節約料理をする日本のテレビ番組
日本の番組で、芸能人が1ヶ月くらいの期間、番組が用意した部屋で節約生活を送り、その様子をモニタリングするものがある。節約生活には光熱費の無駄を省くことも含まれるが、節約のメインは料理にあると思う。
芸能人達は限られたお金で賢く食材をまとめ買いし、何日かかけて、食材の組み合わせを少しずつ変えながら使い料理していく。
作り置きできる料理はまとめて作って冷凍庫で保存する。それを電子レンジなどを使って解凍し、さらに料理にアレンジを加えたりして飽きないようにする。
出演している芸能人にそんなスキルがあるとは思えないので、料理のプロのバックアップがあるのだと思うが、とにかく、海外にいても、なかなか勉強になる番組である。
しかし、この節約方法は、中国人にとってはなかなか受け入れがたいことだと思う。
なぜなら、中国の家庭では基本的に料理をその都度食べきり、保存はしないのが普通なのだ。
料理は余ったら捨てるのが当たり前とされているのである。
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料理のたびに野菜を買いに行く
現地の中国人や香港人の方に話を聞くと、食材(特に葉っぱ系の野菜)は家で保存せず、極力料理する前に買いに行くと言う。つまり、多い場合は、朝昼夜、一日三回近所の市場に行くということだ。
朝、朝食で使うだけの野菜を買い、料理する。
そして、食べきれなかったものは昼には残さずに捨ててしまう。
同様に、昼も市場に買いに行き、料理し、余りは捨てる。
夜も同じようにするのだ。
冷蔵庫は家にあるのに、料理が入れられることはほとんどない…。
うーむ…………。
その日に使う野菜はまとめて買い物しても良いのでは…?
朝余ったら、冷蔵庫に入れて置いて、昼食べれば良いのでは…?
と思うのだが…
毎回市場に買いに行く?
一日3回も買いに行くのはどうして?
聞いてみたことがある。「一日3回も市場に買いに行くのはどうして?朝まとめて買っておけば買い物の手間が省けるのでは…?」
答えは、
「野菜は時間が経つと新鮮じゃなくなるでしょ?」
という事だった。
新鮮…ねぇ、1ー2日以内なら冷蔵庫に入れておけば全く問題ないと思うんだけどなぁ…
っていうか、市場の野菜も朝仕入れて昼も夜も同じものを売ってるんじゃないのかなぁ…?
余った料理はすぐに捨ててしまうのはどうして?
そして、食べ残しもタッパーに入れて冷蔵庫に入れておけば、後でも問題なく食べられるし、冷凍すれば長期保存も可能なのに…どうして全て捨ててしまうのだろうか?
聞いてみると、
「時間が経つと美味しくなくなるし、栄養も減る。」
との事だった。
「電子レンジを使うと体に悪い」
という意見もあった。
うーむ……。
確かに出来立ての料理が美味しいしのはわかるけど…再加熱でも全く問題ない料理まで捨てるのはどう考えてももったいないと思う。
一度冷凍しても普通に美味しく食べられるのになぁ…。
日本人は、冷凍庫、電子レンジをよく使う
私の観察では、日本人は、冷蔵庫、電子レンジを中国人よりはるかに多様していると思う。野菜も多めに買って数日かけて使うことは当たり前だし、冷凍、電子レンジでの解凍もごく普通のことだ。
一方、上記したように、中国人は食材はその都度使い切るのが当たり前で、保存はほとんどしない。電子レンジも健康に悪いという人も多く、電子レンジがない家庭も多い。
冷凍庫がない時代の習慣が今も続いているのかもしれない
食材を無駄にしないという観点からすると、毎回捨ててしまうのは明らかにもったいないと思う。冷凍庫に入れておけば1日2日は絶対大丈夫なのに…どうして保存しないのだろうか。
考えてみたが、これは、広東省の亜熱帯気候と関係があるのかもしれない。
湿度が高く、暑い日々が続く地域では、料理はそのまま置いておくと、すぐに悪くなってしまう。料理によっては半日もすれば腐敗が始まり、食べられないだろう。
そう、冷凍庫が無かった時代、料理はその都度食べ切る必要があったのだ。
その習慣が冷蔵庫やレンジが普及した今も残っており、食べられないものは捨ててしまうのではないだろうか。
でも、やっぱり、まだまだ食べられる料理が捨てられてしまうのを見ると、もったいないと思うのである。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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この記事へのコメント
bigpaddy
bigoaddy
失礼しました。
ペッペケ
コメントありがとうございます。
完全に食品をなくせばゴキがいなくなるかも知れませんね。しかしそれも難しく…ヽ(´o`;
最近もデカイのでました。ヽ(´o`;