原油価格が史上初のマイナスに。どういうこと?これからどうなる?

原油価格が史上初のマイナスになった

4月20日の米ニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となる米国産WTI原油の先物価格(5月物)が1バレル=マイナス37・63ドルで取引を終えた。

これは、史上初のことで、大変なことである。

しかし、マイナスって・・・どういうこと?

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文字通り、原油がマイナスの価格で売られた

原油の価格がマイナスって、どういうこと?

と思うかもしれないが、これは文字通り、原油がマイナスの価格で売られたということだ。

普通、物を買うとお金を支払う。当然のことだ。

例えば、ガソリンを買うのに、1リットル当たりいくらというお金を支払って買う。これは誰がどう考えていても当たり前のことだ。

しかし、マイナスということは、ガソリンを買おうと思ってもお金を支払う必要はない、むしろガソリンと一緒にお金ももらえるということだ。

なぜそういうことが起きるのか?



世界中で原油の需要が大幅に減り、貯蔵タンクがいっぱいになってしまったから

原因はコロナだ。

コロナのせいで世界中の経済が停滞した。物流も人の流れも止まってしまい、飛行機、車など、ガソリンの使用も大幅に減った。

それが世界中で同時に起きたのだ。

このため、原油生産国は売りたくても誰も買ってくれない状況に陥った。

だったら、売らなきゃいいでしょ?と思うかもしれないが、そうはいかない。

原油は温泉のように次々と湧き出てくるため、どんどん排出していかなければならないのだ。

誰も買ってくれないが、原油がどんどん出てきて、貯蔵タンクがいっぱいになってしまうという状況に陥り、誰かタダでもいいからもらってほしい!ということになった。

しかし、世界的なコロナ問題で、タダでももらいたいという人がいないため、お金をつけるから誰かもらってください。という状態になったのだ。

現在の状況では原油を買っても売ることができず、保管するコストがかかってしまうので、原油を引き受けるならお金ももらわないと割に合わない、ということである。



今後どうなるのか?

原油価格がマイナスになり、今後どうなるのか。

私たちに関係するところで言うと、ガソリン代、灯油代、電気代などが安くなるだろう。

ガソリン代などは税金が高いので、それほど大幅に安くなることはないだろうが、原油価格がマイナスなので、少なくとも今より安くなると思う。

また、ガソリン代が安くなると、輸送コストなどにも影響するので、いろいろな物の価格も安くなりそうある。



決して良いことではない

生活にかかわるものが安くなれば一般消費者にとってはうれしいことかもしれないが、これは決して良いことではない。

世界経済が大きく影響を受けているので、これからどんな世界恐慌が来るかわからない。

それにしても、世界中が振り回され、多くの人が亡くなったコロナウィルスがたった一人の感染者から広がっているというのだからすごいことだと思う。


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