中国ではブラックバイトはありえない。仕事に対する意識が違うから

中国ではブラックバイトはありえない。仕事に対する意識が違うから
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ブラックバイト

日本で「ブラックバイト」という言葉がうまれて数年経っただろうか。

ブラックバイトはアルバイターに過酷な条件を課し、そこで働く人は大変な思いをする。

例えば、
面接の時に話し合ったシフト以上働かされ、店長に学校があるので無理だと言っても聞いてもらえない。結果学業がおろそかになり、退学に至った。

辞めたいと言っても辞めさせてもらえない。

不合理なノルマを課せられ、それを達成するまでサービス残業させられる。

店長からひどいいじめを受け、辞めたいけど辞めさせてもらえない。結果、うつ病を発症してしまった。
このような事例だ。

このような問題は時々ニュースで報道され、日本の社会問題になっているようだ。

確かに“ブラック”なバイトである。

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中国人には全く理解できないブラックバイト

しかし、このブラックバイト、中国では存在しえない。

そして、中国人には全く理解できず、上記のようなブラックバイトの現状を聞いても、口を揃えてこう言うだろう。

「辞めればいいじゃん。なんでそんなバイトを続けるの?」

そう、中国は仕事は次々に変えるのが当たり前の文化なのだ。

条件の良い仕事があったり、今の仕事に不満があったら、簡単に辞める。

そこに責任感や、迷惑をかけるかもしれないというような配慮はなく、月に数回仕事を変える人も少なくない。

バイトが辛く、辞めたいのに辞められないことは、全く理解できないことだろう。



中国では、雇い主が大変

友人(中国人)が店を経営している。

従業員が数名いるのだが、彼らは前触れなく簡単に仕事をやめるので、なかなか大変だと言う。

去年の春節(旧正月)休暇の前、従業員は5人いたそうだ。

中国では、春節の時が大型連休で、1〜2週間実家に帰るのが普通である。

休暇前、5人とも実家から帰ってくると言っていたのだが、春節休暇が終わり、仕事始め1日目誰も職場に来なかったという。

五人全員に電話したら、なんと五人とも、

「春節(旧正月)で実家に帰って、そのままこちらに残ることにした。」

「こっち(実家のそば)ですでに仕事をしてるから帰らない」

などの理由で、もう職場には来ないというのである。

少なくとも、辞めるなら辞めると自分から連絡しなさいよ…。いきなり来なかったら雇い主が困るのがわからないの?

と思うのだが、特に若い世代の仕事に対する認識、責任感はこんな感じなのである。

友人は、

「毎年のことだから仕方ない。ま、この時期は仕事を探す人も多いから、新しい従業員はすぐ見つかるよ。」

と言っていた。

(今年は大丈夫なのかな・・)



日本人の過度な真面目さが生んだ問題

友人の元従業員のような無責任さは問題だが、日本のブラックバイトのように、アルバイターが必要以上の責任を負う現状もまた異常なことだと思う。

このブラックバイトは、日本人の過度な真面目さが生んだ問題だと思う。

アルバイトは正社員ではない。時給いくらで、一定の期間、一定の仕事をする契約をした人たちなのだ。

しかし、ブラックバイトはそれ以上の不当な要求が彼らに課せられる。

それらの要求が不当である以上、本来は履行する義務はない。雇い主が、それでもやれというなら、辞めればいいのだ。

だってバイトなのだから。

しかし、彼らの真面目さがそうすることを許さない。

「もし自分が辞めたら他の人がその分大変になる…」

「残業代が出なくても、終わらせないと…」

こんな責任感の強さ、優しさが経営者をつけあがらせ、バイトをブラックバイトにさせたのだ。
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中国ではブラックバイトはありえない。仕事に対する意識が違うから

ということで、

中国では、ブラックバイトはありえない。

仕事に対する意識がそもそも違い、そんな責任感のあるアルバイターはいないからだ。

もし、日本と同じようなブラックな雇い主がいたとしても問題になることはないだろう。

そんな雇い主は全く相手にされず、経営していけないからである。


【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます


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この記事へのコメント

  • PMZ

    そうですね。従業員側の意識としてはブラックでも働こうというのはないでしょうね。

    ただ、近年でも、工場での過酷な環境が問題になっていたり、自殺者が出たりして話題になりました。自殺までする人がいるとなると、一種の洗脳に近いものがあって日本と同じような責任感に基づく犠牲が発生しているのかなと思います。

    ホワイトカラーも時々自殺していますね。教育費やら家のローンやら(さらに妻からのプレッシャー?)があると、家庭を維持するために、否応なく仕事で頑張らなければならないというのもあると思います。

    あと、ブラックで働く人がいないというのはあくまで従業員側の意識で、鉱山に閉じ込められて働いていたとか、給料を払ってもらえなかったとかいうのはありますから、決して日本より安全、快適働くことができることが保証されているわけではなく、リスクはかなり存在するように思えます。また、保険などかけずに働かせている小さな会社は無数にあるのではないかと想像します。

    学歴のない人、貧しい人、田舎の人、病気持ちの人にとって、より厳しい環境なのかなとも思いますが、日本との比較は難しいですね。

    2018年02月20日 18:01
  • 管理人

    PMZさん

    コメントありがとうございます。

    確かに保証されていない中で働かされている実態もありますね。

    深センでも某有名な会社の工場で自殺者が相次いだ事件もありましたので、きっと表に出ていない大変なことがあったのでしょう。

    日本、中国だから…という線引きはできないですね。
    2018年02月21日 00:43
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