香港まで来る人までいる。

しかし、そこまでしてHSBCの銀行口座を持つメリットはあるのだろうか。

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香港HSBCを持つ7つのメリット

香港HSBCを持つとどんな良いことがあるのか。

確かに沢山のメリットがある。

まず、それを7つ挙げたい。



1、海外送金手数料が安い
HSBCは海外送金手数料が安いことで有名である。

海外送金の機会が多い人は、HSBCの口座をもつメリットはかなり大きいだろう。

日本の銀行だと1回5000円くらい取られるが、HSBCはネットバンクを使えば、HKD100(約1500円)くらいだ。



2、リスク分散
日本経済も今後どうなるかわからない。

資産を全て日本国内に日本円で貯蓄していた場合、日本経済に大きな影響が生じ、破綻した場合、全てを失うことになる。

しかし、海外である香港のHSBCに外貨で持つことにより、リスクを分散できる。



3、世界中で現地通貨がおろせる
世界中にある提携のATMから現地通貨をおろすことができる。

手数料はかなり安い。海外旅行の時に便利だ。

HSBC香港上水支店
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4、複数の現金を一つの口座で管理できる
HSBCの口座は、日本円を含む世界の主要通貨12種類を一括管理できる。(マルチカレンシー口座)

特に申し込みは必要なく、口座開設と同時に口座内で以下の通貨を扱えるようになるのだ。
【香港HSBCのマルチカレンシー口座で扱っている12の通貨】
HKD(香港ドル)
RMB(人民元)
JPY(日本円)
USD(アメリカドル)
GBP(イギリスポンド)
CAD(カナダドル)
AUD(オーストラリアドル)
NZD(ニュージーランドドル)
EUR(ユーロ)
SGD(シンガポールドル)
CHF(スイスフラン)
THB(タイバーツ)
先日、日本円の現金を預けに行った時の記事を書いたが、窓口に行けば貯金も引き落としも簡単だ。

複数の外貨に分けて預金しておけば、リスクの分散になる。

日本円も預けられる
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5、両替手数料が安い
HSBCのネットバンクがあれば、12の通貨間で自由に、簡単に両替が可能である。

しかも手数料がかなり安いのだ。

香港や空港で両替すると手数料は両替額の10%くらいする、香港の街にある両替商でも5%以下はまずないが、HSBCは約1%の手数料で済むのである。

具体的に言うと、10万円両替すると空港の両替商とHSBCでは9000円も違ってくる。

これはでかい。

※なお、重慶マンションのレートはもっと安いので、可能ならここに行くと良い。



6、海外投資にも便利
日本では扱っていない海外の金融商品に直接投資することも可能である。

もちろん、投資のご利用はよく考えてからにしよう。



7、香港(付近の深セン)在住の人は通常使用の銀行として便利
HSBCのATMは香港内にはかなり多いため、香港ドルの預け入れ、引き出しに非常に便利だ。

また、人民元、日本円、アメリカドル、ユーロの現金が引き出せるATMも香港にある。(人民元の現金が引き出せるATMは多いが、日本円、アメリカドル、ユーロ対応のATMは少ない)

人民元の現金引き出し可能ATM
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日本円、アメリカドル、ユーロの現金が引き出せるATM
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自分の力で開設できないなら香港のHSBC口座を持つべきではない。また、トラブルの可能性は理解すべき

さてこのように、HSBCを持つメリットは非常に大きいと思う。

しかし、(主に言語の面で)自分の力で開設できないなら、HSBCの口座開設はやめたほうがいいと思う。

「勧められたから…。日本の銀行より安全だと聞いたから…。世界で資産を運用できると聞いたので…」のような安易な理由で、全く言語ができないにもかかわらず、通訳サポートを頼んで口座を開設した人は、トラブルになったり、損してしまう場合が多い。

言葉の壁があり、自分の力で開設ができないのであれば、その後の運用や取引の手続きも難しいかもしれない。

また、口座を使用せずにしばらく放置していると口座が凍結することもある。

凍結のかなり前から、郵送で“出入金がないと凍結しますよ”というリマインドが何度も来る場合もあるのだが、HSBCからの文書が読めないので、放置してしまい、使用ができなくなるケースもある。

そうなった場合、手続きのために交通費を払い、香港に行かなければならない。

自分で開設できなかったのであれば、当然電話問い合わせもできないため、再び通訳を頼み、香港に足を運ぶことになってしまうのだ。

そうなると、手間や時間がかかる上、旅費、アテンドサポート費用込みで10万20万は軽くかかることになるだろう。

これでは、何のためのリスク管理かわからない。
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自分で対応でき、明確な目的があるなら、香港のHSBC口座はオススメだ

ということで、HSBCの開設を考えているなら、このようなリスクも考えておこう。

一方、HSBCの銀行員相手に自分で対応でき、口座所有の明確な目的があるなら、HSBCはおすすめだ。

香港HSBCの担当者は、英語、中国語(北京語)、広東語のどれか話すことができれば会話が可能である。

(※少し前までは通訳者の同伴が認められたが、今は基本的に断られるため、HSBC口座開設のサポートを頼んでも、全く話せない人はおそらく開設できないだろう。)

上記した通り、香港か深センなどの付近に住んでいるなら、HSBCの口座を持つメリットはかなり高い。

そして、日本在住者でも、特に資産を持っていてリスク分散を考えている人、海外旅行に行く機会が多い人、世界を相手にビジネスを考えている人は是非持つべきだと思う。

2017年から口座開設の条件が厳しくなったが、きちんと書類を揃え、口座開設の理由を説明できれば開設は可能なので、挑戦してみてほしい。

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【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます

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この記事へのコメント

  • PMZ

    深センと香港のHSBCの関係ですが、香港のHSBCに口座をもっていても、深センのHSBCで何らかの優遇を受けられるということはないとどこかの記事で読んだことがあります。
    これを私は、香港HSBCの口座のお金を深センHSBCのATMで引き出しても特にメリットはなく、中国の銀行と同じだけの手数料がとられると理解していました。
    (ただ、プレミア口座の場合に限っては、一か所でプレミア口座を開いていれば他国でも無条件でプレミア口座が開けたり、プレミア専用コーナーが利用できたりするとも読んだことがあります。また、プレミア口座同士の海外送金が無料?とかいうのも読んだことがあるような・・)。

    具体的な例で、香港HSBCの口座をもっていれば、深センHSBCで何らかのメリットを受けられるものをご存知でしたら、教えていただければ助かります。
    2018年01月26日 00:03
  • 管理人

    pmzさん

    コメントありがとうございます!
    改めて調べてみましたが、おっしゃるように深セン(中国国内)のHSBCでは特に優遇措置は無いようですね。ATM手数料も他と変わらないようです。申し訳ありませんでした。本文も修正しました。
    m(_ _)m
    2018年01月26日 11:20
  • PMZ

    ご確認ありがとうございます。私は自分で確認したわけではなかったので、確認できて助かりました。
    2018年01月26日 20:38
  • 管理人

    pmzさん

    ご返信ありがとうございます。
    また新情報ありましたら書きたいと思います。
    2018年01月27日 03:26
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