友人の子供の話
友人(中国人)に高校生の子がいる。公立の高校に通っているそうなのだが、学校のスケジュールを聞いて、めちゃめちゃ大変だと思った。
日本では考えられないくらいの勉強漬け生活を”強要”されているのである。
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どれくらい大変?
学校が大変って…どれくらい大変なの?友人に聞いてみた。
通常スケジュールはこんな感じだという。
朝6時に家を出て学校に着き予習、朝7時半から夕方5時まで通常授業、そのあとご飯を食べた後、補習が夜9時まで、家に帰るのは10時くらいらしい。
「ふーん、確かに大変だねぇ。でも、日本でも放課後に塾に行ったり、これくらい勉強している高校生はたくさんいるでしょ?何が問題なの?」と思うかもしれない。
驚きなのは、朝から夜の補習まで、成績にかかわらず"生徒全員強制参加"だということなのだ。
これが月曜日から土曜日まで続くのである。
生徒全員が部活も放課後の自由もなし、ひたすら勉強しなければならないらしい。
えぇ?ずっとこんな感じ?高校生なら遊びに行ったりとか、部活とかも入りたい子もいるのでは・・。
友人は、「そうなんだよ、本当に今の学生は大変だ。日本は違うの?」と言っていた。
※そのあと他の人に聞いたら、学校によって違うらしく、そこまで厳しくないところもあるらしいが、補修は基本必須らしい。
休むことも許されない?
さらに驚いたのが、休むことが許されないということだ。2週間前の週末、友人家族は親戚の結婚式のため、故郷に行くことになった。
土曜の夜出発して、日曜日結婚式に参加し、日曜日の夜帰る計画を立てたのだが、土曜日の夜の補習を受けることができない。
それで、友人は学校に電話をかけて、担任の先生に「結婚式のため、土曜日の夜の補習は休ませますのでよろしくお願いします」と願い出たそうだ。
しかしなんと、先生は「ダメです。勉強の方が大事です」の一言で一蹴。
補習を休むことは許可されず、高校生の子は結婚式に行けなかったというのだ。
すでに買ってあった新幹線の切符も子供さんの分をキャンセルせざるを得なかったと言う。
えぇ?そんなことってある…?
教師の主張は、親戚の結婚式より勉強が重要だから許さない、とのことらしい。
しかし、これはあくまで家庭の事。正当な理由があって親が休ませたいと言っているのだし、正規の授業でもない補習なのに・・。
教師の権利を超えているでしょう。どう考えても。
こんなことってありえる?
教師の給料に影響するから
なぜ教師がそこまで担当の生徒たちに勉強させたいのか。それには日本では考えられない教師の利己的な理由が関係していた。
なんと、担当の生徒のテストの平均点が給料に影響するというのである。
受け持った生徒の点数が下がれば自分の給料が減る。だから、いかなる理由があっても休ませたくないということなのである。
なんという自己中心的、、理不尽な・・・。
もちろん、教師によって対応は違うらしく、普通は正当な理由があれば休みを許可してくれるとのこと。
この教師が特別らしい。
友人も流石に怒っていた。
「あの教師、うちの子には「親戚の結婚式なんかより勉強重要だから」、って言って休ませなかったくせに、この前教師自身は、おばあちゃんの誕生日を祝うからという理由で休んでいた。本当に嫌い。あの教師は!」
えぇ、・・・・教師自身はおばあちゃんの誕生日で休んだの・・?
誕生日!?(笑)
…て言うか、生徒は休ませないように縛っておきながら、自分の休暇の理由を生徒たちに言ってしまうところは・・・間抜けというかなんと言うか・・
^^;
友人が怒るのもわかる・・・。
ていうか、そもそもこの学校の給料決定システムがおかしいのだが…。
中国は教師の立場は高い
しかし、このような状況でも、親は教師に何も言えないのだ。中国では、教師の立場はかなり高いそうで、先生の言うことは聞かなければならない。という雰囲気があるらしい。
正当な理由があるなら、担任じゃなく、もっと上の人に「休ませてください」って言えなかったの?
友人がに聞いたが、「それはできない・・。」
と言っていた。
教師の立場がめちゃめちゃ低くなっている今の日本では考えられないなぁ…。
日本だったら、こんな理不尽な教師、あっという間にモンスターペアレントにやられてしまうだろうなぁ…。
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