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「大芬油画村」に行ってきた
「大芬油画村」は深センにある画家が集まった村で、世界最大の油絵村と言われている。深センは新しい都市であまり観光地が多くないのだが、ここはお勧めできる観光地である。
町全体が巨大な美術館のようになっており、絵や美術品を鑑賞することができるし、気に入ったものがあれば、格安価格で購入できる。
今回、またここに行ってきた。
村に足を踏み入れて感じるのがレンタル自転車の多さである。
1年ほど前にここへ来て記事を書いたときは全く無かったレンタル自転車が、村の道路上に溢れていた。
現在は村の中にもレンタル自転車があふれている
やはりすごい
やはりすごい量の油絵、美術品である。1日たっぷり楽しむことができると思う。
今は暑い日々が続いているので、ずっと外にいるのは大変かもしれないが、深センに来たら一度は行ってほしいおすすめな観光地だ。
さて、油画村の中にある美術館に寄ったら油画村について紹介した本をもらった。
今日は、この本に書いてあった内容をもとに、再度大芬油画村について書きたい。
大芬油画村の概要
大芬油画村は深セン市龍崗区(龙岗区)にある、油絵村である。0.4Km2ほどの広さの村の中に、小さな個人画廊が1200ほどひしめいている。そのうち有名なのは60程度である。
画家は見習いを含め8000人ほどおり、周辺地域を含めると2万人を超えるそうだ。
油絵を教える教室なども数多くあり、美術品を学ぶ人たちが中国中から集まってくるため、さらに増えるのではないだろうか。
世界最大の取引量
大芬油画村は中国ではもちろん、世界で最大の油画村である。取引量の多さがそれを示している。例えば、ヨーロッパで取引される油絵の70%が中国から渡ったもので、そのうち80%がこの大芬油画村から出て行ったものである。
つまり、単純計算でヨーロッパの全ての油絵の56%(70%×80%)がこの小さな村から出て行ったものであるということだ。
すごいことではないだろうか。
気になる取引金額であるが、この小さな村で年間4億人民元(約70億円)を超えるそうである。
本の内容は充実している
大芬油画村の歴史
今は名実ともに世界一の油絵村であるが、つい最近まで大芬村はもともとは人口300人ほどの田舎の村であった。稲作を行う農民が住んで昔ながらの生活を送っていた。
1989年、香港の画商である黄江という人が、人件費の安いこの地域で、地元の人たちを使って複製画の作成を始めたのが大芬油画村の始まりだ。
黄さんの複製画が人気を博したのをきっかけにあっという間に絵描きを目指す人たちが集まり、20年ほどで世界最大の油絵村に成長したのである。
なお、黄さんはまだご健在で、油絵教室を経営しているそうである。
政府の援助によりさらに大きくなった
以前は口コミで人が集まり、秩序もなくどんどん大きくなった大芬油画村だが、2004年以降、政府の援助や管理が入りさらに大きくなった。2004年には大芬油画村管理事務所ができ、地区の管理規則を決め、管理を行うようになった。
また、宣伝、各種交流活動なども計画され、さらに有名になっていったのである。
さらに、2007年に1億人民元をかけて大芬美術館が建てられ、村の集客力が一気に上がった。
そして、画家や画家見習いのための公共住宅も準備され、さらに多くの人々が集まってきた。
深センのすごい観光地
大芬油画村だけでなく、周囲にもたくさんの画家見習いが住んでいるそうである。これからも世界の油絵村として、さらに大きくなっていくことであろう。
機会があれば、一度ここに来てみることをおすすめしたい。
詳しい行き方、地図はこちら
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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