中国で携帯電話を持つには契約は不要。SIMカードを買うだけ
最近、「同僚の息子が中国に留学に行くんだけど、携帯電話ってどうやって契約したらいいの?」と聞かれた。今日は中国の携帯電話の契約方法について説明したい。
結論から先に言うと、中国の携帯電話は基本的に契約は必要ない。すべてSIMフリーなので、SIMカードを買って好きな携帯電話、スマホに入れれば使えるのだ。
※この記事は中国に住む方向けである。短期旅行の場合は以下の記事を参考にしてほしい。 ■日本人が中国で携帯電話を使うには?旅行に行くときの格安SIMカード調査比較まとめ |
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SIMフリーなので、本体とSIMカードは別
日本と異なり、中国の携帯電話はSIMフリーなので、本体とSIMカード(電話番号入った番号)は別に考えれば良い。(今は日本もSIMフリーになっているのかな?)本体はSIMフリーのものであれば、どれでも普通に使えるため、中国に来てから好きな機種を買い、それにSIMカードを入れれば良いのだ。
SIMカードを挿せばそのまま使える
日本の機種だと、SIMフリーであっても電波方式の違いなどのため、使えないこと(電話はできるがネットはできないなど)がある。なので、個人的には、本体は中国に来てから買った方が良いと思う。
機種交換も簡単で、何の手続きもいらない。SIMカードを他の機種に移せば、そのままの番号で普通にそのまま使用できる。
SIMカードには、SIM、マイクロSIM、ナノSIMと大きさがあるが、今のカードはどれにでも対応できるようにそれぞれの大きさのところで切れ目が入っている。
上からSIMカード、マイクロSIMカード、ナノSIMカードの大きさになっている。
電話会社はどれを選ぶか
中国には「中国移动」「中国联通」「中国电信」という電話の大手3社がある。(日本のdocomo、SoftBank、auみたいな感じ)大手3社のロゴ
もちろん、各社でプランは異なり、通話料、通信量に対する費用は異なるし、新しいプランが次々と知らない間に出る。
同じ電話会社内でグループ登録すると月固定額でかけ放題というサービスがあるので、もしよく電話をする人がいたら同じ会社にした方がお得かもしれない。
SIMカードはパスポートを持って営業所に行って手に入れる
どの会社を選ぶにしても、SIMカードの入手は営業所で行う。例えば「中国移动」のSIMなら「中国移动」の営業所に行こう。「中国移动」の営業所
現在、中国でSIMを購入する場合、実名登録が必要なので、パスポートを忘れないようにしよう。
また、登録の際、写真を撮られるため、本人が行く必要がある。ほかの人が代わりに買ってきてあげることはできない。
入手自体は簡単だ。
窓口でSIMカードが欲しいと伝える。
↓
窓口にパスポートを出し、パスポート情報が登録される。
↓
また、本人が申し込んだことを証明するため、本人がパスポートを持った状態でも写真を撮られる。
↓
SIMカードをもらえる。
という流れだ。
SIMカード入手時の注意点
ただし、以下に注意してほしい。※(注意事項1)SIMカードを買おうとするとき、外国人は、現地人(中国人)の保証人が必要で、保証人の身分証明書も必要だと言われることがある。営業所によっては言われないこともある。
※(注意事項2)同一パスポートでSIMカードの実名登録できる数には限りがあるらしい。(噂では5枚?)過去に何枚もSIMカードを買った場合は拒否されるかもしれないので注意してほしい。
料金プランは?
携帯会社によって異なるが、日本と同じように料金プランがいくつかある。毎月ある程度の定額料金がかかるが、無料通話何分、無料インターネット何G付いてくるプラン、定額料金はゼロだが、電話代、ネット代は高めのプランなど様々だ。
プランの変更は電話、ネット、または代理店を通じていつでもできるので、時々見直しても良いかもしれない。
大手3社SIMカードの最安値を聞いてきた
調査のため、大手3社SIMカードの値段を聞いてきた。それぞれの営業所窓口で「初期費用が一番安いのはいくら?」聞いた結果が以下である。
【会社別】初期費用が一番安いSIMの値段
\ | 中国移動 | 中国联通 | 中国電信 |
---|---|---|---|
カード開設費用 | 55元 | 200元 | 200元 |
月額基本料 | 14元 | 59元 | 50元 |
無料通話時間 | 30分 | 100分 | 100分 |
無料データ通信 | 500MB | 6GB | 500MB |
超過通話料(分) | 0.2元 | 0.15元 | 0.15元 |
中国移動のプランの一例
電話料金は先にチャージ
中国の携帯電話の料金は先にカード内にチャージして使う。日本のように使用料金を翌月に引き落としする支払い方法もあるが、使っている人はあまり聞いたことがない。
携帯電話会社からすれば、翌月支払いにするより先に払ってもらった方が良いに決まっているので、携帯会社も進めていないのだと思う。
料金のチャージはどこでも簡単にできる
携帯会社のチャージはどこでも簡単にできる。電話会社の直営店はもちろん、コンビニ、電話を扱っている個人店など、どこでもできる。
電話番号を伝え、お金を渡せばオーケーだ。通常は数元手数料が取られる。
タオバオや微信などを利用している人であれば自分でチャージすることができる。電話番号を入力してお金を払うだけで完了で簡単。
どの方法でチャージしてもすぐにメールで入金の通知が届くので確認しよう。
残額のチェックはメールでできる
「中国移動」の場合、「10086」あてに「ye」とメールすると残り残額が、メールで通知される。「10086」あてに「cxll」とメールすると残り通信量がメールで通知される。
「ye」も「cxll」もメール代は無料なので試してみてほしい。
生涯基本料金無料、番号変更なしの海外専用SIMを持っておく
しかし、これから初めて中国生活する方は、すぐにSIMが手に入れられるだろうか?と不安かもしれない。そんな場合は、とりあえず基本料金無料の海外専用SIMカードを1枚持っておくと良い。
基本料金が一生無料で、持っているだけならお金は一切かからないので、とりあえず現地のSIMを買うまでのつなぎとして持っておくと良いだろう。
中国だけでなく、ほかの国でも使えるので便利である。
→
中国に長期滞在するなら現地のSIMカードを手に入れよう
さて、いかがだっただろうか。中国に長期滞在するなら、現地のSIMを持つのが必須だ。実名登録などの手間はあるが、やはり通話料、通信料が断然に安い。
ただ、これも長期滞在の場合だ。短期旅行の場合は、現地でSIMを買うのは時間が無駄なので、お勧めしない。
短期旅行で使えるSIMカードについては以下を参考にしてほしい。
【参考記事】 ■日本人が中国で携帯電話を使うには?旅行に行くときの格安SIMカード調査比較まとめ |
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この記事へのコメント
WL
もし、日本から端末を持っていた場合だと、
iPhoneシリーズならカバー率の良さで中国移動、
Android機なら中国聯通をオススメします。
(Android機は中国移動のTD-LTEに対応していないことが多い)
私は普段中国に居ないので、中国聯通の安いプランで契約して維持していますが、ある程度住むのでしたら安めのプランで契約はするのですが、それだと利用可能なパケット量が圧倒的に少ないので、
"流量包"というパケット専用の単品を買います。
広東省を例に取ると、
移動は60元:420MB、120元:900MB、180元:3GB
聯通は80元:1GB(オンラインで購入した場合)
の中国全国半年間有効のパケットが買えます。
(広東省限定なら10元:1GBとかで買える場合も)
そういうところで工夫していくとお得に使えるのですが、まぁそれは慣れですね(^^;
ペッペケ
コメントありがとうございます!
3社のプランを比較検討できたらベストですね。
すみませんWLさんほどの調査はできておりませんでした。
各社プランはすぐに変わりますので、なかなか最善なプランを探すのは難しいですね。
貴重な情報に感謝です、