微信支付(ウィーチャットペイ),支付宝(アリペイ)などの電子マネーは社会のインフラになっている
微信支付(ウィーチャットペイ),支付宝(アリペイ)は中国では社会のインフラになっていると言っても過言ではない。インフラとは「生活の基盤」という意味で、電気、水道、ガス、インターネット、電話、道路など、人々の生活になくてはならないものを指す。
中国では、微信支付(ウィーチャットペイ),支付宝(アリペイ)などの電子マネーが、上記のものと同じように、普通の生活を送るのに必須なものになっているのである。
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中国で電子マネーは「あったら便利」ではなく「ないと困る」もの
基本的なインフラのうち、どれか一つでも欠けても生活できない訳ではないが、非常に不便な生活を強いられるのは言うまでもない。同様に、今の中国は、電子マネー(微信支付(ウィーチャットペイ),支付宝(アリペイ))が使えないと非常に不便な社会になりつつある。
「あったら便利」ではなく「ないと困る」レベルのものになっているのだ。
では、無いとどんな不便があるのか。
以下に挙げてみた。
電子マネーがないと利用出来ない店も多くなってきている
現在、中国では、電子マネーを利用するのが当たり前で、お店での支払いは電子マネーが主流となっている。現金を全く受け付けない店も増え、それらの店では現金主義の人は買い物ができない。
日本の感覚では、現金を受け取らないで商売が成り立つの?と思うかもしれないが、今、中国で電子マネーを使えない人はごくごく少数で、現金自体持ち歩かない人の方が多いから問題ないのだ。
実際、店側としては、現金を排除し、電子マネーのみにする方がメリットが大きいと言える。
電子マネーのみであれば現金を管理、運搬する必要がないため、大幅なコスト削減ができるし、盗まれるリスクもないからだ。
そのため、今後、現金を受け付けない店はどんどん増えていくと思われ、電子マネーがなければ、多くの店で買い物ができなくなるかもしれない。
レストランの注文も、微信支付(ウィーチャットペイ),支付宝(アリペイ)で
また、最近のレストランで、注文を店員を呼ばず、微信支付(ウィーチャットペイ),支付宝(アリペイ)で行うところが増えてきている。入店し、席に着くと、QRコードがテーブルの上に貼ってあり、それをスキャンする。
レストランのテーブルの上にQRコードがある
スキャンすると店のメニュー注文アプリが立ち上がり、写真とともにメニューを見ることができ、アプリ上で注文する。
注文が確定すると、料理が運ばれてくる。
そして、そのままアプリ上で支払いを行えば完了だ。
料理を運び、皿を片付けるスタッフはいるが、注文を取ったり、会計を扱う店員はいないのだ。
今はまだ、このシステムを導入していても従来と同じように注文できるところも多いが、そのうち、電子マネーがなければ、レストランで料理も食べられなくなるかもしれない。
電子マネーじゃないと利用できないサービスも多くなっている
電子マネーの利用を促すために、電子マネーの方がお得なことが多い。電子マネーだと割引が効くことが多いし、現金だと追加料金を取る店もある。現在の中国は現金主義だと明らかに損をする社会だ。しかし、お金がよりかかるというだけでなく、
そもそも、現金では支払えない物やサービスが増えている。
例えば、中国で流行っているレンタル自転車は電子マネーでしか支払えないし、自動販売機も現金を受け付けないものが増えている。
ネット通販ももちろん電子マネーがないと使えない。
今後、さらに現金が使えない社会になっていくだろう。
現金は完全に消えることはないと思うが…
もちろん、中国から現金自体が完全に無くなることはないと思う。海外から来る旅行客は現金を使うだろうし、電子機器が使えない場所などもあるだろう。
しかしながら、これからさらに電子マネーの需要は増加し、現金の発行総数は減っていくことは確実だ。
中国で生活するには電子マネーの利用は必須となるであろう。
これからの中国で「私は現金主義でやっていく」という人は、今の日本で「私はスマホも電話もインターネットも使わず生きていく」と言うのに等しいと思う。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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この記事へのコメント
PMZ
ポンタ
管理人
コメントありがとうございます。
たしかに電子マネー無しではますますやっていけない社会になりそうですね。