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香港、深センは毎日暑い
香港、深センでは毎日30度を超える暑い日が続いている。亜熱帯なのでこれが普通なのだが、やはり暑い…。
今日はエアコンとクールビズの話をしたい。
日本はクール・ビズ
「クール・ビズ」という言葉が誕生してから久しい。この言葉は2005年4月に「夏場の軽装による冷房の節約」のために生まれた造語で、「涼しい」という意味の「クール」と、ビジネスの短縮形ビズ(BIZ)を合わせたものらしい。
この年以降、日本では毎年夏に環境省が中心となってクールビズの名の下に軽装&エアコンの節約を勧めている。
日本にいた時は…
クールビズがオフィスビルでも推奨され、私が日本にいた頃働いていたオフィスでもクーラーの設定温度が28度にさせられた。エアコンのリモコン置き場の前には「クールビズ実施中!28度設定!」の張り紙が貼られていた。
28度設定って…
今も28度設定なのかどうかわからないが、この温度は当時の日本政府推奨の温度だったらしい。
「クーラーの設定温度が1度上がれば二酸化炭素排出量が〇〇も削減できます。薄着なら28度でも大丈夫です」と政府のお方はご高説を述べていたが、どうせ彼らはクーラーの効いた快適な部屋で過ごしていたのだろう。
28度なんてはっきり言って、半袖を着たとしても暑くて仕事に集中なんて出来やしない。
結果、仕事の効率が下がり、残業が増えたりして、その方がよっぽど不経済で環境に悪い気がするのだが…。
もちろん、無駄な使用は避けて節電はすべきだと思うが、必要なところには電気は使うべきだ。
せめて25度くらいに下げないと、エアコンの電気代は節約できても、それ以上に他で色々損をすると思った。
ちょっと当時のことを愚痴ってしまったが…(^^;;
とにかく、日本は国としてクールビズを推奨しているのだ。
(今もそう?)
香港はノークールビズ
一方、香港は全くクールビズではない。5月頃から10月頃までずっと、外気温は30度を超える亜熱帯香港。
その暑さに対抗するためか、室内はどこもかしこもクーラーがガン効きにしてある。
香港ではレストラン、オフィスビル、地下鉄、バス、どこもクーラーを最強にしてかけまくるのだ。
先日、香港のセントラルのオフィスビルにあったエアコンの温度設定を見たら、なんと設定温度は20度。
設定温度低すぎでしょ…
(もちろん、オフィスによって違いはあると思うが)
さすがに20度設定だと寒すぎで、オフィスで働く人は室内用に厚めの上着を持参し、それを着て仕事をするのが、香港のオフィスの当たり前の風景となっている。
外出時には上着を脱いで半袖に、オフィスに戻るとエアコンが効き過ぎて寒いので上着を着る。
日本が叫んでいる「クールビズ、環境保護、節電」など全く無視である。
この前、つい笑ってしまったのが、外気温との温度差がありすぎて、室内から出て来たおじさんのメガネが曇ったことだ。
確かに外は現在30度オーバーで湿度も高い。10度くらいの温度差があればメガネも曇るよなぁ…^^;
香港人に聞いたことがある。
「香港ってクーラー強すぎじゃない?」
すると、
「昔からこんな感じだし…室内で寒ければ上着を着ればいい」
だって。
うーむ、やっぱり香港はノー節電、ノークールビズ。
中国本土はエアコンの使用が少ない
国境を超えて中国本土、深セン市に入ると、エアコンの使用量はガクッと落ちる。香港のすぐ隣にあるので、気温はほとんど変わらないか、むしろ深センの方が内陸にあるので、夏の気温は1-2度高いのが普通だ。
にも関わらず、エアコンの使用は香港と比べると明らかに少ない。街の大型ショッピングモールの温度もそうだし、小さいレストランは、かなり暑い日でも、エアコンが稼働していないことすらある。
政府の施設に関してもそうである。例えば香港側イミグレと中国側イミグレで、エアコン管理基準(設定温度)が全く違うようである。
イミグレを抜けて香港から深センに行く時、温度に注意してほしい。通路を歩いて行くと、あるところで急に温度が上がるのがはっきりとわかるはずだ。
そこが、中国側イミグレと香港側イミグレの管理の境である。
本当にエアコンの設定温度が、中国側と香港側で体感ではっきりとわかるほど違うのである。
中国は…クールビズというわけではない
じゃあ中国も日本と同じでクールビズを推奨しているの?と思うが、そうではない。クールビズというのは、
「環境保護、節電のため、エアコンの設定温度を少なくし、暑くなった分、薄着にすることによって涼しく過ごそう!」ということである。
つまり、元はエアコンをしっかり使っていたということが前提である。
それを節約するため、薄着になって頑張ろうというのがクールビズだ。
で、中国(深セン人)はどうなのか…というと、暑さに強くエアコンが苦手な人が多く、そもそも元からエアコンを使っていないのである。(もちろん全員ではないが、そういう人が多い)
例えば、今年4月頃、外気温28〜30度で暑かった日の話。
深センはその頃暑くなり、特に客商売の店ではエアコンはすでに必須だったのだが、
個人のおじさんがやっている小さいレストランに入ると、エアコンの電源はオフで、扇風機しか稼働していなかった。
店内は涼しいだろうと思って入ったので、かなり蒸し暑く感じた。
「エアコン付けてくれる?暑いよ」と店主に言うと、
「別に暑くないぞ」と返された。
そのあと結局エアコンを付けてくれたのだが……
深センでは似たようなことが結構あるのだ。
中国の人は暑さに強い・・。
エアコンが無くても大丈夫?
あと、家にエアコンがないと言う人も普通に多い。1年の半分は気温が30度を超える深センにおいて、エアコンは必須アイテムだと思うのだが、
「別にそんなに暑くないし」
「エアコンの風が苦手だからあっても使わない」
「扇風機があれば十分」
と言い、エアコンはいらないそうだ。
彼らは節約のために我慢している様子でもなく、本当にエアコンなしでも大丈夫だというのだ。
中国人(深セン人)は、なぜか暑さに強く、エアコンが苦手な人が多く、元々エアコンの使用機会が少なかったのである。
ということで、エアコンの使用は少ないが、クールビズを実行している、というわけではないのである。
香港では室内温度に気をつけよう
さて、まとめだが、日本はクールビズ、香港はノークールビズ、中国はあまりエアコンが強くないということである。注意したいのは、夏の時期の香港の室内だ。もちろん場所にもよるのだが、ガンガンにエアコンがかかっていることが多い。
体調を崩すほど寒い場合もあるので、香港旅行に行く時は(特に寒さが苦手な方は)上に羽織るものがあった方がいいかもしれない。
日本もまだまだ暑い日が続いていると思うので、体調管理に気をつけ、夏を乗り切ってほしい。
→「クールビズ グッズ
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この記事へのコメント
PMZ
私自身は8年ぐらい前から3年ぐらいかけて徐々にエアコンを使うのを止めて、今は完全にストップです(多分、もう動かない?)。エアコンを止めてから重い風邪をひかなくなりました。クーラーを止めると、体の自律調整能力が高まるのかな(笑)
ペッペケ
コメントありがとうございます。
エアコンなしでいけますか!すごいですね。私は暑さに苦手でダメです。^^;
できればエアコンなしの方が体に良いのかもしれませんね。
まさ
香港に行くときには必ず上着を持っていきます。
何時だったか香港空港で夜明かしをしたときには上着を持っていても
身体が冷え切ってしまって辛かったことを覚えています。
自分もエアコンが無いとダメな対応ですが効き過ぎはつらいです。
いつも25-26℃ぐらいで過ごすのがありがたいです。
社用車のエアコンが故障していて設定温度は20.5℃のまま変更できません。いつもつらい思いで外出します。
夏風邪には充分注意したいものですね
ペッペケ
コメントありがとうございます。私も香港空港で夜を明かし、凍えそうになったことがあります。
http://hongkongshenzhen.seesaa.net/article/442586816.html
エアコン故障は辛いですね。健康に留意して過ごされてくださいm(__)m
クーラーは冷やすためにあるから、
最低温度にしないと意味がないじゃん。
寒すぎたらどうするの?と聞いたら
ジャンバー着ればいい。と
日本の28度は頭おかしいんじゃない?
とも言ってましたね。
最後に香港人が風邪をひくは夏だけ、ハハハ
と笑ってました。
ペッペケ
まさに、典型的な香港人の考え方ですね。
σ^_^;