深センに来たらお茶を買って帰ろう
深セン人口のほとんどが別のところから集まった移民の都市である。このため、深センには中国各地のありとあらゆるものがある。
お茶もその一つである。深センのいろいろなところでお茶を扱った問屋街があり、おいしいお茶を安く買うことが出来る。
深センに来たらお茶を買っていくことをおすすめしたい。
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中国茶の種類
まずは中国茶の種類について簡単に説明したいと思う。中国は言わずと知れたお茶の発祥地である。このため、多くの種類のお茶があり、細分化すると数百を超えるとされている。
しかし、発行度合いに応じて、大きく以下の6つと、これらを加工させた「加工茶」に分かれるようである。
| 発酵度 | 名称 |
|---|---|
| 無発酵 | 緑茶 |
| ★ | 白茶 |
| ★★ | 黄茶 |
| ★★★ | 青茶 |
| ★★★★ | 紅茶 |
| ★★★★★★★★ | 黒茶 |
発酵によって葉の色が黒に近づいていくわけである。
同じお茶の葉でも、処理の仕方によって色も香りも味も変わってくるのである。なかなか奥が深い。
では、それぞれのお茶の特徴と代表的なものについて書きたいと思う。
緑茶
全く発酵させていない、緑色のお茶である。生産量が一番多いらしい。少し苦みがあるのが特徴。私もなかなか好きである。有名なものとしては、「龙井茶(ロンジンチャ)」などがある。一般的な緑茶
龙井茶(ロンジンチャ)
白茶
茶葉が若く白いうちに収穫して、少しだけ発酵させたものである。あまり多くは見かけない。黄茶
こちらも軽度の発酵を行ったお茶である。香り高いお茶と言われている。これも多くない。青茶
半発酵茶とも呼ばれ、香りが強い種類が多い。烏龍茶(ウーロン茶)、鉄観音(テッカンノン)、大红袍(ダーホンパオ)などの種類がある。鉄観音は人気があるお茶だ。私も良く飲む。烏龍茶
鉄観音
紅茶
中国発祥のお茶がイギリスにわたり、生まれたのが紅茶である。紅茶
この紅茶が中国に伝わり、さらに発展したのが中国の紅茶だ。イギリスの紅茶とは少し違う。
自然な甘みが感じられ、冷やしてもおいしいと思う。
黒茶
お茶に微生物を加え、発酵させたお茶である。名称の通り、葉は黒い状態になっている。ほかの酒類のお茶は時間がたつと味が落ちるが、この黒茶においては、時間がたてばたつほど良いとされている。プーアル茶が代表的黒茶の一つで、ワインのようにビンテージものがある。数年物、数十年物ともなると、お茶とは思えないような値段で売られる。ちなみに味は泥臭いような香りがある。好きな人にはこれがたまらないのだが、苦手な人も多い。
プーアル茶。このように紙に包まれている。
カチカチに固められている。長期保存が可能だ
その他加工茶
それ以外にもお茶を加工して作られた加工茶がある。代表的なものはジャスミン茶だ。私も大好きなこのお茶は、お茶にジャスミンの花を加えたものである。深センでも買うことができ、私もよく飲む。ジャスミン茶。白いのがジャスミンの花だ。
それ以外に、お茶の葉を乾燥したレモンの皮に入れたレモン茶、柚子の皮に入れた柚子茶などもある。
番外編だが、お茶の葉を使っていない、乾燥した花びらをお茶のようにいれて飲む「花茶」もなかなかおいしい。
どれがおすすめ?
これは個人の好みで完全に分かれるので、人それぞれとしか言えないのだが、個人的にもし日本に買って帰るのなら、以下がおすすめである。ジャスミン茶
日本でもよく飲まれているジャスミン茶なので、日本人の口にも合うはずだ。普通においしいし、値段も手ごろである。(500g当たり50元~150元)参考:中国語では「茉莉花茶」
ウーロン茶、鉄観音
青茶(半発酵茶)のこの2種類もおすすめだ。ウーロン茶は日本では言うまでもなく人気があるし、鉄観音も香り高いお茶でなかなかおいしい。参考:中国語で、ウーロン茶は「乌龙茶」、鉄観音は「铁观音」
レモン茶、ゆず茶
いろいろな種類があるが、乾燥させたレモンやゆずなどの柑橘系の皮中にお茶を詰めたものである。
急須に柑橘系の皮と紅茶の葉をちぎりながら入れ、あとは普通に飲むだけだ。お茶の香りと柑橘系の香りが相まってめちゃめちゃおいしいのだ。
急須にちぎって入れる
お湯を注いで普通に淹れる
日本に買って帰ったことがあるが、これはかなり好評だった。
レモンがそのまま乾燥させられた状態なので、形も可愛く、見た目的にもお土産にぴったりだと思う。
参考:中国語では「柠檬茶」かな…もしくは「柠檬里面茶叶的(レモンの中にお茶が入ったやつ)」、または写真を見せればわかるはず。
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買う前に
次に買い方について説明したいが、買う前に以下の点に注意してほしい。スーパーでは買ってはいけない!
深セン市内のスーパーにもたくさんお茶は売っているが、決してスーパーでは買わないようにしよう。なぜなら、試飲できないし、粗悪なものも多いからだ。
お茶屋に言わせると、お茶は飲んで選ばないと絶対だめ、だとのこと。同じ名称のお茶でもかなり味が異なる。値段が高いからと言っておいしいとも限らないのだ。
必ずお茶屋さんで、そして、試飲してから買うようにしよう。
お茶屋さんは深セン市内いたるところにある。勇気を出して入ってみよう。
買いたいお茶、値段を大体決めておく
何を買いたいのか、いくらくらいがいいのかを決めておこう。お茶の種類については上記したので、希望のものを考えておこう。中国語が話せなくても、漢字で書けば大丈夫だ。
値段はピンキリだが、1斤(500g)当たり数百元するようなものもあるが、高いからと言っておいしいというわけでもない。
私は大体1斤(500g)当たり50元~100元くらいのものを買っている。値段の相場を知らないとボラれる可能性もあるので、初めてならこれくらいの価格帯を選ぼう。
店に並ぶお茶。表示されているのは1斤(500g)当たりの値段だ。
購入シュミーション
では上記を踏まえたうえで店に行こう。初めて中国旅行に来る日本の方でも買えるように、購入シュミレーションを書いてみた。
入店し、お茶の種類を伝える
では、入店しよう。入店したら店員に、ほしいお茶の銘柄を伝えよう(または紙に書いて見せよう)
例えば、ジャスミン茶が欲しい場合、中国語の「茉莉花茶」を見せればよい。
そして、「多少钱(ドーシャオチェン)?(いくら?)」と尋ねよう。
ほとんどの店にはジャスミン茶をいくつか置いてあり、「これが50元、これが80元、これが120元」などと値段を教えてくれるはずだ。
なお、基本的に言われる値段は、一箱、一袋のものではなく、すべて1斤(500g)当たりの値段なので、間違えないようにしよう。
| 参考) 全く話せない人でも、銘柄、値段を書けば分かると思う。 例えば、 「茉莉花茶、1斤50元左右」(ジャスミン茶、1斤500当たり50元くらい) と書けば分かる。 |
試飲しよう
試飲したいものを選ぶとその場で淹れて飲ませてくれる。今まで、稀に態度の悪い店員で、飲まなくてもこれがおいしいから大丈夫だ、と言うような人に会ったことがある。しかし、お茶は飲んで決めるのが基本中の基本だ。もし飲ませてくれないような店員なら、さっさと店を後にしよう。
普通のお茶屋さんの店員なら、親切に、これが50元の、次に80元の、と説明しながら淹れてくれるはずだ。まずはお茶を楽しもう。
その場でお茶をいれて飲ませてくれる
それぞれ飲んでみると、味や香りの違いがよくわかるはずだ。
そして、必ずしも値段が高い方がおいしいというわけでもないことにも気づくと思う。値段は希少性、作業の手間、産地などで決まっているので、安い方がおいしいと思うこともよくあることなのだ。
香りが強めで味が軽いもの、香りは強くないが、味がしっかりするものなどいろいろある。自分の気に入ったものを選ぶようにしよう。
例えば以下の写真を見てほしい
3種類ある茶葉のうち、一番下は紅茶だが、上2種類は同じ鉄観音だ。
しかし、よく見ると色が若干違うことがわかるはずだ。1斤(500g)あたり、50元と80元で種類が違うのだ。
飲み比べると、80元は香りが強く、味は若干軽かった。一方、50元は香りは控えめだったが、濃くしっかりと味があった。
店員曰く、「どちらがいいお茶というわけではない。単純に違うお茶ということだ。値段の差は、生産量、人件費、運送費などの違いがあるからだ。」とのこと。
個人的には50元の方が美味しいと思ったので、こちらを購入した。
烏龍茶でも全然違う!?
それにしても、お茶には本当にたくさん種類があり、同じ名称でも全然違う場合がある。例えば、今回、烏龍茶を買ったのだが、
最初に出してもらったのは、
こちらの商品だ。比較的普通の烏龍茶
1斤(500g)あたり60元だった。
入れてもらったのがこちら
日本でも飲む烏龍茶の味で、香り高く、とても美味しかった。
で、さらに「最近入荷した珍しい烏龍茶がある。これも試してみて」と別の烏龍茶を紹介された。
それがこちら
見た目からして全然違うのがわかるだろう。
拡大すると石のようである
え?何これ?本当に烏龍茶なの?
そう聞くと、人参の形に似ているので、「人参烏龍茶」と呼ばれるれっきとした烏龍茶だという。
石のように見えるが、ぎゅっと茶葉を固めたもので、お湯を注ぐと茶葉が開いてくるという。
早速お湯を注いでもらうと…
おお!
確かに広がって葉っぱになった!
で、お茶がこちら
上の烏龍茶の色と比べると全然違うことがわかる。味も全然違う。少し甘みがある感じがして、香りが強く美味しい。
日本人がイメージする烏龍茶とは全く異なる味わいだが、なんて爽やかで美味いお茶だ…。
これも中国茶の分類では烏龍茶になるのか。こんな烏龍茶があるとは。
ということで、同じ烏龍茶でも、全然違うのだ。本当に飲まないと選べないということがわかっていただけただろうか。
ちなみに、調べたら日本でも買えることが判明。興味があれば見てみてほしい。
どれにするかを選び、量を伝えよう
試飲したら、どれを買うかを選び、購入する量を告げよう(書いてもオーケー)。量り売りなので、好きなだけ買えるのもうれしいところだ。グラム数を伝えてもいいし、半斤(250g)、一斤(500g),一公斤(1000g)など、どれでもオーケーだ。
例えば、1斤50元のお茶を250g買ったら、25元になる。計算が合っているが、確認しよう。
どのように包装するか決めよう
お茶屋さんにはその場で包装する機械が置いてあり、その場で包装してくれる。袋にはいくつか大きさがあるので、ニーズに合わせて選ぼう。
代表的な大きさの袋。
左からミニ袋(8-10g)、半斤袋(250g)、一斤袋(500g)
袋代はお茶代に含まれているので無料だが、この袋をさらに飾り箱に入れてもらったりする場合は追加料金がかかる。
ミニ袋(8-10g)は1回分にちょうど良い8-10gを個包装したもの。店内で真空パックにしてくれる。1斤(500g)買うと、このミニ袋が50個~になる。お土産などに非常に便利だ。いくつかの種類のお茶を買い、職場の人たち全員に数個ずつお土産として配っても良いだろう。なお、ウーロン茶など一部のお茶は茶葉が大きいため、ミニ袋には入れられないとのことである。
半斤袋(250g)は見ての通り250gの大きさの袋である。上にはチャックが付いていて、開け閉めが可能だ。
一斤袋(500g)は500gの袋だ。同様にチャックが付いている。よく飲むなら、この大きさが便利かも。
お金を支払って完了
袋を選んだら、あとは待つだけだ。試飲のお茶を飲みながら待とう。すぐに梱包してくれる。
なお、ミニ袋はその場で真空パックにしてくれる。なかなかすごい機械が普通に置いてあるのだ。
その場でパッキングしてくれる
お茶のいれ方
ここからお茶の淹れ方について説明したい。私もプロではないので、間違っていたら申し訳ないが、
一応、いろんなお茶屋さんに聞いてみた方法と、自分で淹れてみて、おいしいと思う淹れ方を書きたい。
美味しいお茶をいれよう!
お湯の温度
お湯の温度はお茶の種類によって少し調整した方が良いようだ。発酵度の高い青茶、紅茶、黒茶などは沸騰したばかりの熱湯(100度)で良いが、発酵度の低いお茶は温度が低めが良いらしい。
例えば、緑茶は熱すぎると渋みが出て旨みが出にくいとのこと。緑茶を入れる場合は70度~80度、白茶、黄茶は75~85度が良いそうだ。
1回目のお湯はすぐに捨てる
お茶屋さんで試飲したときに気づくと思うが、茶葉にお湯を入れ、1回目そのお湯はすぐに捨てるのが正解。これはお茶の汚れやえぐみを落とし、葉を開かせて香りを出すために必要な作業だということだ。
しかし、1回目は一番味が出るはず・・もったいない・・・。
そう思って、1回目のお茶を捨てずに飲んでみたことがある。
その結論は・・・。
はい。1回目のお茶は、やっぱり捨てるべきです。(;^ω^)
言われたように、えぐみがにあって、おいしくないのだ。
湯飲み、盖碗(がいわん)、急須どれでもオーケー
では淹れ方について書いていきたい。こだわる人は茶器も良いものをそろえたいと思うのだろうが、私は普通にのめればオーケーなので、普通のポットで淹れることが多い。
湯飲み、盖碗(がいわん)と呼ばれる、中国でよく使われるお茶淹れアイテム、急須どれでもよいと思う。
盖碗(がいわん)
まずは、お茶の葉を入れ、お湯を入れる。
1回目のお湯は上記したように、すぐに捨てる。(この1回目のお湯を湯飲みにまわしいれ、湯飲みを温めるのも良い)
その後もう一度お茶にお湯を注ぐ。お湯の量はお茶の葉が隠れるくらいの高さにしよう。数十秒から1分程度抽出した後、すぐにお茶は注ぎだす。
ずっとお茶の葉を漬けたままにすると味が落ちるので、必ずお茶は出し切ろう。
その後、同様にお茶を抽出しよう。お茶の種類によって回数は異なるが、数回は楽しめるだろう。
お茶屋には茶器もいろいろ売っている
まとめ
さて、今回も長文になってしまった。長文にお付き合いいただきありがとうございました。
中国はさすがお茶発祥の地である。
おいしいお茶が安く買える。
上記の情報がおいしいお茶を買う手助けになれば幸いである。


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