中国で発明された漢字
漢字は中国で発明された。漢字は文字自体に意味がある、世界的に見ても非常に珍しい文字だ。
そして、漢字は美しい。
漢字は意味を紙に残し伝えるということだけでなく、書道の掛軸などの美術品ともなり得るのである。
漢字は人類史の中でも素晴らしい発明の1つだと思う。
スポンサーリンク
漢字は中国で発明されてから、その後日本に伝わった
漢字は中国で発明されてから、その後日本に伝わった。日本に来てから、日本の読み方が充てがわれたため、読み方はかなり変わってしまったが、意味はほとんど残っている。
例えば、山、川、人、国、愛、道路、車…などなど、普通に日本で使っている漢字を書けば、そのまま伝わる。
中国では、日本語の発音は通じないが、筆談はかなり有効なのである。
漢字を見たらその意味がパッとわかるのは、漢字圏に住む日本人にとって当たり前だが、これはすごいことだ。
アルファベットしか知らない人欧米の人にすれば、漢字は謎の難解な記号に過ぎないのだから。
漢字を使えば筆談可能
誤解を招く漢字
しかしながら、漢字が日本に伝わってからかなりの時間が経ったため、漢字の意味が元の中国語の意味から変わってしまったものも多い。筆談の際、日本語の意味で使うと誤解を招くこともある。
では、日本語と中国語の意味が違う漢字をいくつか挙げたい。
日本人:「大丈夫?」、中国人「いや、大丈夫じゃないよ」
まず挙げたいのは「大丈夫」という日本語である。日本語では「問題ない」という意味で使うが、中国語では違う。
中国語では「大」は「大きい」、または「偉い、立場の高い」という意味で、「丈夫」は「夫(妻の配偶者)」と言う意味である。
なので、「大丈夫」と書いても中国人には「大きな夫」または「立場の高い夫」と理解されてしまい、全く伝わらないのだ。
ちなみに日本語の「大丈夫」は中国語で「没问题」と言うので覚えておこう。
中国人が見たら、「なぜ女性なのに「丈夫」?」と思う日本のマクドナルドの求人募集ポスター
中国人:「好」、日本人:「えぇ!いきなりそんなこと言われても」
中国語にも「好」という漢字があるが、「好き」という意味ではない。「良い」という意味なのである。
なので、筆談で中国人の異性に「好!」と書かれても告白されたわけではないので、早とちりしないように(笑)
ただ単に、「いいね!」「ナイス!」「OK!」と言っているだけなのだ(^^;;
中国人に「果物大切」と書いたら
例えば中国人に高級な珍しい果物をプレゼントして、「大切に食べてね」という意味で「果物大切」と書いて伝えたとしよう。それを聞いた中国人は大切には食べてくれない
貴重で高級な果物はソッコーで真っ二つにされてしまうことであろう。(^^;;
なぜなら中国語では「大切」は文字通り、「大きく切る」という意味しかないからだ。
※「大切」という言葉は中国語では普段使わないが、中国人は漢字の意味を見て「大きく切る」と理解するだろう。
中国語では「重要」と書こう。これは日本語と同じ意味で伝わる。
中国人「この人は老婆ですか?」、日本人「私の妻に向かってなんて失礼な!」
次に紹介したいのは「老婆」という漢字である。中国人に自分の奥さんを指して「老婆」と書かれても怒らないようにしよう。
なぜなら中国語で「老婆」は「奥さん」という意味だからだ。
老けていると言われているわけではないのである。(^^;;
なお、日本語でいう「老婆」を中国語で言うときは、「老妇人」だ。
ちなみに「妻」は日本語中国語ともに共通なので、「妻」と書けば誤解がなくていいかもしれない。
まとめ:筆談は漢字圏だけの特権
さて、まとめである。中国で筆談ができるのは、漢字がわかる日本人の特権である。
上記したように、多少の漢字の意味の違いはあるものの、書けばかなり伝わると思う。
中国、香港などの漢字圏では、全く中国語が話せなくてもなんとかなるのだ。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
スポンサーリンク
この記事へのコメント
bigpaddy
ペッペケ
補足コメントありがとうございます!