中国深センで気軽に食べられる広東料理、煲仔饭(釜飯)を食べてみよう

中国深センで気軽に食べられる広東料理、煲仔饭(釜飯)を食べてみよう

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煲仔饭(バオザイファン)

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今日は広東料理の煲仔饭(バオザイファン)を紹介したいと思う。

日本では親しみのない漢字なので、

煲仔饭(バオザイファン)?なんじゃいそれ?

と思うかもしれないが、簡単に言うと1食分ずつ土鍋で炊いた、味付きの釜飯である。

煲仔饭(バオザイファン)はご飯(お米)自体がかなり美味しく、是非食べてほしいと思う料理だ。

なぜそこまでオススメしたいのかと言うと、中国のローカルレストランでご飯(お米)を食べたとき、「ご飯(お米自体)が美味いなぁー!」と思うことがあまりないからである。




日本はご飯(米)が美味しい

日本は米を美味しく食べるための技術がかなり高く、米の味はかなり重視されている。

今も昔も、ご飯(米)は日本人にとって料理の主役なのである。

日本の電機メーカーもご飯をいかに美味しく炊くか研究に研究を重ね、次々と改良された炊飯器を世に送り出している。

私は日本にいた時、一人暮らしながらご飯の味にこだわってしまい、結構高い炊飯器を購入した。

その炊飯器で炊いた、炊きたてご飯は格別のウマさだった。

ご飯自体が甘く感じられ、納豆、ふりかけ、たまごなど、一種類でもおかずがあれば何杯も食べられた。

美味しかったなぁー、本当に…。



中国のレストランはご飯(米)が美味しくない

一方、中国はご飯(お米)の味はそれほど重視されていないように感じる。

炊飯器の性能もかなり差があるのだが、

日本と中国、そもそもご飯(お米)に対する「意識」がかなり違うと思う。

例えば、言語にも意識の違いが現れている。

日本語では米は炊く前に「研ぐ」という表現を使うが、中国語では米は普通に「洗う」と表現する。

言葉の意味を考えてみると、生米に水を入れてかき回し、余分な米ぬかをとる作業は「研ぐ」というより「洗う」という方が適切なような気がする。

しかし、日本人の心の中にある、「できるだけ美味しく食べよう」という潜在意識が、米を「磨き上げる」=「研ぐ」と表現させたのである。

これは中国にはない感覚である。

話が少し脱線してしまったが、中国では米に対する日本人のような思い入れがなく、残念ながら、蔑ろにされている場合も多いのだ。

多くのレストランでは「おかず」は美味しく作ろうとこだわっていても、ご飯は「お腹が膨れればいいだけのもの、でんぷん質が採れればいい」という感じを受ける。

だからなのか、炊く時の水分量が多すぎてべちゃべちゃだったり、硬すぎたり…ということがよくある。

もちろん美味しいご飯(お米)を提供しているレストランもあるが、中国でご飯自体が美味しいと感じることは少数派だと思う。

そういうレストランも、おかずが美味しいだけに残念である。



煲仔饭(バオザイファン)はご飯が主役

しかし、広東料理の釜飯、煲仔饭(バオザイファン)は違う。

これは、ご飯(米)が主役の料理なのである。

だからご飯自体(米)がこだわって作られており、ご飯自体がうまい料理だ。

しかも、注文を受けてから、1食ずつの土鍋炊きが基本なので、炊きたてを食べられる。

ご飯(米)が、本当に美味しいので、米好きの人は是非是非食べて見てほしい。



食レポ「五花肉煲仔饭(豚バラ肉釜飯)」

では、前置きが長くなってしまったが、食べてみよう。

今回注文したのはこれ

「五花肉煲仔饭(豚バラ肉釜飯)」
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釜飯の上に豚バラ肉の煮込みが乗っている。肉の茶色に付け合わせのレタスの緑が映えて色鮮やかだ。食欲をそそる。

まずは豚バラ肉を食べてみる。

うむ!しっかりと味が付いていてうまい!

バラ肉なので本来は脂が多いのだが、煮込みの過程で余分な脂は落とされており、クドさはない。

もちろん旨味に必要な脂が適度に残されている。

しかし十分にうまいこの肉も、残念ながら彼は今回は脇役にならざるを得ない。

なぜなら、肉の下に隠された炊き立ての釜飯がこの料理の主役だからだ。

これがご飯
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水分量も適正、硬さと柔らかさの中間の絶妙な食感で炊き上げられている。

本当に美味いご飯だ。釜飯なので、適度に味が付いている。

ご飯がここまで美味しいのは、炊きたてだからだ。

米のデンプンが土鍋の中で活性化させられ、炊きたての今が最高のパフォーマンスを演じているのだ。

うまい!

そして、釜飯ならではの楽しみ、「おこげ」ももちろんバッチリある。ふっくらと炊き上がったご飯の下にカリカリの「おこげ」が待っている。
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大満足の逸品だ。



2品目の食レポ「香菇滑鸡煲仔饭(しいたけと鶏肉釜飯)」

もう一つ注文したのが、こちら。

「香菇滑鸡煲仔饭(しいたけと鶏肉釜飯)」
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これも文句なしでうまかった。しいたけとふっくらジューシーに炊き上がった鶏肉の旨味とご飯がベストマッチである。

ただ、欠点を挙げるとしたら、鳥の骨が結構入っていて少し食べにくいことだ。

鳥の小骨を口に入れた時のファーストインプレッションはおこげの硬さに似ていて、ガリっと噛んでしまいそうになるのが難点かもしれない。
^^;

どこで食べられる?

煲仔饭は広東料理なので、深センを広東省のいたるところで食べられる。

もちろん中国のほかの省でも扱っている店はあると思うが、できれば本場の広東省で食べてほしい。

食べるなら「煲仔饭」と書いた専門店で食べよう。

「煲仔饭」の店は深センにも多いので、深センの街を散策したら「煲仔饭」と言う文字を掲げた店を見かけるはずだ。

「煲仔饭」レストランをネットで探してから行ってもいいだろう。



注文は?メニューは?

これはメニュー表の一例。
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「〇〇煲仔饭」と書いてあるのがわかるはずだ。

〇〇のところに具が書かれているので、それを見たらどんなものかわかるはずだ。

例えば今回は「五花肉煲仔饭」と「香菇滑鸡煲仔饭」を注文したが、

それぞれ、「豚バラ肉釜飯」と「しいたけと鶏肉釜飯」ということになる。

旅行で来て中国語がわからなくても、単語の意味がわかれば大体想像できると思う。

※参考単語

五花肉=豚バラ肉
香菇=しいたけ
鸡=鶏肉
煲仔饭=釜飯



注文してから1食ずつ炊き上げる

注文を受けてから1食ずつ土鍋で炊き上げてくれるのが、煲仔饭(バオザイファン)の特徴。

専用の機械で1食ずつ炊いてくれる
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なので、出来上がりまで10-15分かかる。

時間がかかるので急いでいる時は食べられないが、炊きたてを食べられるのは大きなメリットだ。

予約が可能な店もあるので、待ちたくなければ、到着時間を電話で告げて、事前に作ってもらっておくのもいいだろう。



美味しいご飯料理を食べたかったら

中国に来て、

「なかなか美味しいご飯(米)を食べられないなぁ」と感じる人も多いはず。

そんな時は是非、煲仔饭(バオザイファン)を食べてみてほしい。

値段も20元前後とお手頃なものが多く、きっとご飯(米自体)のうまさに満足できるはずだ。

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