マンゴスチン。プルプルの白い実が可食部。とてもおいしい果物だ
果物の王様ドリアン、果物の女王マンゴスチン
果物の王様は「ドリアン」、果物の女王は「マンゴスチン」と呼ばれているのをご存知だろうか。「ドリアン」は確かに果物の王様だ。
トゲトゲのフォルム、大きさ、食べごたえ、唯一無二の香りやねっとりとした旨み…。ドリアンほどの存在感を醸し出せる果物は他にあるまい。
ドリアン
一方、「マンゴスチン」は小さく、見た目も地味で黒いフォルム…。女王感は感じられない。
どうして「マンゴスチン」は「女王」なのだろうか。
なぜなら、「マンゴスチン」は「ドリアン」と一緒に食べると良い最適な果物とされ、それゆえに「女王」と呼ばれているのだ。
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なぜ、ドリアンとマンゴスチンの食べ合わせが良いとされているのか
ドリアンとマンゴスチンの食べ合わせが良いというのは、中国医学の考え方に基づく。ドリアンは中国医学では、体に悪影響を及ぼす“熱気”がある「上火(シャンホー)」の食べ物とされているのだが、マンゴスチンはその熱を取ってくれる「下火(シャアホー)」の果物である。(体温が上がったり下がったりするわけではなく、あくまで中国医学の中で考えられている“熱気”という概念だ)
“上火”のドリアンを食べても、“下火”のマンゴスチンを食べれば、悪い“熱気”を消すことができるため、果物界のベストカップルのとされているのだ。
分かりやすく言うと、怒りっぽい「王様」を優しさと気配りで支える「女王」と言ったところかな。
マンゴスチンってどんな果物?
ところで、「マンゴスチン」と聞いて、果物の形は思い浮かばなかった方も多いのではないだろうか。マンゴスチンガム、マンゴスチンゼリー、など、日本でもデザートに使用されているため、名前は日本でも聞くが、生のマンゴスチンはあまり売られないからだ。
保存期間が難しく、輸入が難しいため、日本のスーパー、果物屋にはほとんど並ぶことがないのである。
深センや香港ではメジャーな果物
一方、深センや香港では旬の時期(春)、売られているのをよく見かける。マンゴスチンは東南アジア原産の南国フルーツである。
中国はインドに次ぐ、世界第二位のマンゴスチン生産国なので、メジャーな果物なのだ。
これがマンゴスチン(中国語:山竹)
それにしても、初めて見たときは、何これ?と思った。
黒っぽく、トマトに似た謎の実が、まさかマンゴスチンだとは思わなかった。
深センや香港ではいくらくらいで売っている?
マンゴスチンは深センや香港で500g当たり、10-20(170円~340円)元くらいで売られている。例えばスイカなどは500g当たり2-3元で売られるので、マンゴスチンは中国や香港では高価な果物ということになる。
しかし、日本と比べると果物の価格ははるかに安いため、日本人にとっては特に気にならない値段だと思う。
マンゴスチン
マンゴスチンの選び方。花びらマークを見よう
中国や香港の果物は量り売りが基本だ。自分で好きなものを選ぶことができる。マンゴスチンの選び方のコツを果物屋で聞いてきた。
それは実の腹の部分にある花びらマークを見ることである。
花びらマークは雌しべの名残なので、花びらの数が中の可食部の数と一致している。
花びらマークが6。可食部も6つに分かれている
つまり、このマークを見れば中を割らずとも実の様子がわかるというわけだ。
花びらマークの大きさに中の可食部の大きさも比例するので、花びらマークは大きく太いものを選ぼう。
食べてみよう
では、食べてみよう!可食部は中の白い部分だ。
熟すと皮は柔らかくなるので、手で押しながら割れば簡単に開けることができる。
グッと皮を押して皮をむくと綺麗で白い、プルプルな実が姿を現す!
このプルプルの実をちゅるんと吸い込んで食べよう。
うーむ!!うまい!
優しい甘さと爽やかな酸味が口の中を通り抜ける。
日本にはない果物なので表現が難しい。クリームのような、バニラのような味があるような気もする。
また、食感としては、デラウェアのようなぶどう系が近いかもしれない。みずみずしく、かつ、弾力はあるあの感じだ。
食べてみてほしい
マンゴスチンは果物の女王と呼ばれるのにふさわしい、本当においしい果物である。見た目は真っ黒で、「山竹」という名称。
何?この黒い果物・・・?と、知らなかったら手が出ない果物かもしれないが、
これが果物の女王マンゴスチンである。
深セン、香港にきたら是非一度食べてほしい。
【日本でもネットで買えます】 楽天市場で検索→マンゴスチン Amazonで検索→マンゴスチン 【参考記事】 ライチも深セン、香港で食べられる超おすすめな果物です。 ■【ライチまとめ】深セン、香港で今が旬の生ライチを食べまくろう!種類は?市場に出回る時期は? |
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