深セン市の東端にある観光名所「大鵬古城」
深セン市の東端の大鹏というところに「大鵬古城」という観光地がある。(「大鵬所城」とも呼ばれる)ここは明洪武二十七年(西暦1394年)に建設が始まった、620年以上の歴史がある城壁都市だ。
現在は保存された都市の中に入って観光することができる。
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戦国時代を生き抜くため、約10万平方メートルもある都市全体を6メートルの高さの城壁でぐるっと囲んだのである。その城壁の延長は約1200メートルもあるという。建設機械もない時代にこれだけのものを作ったのだ。
近くで見てみると、すごいの一言である。
全体図。こんな城壁都市を620年以上前に造ったのだ
城壁の中は石造りの建物がそのまま残されている
観光地になっている
正門から城壁の中に入ると当時そのままの建物が残されているが、建物の一階部分は改装され、観光客用のお店になっているところが結構ある。お土産を買うことができる
海辺の貝で作られた土産品
観光地価格で少し高いかな?
都市の中心部には大きな広場と石造りの建物があった
歴史を感じさせる石造りの建物を見ながら散策が楽しめた。
すぐそばにビーチがあり、宿泊も可能
なお、すぐそばにビーチがありリゾート地になっているため、近くには宿泊可能な客栈(民宿)がたくさんある。宿泊料金は交渉次第だが、一部屋250元~くらいである。数名で一緒に泊まれば1人100元未満で泊まることも可能だと思う。
なお、週末(金曜夜と土曜夜泊)は宿泊代が2倍くらいになるので、可能なら平日に行こう。
建物すべてが客栈(民宿)
客栈(民宿)とは
このエリアにはホテルもあるが、せっかくなら地元感があり、宿泊費が安い客栈(民宿)に泊まってみよう。「客栈(ke zhan)」は個人経営の旅館という意味。民宿より規模が小さく、ほとんどは2-3階建ての1棟を丸々改装したものだ。 部屋数は10前後のところが多い。
なお、個人経営なので綺麗さ、新しさ、サービスの良さは千差万別だ。中には日本では考えられないような酷いところもあるので気をつけなければならないが、良いところが見つかれば安く快適に泊まることができるのでオススメである。
「客栈(ke zhan)」の部屋
客栈(民宿)は当日交渉しよう
なお、客栈(民宿)の情報はネットにもあるのだが、値段や空室の数、または部屋の写真もかなり間違っているため、事前にネットで予約するのは難しい。現地で直接部屋を探すのがベストだ。現地についてから直接客栈に行き、「有房吗?」と言って部屋を見せてもらい、値段は交渉する。
平日であれば、部屋にもよるが250元~/部屋くらいで見つけられると思う。
エリア紹介
初めて観光に来る方がわかりやすいように、大鹏古城付近を4つのエリアに分けてみた。それぞれのエリアの説明を下に書いたので参考にしてほしい。それほど広くなく、地図の端から端まで歩いても15分くらいで行ける。エリア
以下、色分けした4つのエリアの説明である。
大鹏古城エリア
上の方で説明したが、城壁に囲まれた都市の観光地だ。ここがメインエリアである。大鹏古城前エリア
バス通りから「大鹏古城」に行くまでこのエリアの両脇にもたくさんお店がある。ビーチで使うものもこの辺に売っている
また、客栈(民宿のような施設)もこの辺にある。
地元エリア
勝手に「地元エリア」と名付けさせてもらったのは、八百屋や金物屋など地元の住民が行くと思われるお店がたくさんあったからである。海岸エリアから道路を一本挟んだだけだが、雰囲気は「リゾート」から一気に「地元感あふれる」感じになる。
その分物の値段が安いので、食事はこの「地元エリア」のレストランを利用したらいいと思う。レストラン、軽食屋さんの値段はざっと見たところ「海岸エリア」の2/3くらいである。
雰囲気が違う
地元の人たちの生活がある
海岸エリア
砂浜のビーチにはたくさんの人が海水浴ために訪れ、付近には、たくさんのスイーツ屋さん、レストラン、お土産屋、客栈(民宿)などが軒を連ね、かなり賑やかである。観光地の雰囲気十分で、レンタサイクル、ヤシの実を売る店などがたくさんある。
ただ、海の向こう岸、10キロ以内のところに原子力発電所があるので、泳ぐのはちょっと気が引けるかもしれない。今回、私は泳がなかった。
ビーチにはたくさんの海水浴客がいる
客栈(民宿)
ビーチ付近の雰囲気
付近には海鮮レストラン屋さんも多い。生簀から貝や魚を選べばその場で調理してくれる
アクセスは?
ここには地下鉄が通っていないので、交通は少し不便だ。自家用車、タクシー、またはバスで行く必要がある。駐車場は1回10元で停められる。バスの場合は、バス停「大鹏所城」を目指そう
以下はバスで行くルートの例
1、地下鉄3号線「龙城广场」まで行く。
2、ここでバス移動。「818」のバスで「龙城广场地铁站」→「大鹏王母」下車
3、「M471」バスに乗り換え、「大鹏王母」→「鹏城桥」または「大鹏所城」で下車
「鹏城桥」と「大鹏所城」は数百メートルしか離れていないので、目的地に近いところで下車しよう。
大鹏古城はなかなか面白い観光地
さて、いかがだっただろうか。「大鹏古城」は歴史を感じられる、なかなか面白い観光地だ。深セン市街地から離れており、さらに交通も不便だが、機会があれば行ってみてほしい。
深セン市内に行くバスの終発は早くに終わってしまうので、日帰りは少し大変である。どうせ行くなら一泊することをお勧めしたい。
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