「叮当出行」という電動レンタル自転車
深センの宝安空港付近で驚きのものを見かけた。それがこれだ
「叮当出行」と書いてある、レンタル自転車である。
中国で大流行りしているレンタル自転車については何度も書いてきたが、(カテゴリから見てください)、昨年、モバイク、ofoという2社を除き、ほとんどが経営破綻の状態に追い込まれた。
今は、深セン市内ではほとんどモバイクとofoしか見かけず、私もこの2社しか利用していない。
そんな中で「叮当出行」という見たことないレンタル自転車を見かけたのである。
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驚きの電動自転車
「叮当出行」のレンタルシステムは目新しいものではないい。モバイクなどと同じように、実名登録、デポジットを預けた後、QRコードをスキャンすれば利用できるようだ。
1回元の乗車料金
しかし、驚いたのがこれである
そう、サドルの下にバッテリーが搭載されている。
これはなんと、電動自転車なのである。
ハンドルにはバイクと同じようにアクセルが付いていて、バイクと同じようにに漕がずとも進む。
日本ではこのような自転車は道路交通法違反のため売られていないが、中国では合法。乗っている人も多い。私も乗ったことが何度もあるが、非常に楽である。
しかし、これをレンタル自転車にするとは…。大丈夫なん?
コストがかかりすぎる
経営者側の立場に立ってみると、これは無謀とも言えるビジネスだ。モバイクのようなシンプルなギアなし自転車は新車でも300元〜500元で売っているが、バッテリーを搭載した電気自転車は2000元はする。
もちろん大量生産すれば1台あたりのコストはかなり抑えられるだろうが、単純に1台あたりのコストは3-5倍くらいとなる。
同じ台数の自転車を作っても、会社としての投資額は莫大なものとなるだろう。
しかも、モバイク、ofoの2社によって席巻されたレンタサイクル市場に踏み込むとは愚かとしか思えない。
実際、トラブルが相次いでいる
実際、少し検索してみただけで、経営が成り立っていないことがわかった。「デポジットが返金されない。」
「自転車を降りているのに、ずっと利用中状態で、レンタル料がとられ続ける。」
などなど。トラブルの声が数多く上がっている。
電動自転車は非常に楽で乗りたいとは思うが、「叮当出行」を利用しようとは思えない。
デポジットを入金したが最後、返ってこないだろう。
ここをスキャンしたらお金は返ってこないだろう
ていうか、今まで1台しか見たことがない
そもそもの話だが、今まで「叮当出行」の自転車は、写真に撮ったこの1台しか見たことがない。自転車がないので、使おうにも使えないのだ。
そもそも、モバイクなどのレンタル自転車は、どこにでもあり、使いたい時に乗れるというのが大前提のサービスである。
自転車が全然見当たらないというのは、すでにこのビジネスが破綻しているということではないだろうか。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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