スーパーマーケットを観察すると人々の生活が見えてくる
スーパーマーケットは人々の日常生活に欠かせない。生鮮食品から調味料、日用品まで生活に必要なものが一通り売っている。
スーパーでは地元の住民がよく買うものを売っているため、スーパーに陳列されている物を見ると人々の生活スタイルや好みや文化が見えてくる。
観察するとなかなか面白い。
例えば、中国人は基本的に冬はアイスを食べないので、冬は店からアイスが消え、買うことができなくなるのだが、日本では冬であろうとどこでもアイスを買える。
日本のお店でたくさんアイスが売られているところを見ると日本人のアイス好き文化がわかるのではないだろうか。
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中国、香港のスーパーでたくさん売っているもの
中国、香港のスーパーでたくさん売っているものもある。日本でも売っているが、日本と比べると、販売量が桁違いに多いのだ。
それがこれ。油だ。
中国、香港の油の販売量は本当に半端ない。
小さめのスーパーでも棚一列が各種メーカーの油で占められていることもある。
香港のスーパーの油コーナー
トウモロコシ油、ナタネ油、ごま油、ピーナッツ油、ひまわり油など種類も豊富だ。
大きさも様々で、小さいものから巨大なものまである。日本人の感覚では業務用と思う大きさだが、普通に家庭で使われているのだ。
なぜこんなにたくさん?
なぜこんなにたくさんあるのか?と思うが、答えは簡単。
売れるからだ。
中国人の家庭料理は、大きな中華鍋でガーッと炒めて作ることが多い。そして大量の油を使うのだ。
レストランで炒め物を頼んでも、食べ終わった後の皿には大量の油が残っている。
油で煮込んでるの?というくらい油を使った料理もある。
こりゃたくさんの油が売れるわけである。
これは驚きの5リットルボトル
これも普通に家庭用である。
地溝油…?
一時期、中国語で話題になった「地溝油」という言葉がある。漢字を見ると大体わかるが、これは、レストランなどから流れ出た下水に含まれている油を精製し、再利用した油だ。
もちろん、地溝油を作ることは犯罪だ。他の人の健康などどうでも良い、金さえ手に入れば良い、という考えをもった犯罪グループが、下水の油を再利用することを考え出したものなのである。
下水から取り出した油はそのままでは臭くて使用不可なので、色々な薬品を使用しで臭いを消してある。そのごまかしの技術力は高く、料理に入っていても普通にわからないらしい。
そういう技術をなぜ良いことに使わないのか…。
そして、「地溝油」が一流油メーカーのラベルをつけ、市場に流通したというニュースが流れた。
その後、犯罪グループは摘発されたのだが、今スーパーに並んでいる油に仮に「地溝油」が混ざっていてもわからないかもしれない。
大丈夫だとは思うが…
私は、このニュースの情報を聞いてから、できるだけ油は香港で買うようにしている。このニュースが出てから数年経ったし、このような犯罪はさすがに減ってはいると思う。普通のスーパーで売っている油も大丈夫だとは思うのだが、
念のため、油は香港に買い出しに行ったついでに手に入れている。
油は香港の方が安いしね…
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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