中国深センには家族全員バラバラの単身赴任家庭が多い

中国深センには家族全員バラバラの単身赴任家庭が多い

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家族という単位

家族は一番大切にすべきものだと思う。

一緒に住んでこそ本当の家族だし、毎日寝食を共にして初めて、家族の絆が守れるものだ。

仕事は家族より優先されてはいけない、というのが私の信念だ。

もちろん、家庭それぞれの事情があり、やむなく父親が単身赴任をすることもあるかもしれない。

でも、できることなら、たとえ収入は下がったとしても家族が離れて暮らすことは避けるべきだと私は思う。

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中国では仕事のため、家族バラバラな家庭が多数

残念なことに、中国では家族より仕事(経済的なこと)を優先している人がかなり多く、しかもかなりバランスを欠いている。

「仕事だから仕方ない」という大義名分を盾に、びっくりするくらい気軽に家族との別居を選ぶのだ。

中国では、仕事のために、父親、母親、子供全員がバラバラに住んでいて、滅多に会えないという家族は決してまれではない。

全員バラバラに住んでいるなら、もはや家族の体を成していない。

例えば、父親は仕事のため上海在住、母親も別の仕事のため深セン在住、そして子供は父親の実家がある田舎の湖南省で生活し、面倒は祖父母が見る、というパターンだ。

日本では父親が単身で別の地域に赴任するということはあるが、母親と子供も離れて暮らすというケースはまずないのではないだろうか。

以前仕事で知り合った女性がまさにこのケースだった。

「田舎の湖南省は給料が安いのよ。生活はできるけど、家を買いたいから仕方ない。働かないと良いものを買ってあげられないし。でも、子供と会えるのは1年に1回春節(旧正月)の時くらいなのよ。会うたびに別人のように大きくなっている」

と言っていたのだが…

本当にそれで良いのだろうか。お金やモノと引き換えに、大事な物を失っているのではないだろうか。

たとえ持ち家に住めなくても、車が持てなくても、立派なおもちゃが買えなくても、子供が親と一緒に過ごす時間には変えられないのではないか。

「生活はできる」と言っている。物が食べられないわけではないのだ。

家を買えなくても、家族で過ごすことの方がよっぽど重要ではないかと思うのだが。



「家族のため」に家族全員バラバラで住む矛盾

深センは出稼ぎに来る人が多い都市のため、中国の他の地域に比べ、単身赴任者がかなり多い。

そして、残念なことに、その中には上記したような家族全員バラバラの家庭がかなりの割合含まれているのである。

結果、どうなったかというと、家庭崩壊だ。

深センは中国で最も離婚率は高い都市となっている。

お金は、家族と生きるために稼ぎ、そして使うべきだ。

「家族のため」と言いながら、仕事のせいで家族と暮らせないのであれば本末転倒も甚だしい。

この矛盾に気づかない彼らを見ると、なんだか切ない気持ちになる。

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