今日、事故発生
今日、レンタル自転車のモバイクに乗っていて別の自転車にぶつけられた。小さな事故と言えるかもしれない。
しかし、その後の相手の対応は結構な”事故”となった。
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事故の発生
今日モバイクに乗っていた時のこと。深セン市内には歩道の脇に自転車道が整備されている。
そこを走っていた。
前には数台の自転車が走っていたのだが、目の前の自転車の走行がどうも安定しない。速度も遅かった。
そのフラつく自転車には若い女が乗っていて、どうやら自転車の運転に慣れていないようだった。
そこで、左の方から追い越すことにした。ペダルを踏み込み、自転車を加速させた。
そして、ちょうど女の横に私の自転車が並んだ時、なんと女の自転車は大きく左にフラついてきたのである。
危ない!
私は左の方に回避しようと思ったのだが、すぐ左には縁石があったため避けきれなかった。
その女はさらにバランスを失いさらに左にフラつき、私の自転車にガシャン!と、激しくぶつかってきたのである。
「おわっ!」
かなりの衝撃でフロントタイヤは縁石に乗り上げ、倒れそうになったのだが、私はなんとか立て直し、転倒は免れた。
しかし、後ろの方で、
「ガッシャーン!」
という激しく自転車が転倒する音が聞こえたのだ。
振り返ると、私にぶつかって来た若い女の自転車が倒れていた。
※イメージ写真
大丈夫か〜?
あー・・やったか・・・。危ないなぁ…もう…。私は停車し、歩いて戻り、「大丈夫?」と声をかけ、自転車を起こしてあげた。
その若い女は手を少し擦りむいたようである。手にかすり傷ができている。
あらら・・・かわいそう。でもふらついてぶつかった先が私でまだ良かった。ベビーカーとかだったら大変なことだよ。
気をつけて自転車に乗りなさいよ…と思って行こうとしたら・・・
なんと!その女は驚くべき言葉を発したのだ!
「どこ見て運転してるんだ!ありえない!お前の2つの目はなんのためにあるんだ!あー痛い!お前なんか自転車を運転する資格はない!あーー!!!痛い痛い!」
つまり、「ぶつかったのはお前が悪い」と言いだしたのである。
…は?
ええええ????
いやいや…君がぶつかって来たんでしょ?
わざわざ停まってあげて自転車を起こしてあげたのに、こんな暴言を浴びせられるとは…
転んで痛いのはわかるけど、ぶつかってきたのは君なんだから、謝るのが正解だぞ?
おいおい…
耳を疑う発言
その言葉に唖然としていると、その女はさらに耳を疑う発言をしたのである。「你说吧,多少钱?(いくら?あんたが決めて)」
…!
は!!?
ホント、耳を疑った。
つまり、「ぶつかってきたのはあなただ、あなたのせいで転んだ。賠償金をよこせ。」と言ったのである。
…マジか!マジで言ってるのか?
「あー!痛い痛い!」
女はそう言って地べたにペタッと座り込んだ。
手を擦りむいて痛いのはわかるが、この大げさな痛がり方は金をもらうためのパフォーマンスなのか?
なんだこりゃ…
彼氏と思われる男が…
その女は彼氏と思われる男と自転車で並走していたのである。彼女転倒したのを見て、彼氏も停車し、歩いてすぐ戻ってきた。
まず言いたい。まともな彼氏でホント良かった!
彼氏は一連の出来事を見ていたので、彼女がフラついて私にぶつかったのを知っていた。そして、彼女のありえない反応を見て恥ずかしくなったのだろう。
私の方を見て申し訳なさそうな顔をした。
そして、彼女に「大丈夫だ、少し休めばいい」と言った。
彼女は色々わめいていたのだが、彼氏はまともだった。
私に対して、「もう大丈夫です。行ってください」と言ったのである。
立ち去ろうとすると再び女が憎まれ口を叩く
その女が転倒したのは自分でフラつき私にぶつかってきたからだ。むしろ私はぶつけられた被害者であったのに、かわいそうだと思って自転車を起こしてあげたのである。
それなのに金を要求するとはとんでもない奴だ。しかし、彼氏はやたら申し訳なさそうにしている。・・・仕方ない・・。この彼氏に免じて去ることにした。
再び自転車にまたがりそこを後にすることにした。
するとその女は再び、
「お前は2つも目があるのになんの役にも立たない!どこを見て運転してた!お前は自転車に乗る資格なんかない! お前は文明人ではない!」
などと叫んでいた。
その後もよくわからないことを大声で叫んでいた。
なんかねぇ・・・非常に残念な気持ちになったわ・・。
気をつけなければならない
その後家まで自転車に乗って帰ったのだが、帰り際、中国では人助けもリスクがあると思った。「人助けには気をつけろ」は中国でよく言われることだ。
過去に中国でこんな事件が起きたそうである。 ある老人が道を歩いていたところ、段差につまづいて転んでしまった。その後、起き上がることができず痛がっていたため、親切な若者が手を取り起こしてあげた。 するとなんと、この老人は「この若者に突き飛ばされた!」と言い始めた。若者が驚いていると、その老人の仲間と思われる男が数名現れ、「私たちも若者が突き飛ばしたのを見た」と口々に言いだした。 そして結局、若者は賠償金を奪われた…ということがあったらしい。 そう、この老人はもともと賠償金目当てに転び、若者は親切を示したが故にお金を騙しとられたのだ。 親切心を踏みにじる許しがたい行為である。 |
今回のぶつけられ事件・・・帰り際ちょっとゾッとした。
彼氏もまともではなく、あの女が叫び続け、二人で金を要求してきたらどうなっただろう。非常に面倒くさいことになっていたに違いない。
これは本当に悲しいことだ
もちろん、自分に過失がある場合は話が違ってくる。それなりの補償をするのは義務だと思う。自分が悪いのに逃げたらそれはひき逃げである。それは絶対にしてはいけない。しかし、今回のように相手側に過失があり、ぶつかってきて自分で転ばれたような場合は、「危ないよ、気をつけてね」と言ってそのまま立ち去るのも、中国では身を守るために必要なことなのかもしれない・・。
なんか・・・本当に悲しいことだが、親切心につけこんで金を取ってやろうという輩がいる以上、そういう対応も時には必要なのかもしれない。
・・・・いや・・・それにしても・・これは本当に悲しいことだ。
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この記事へのコメント
WL
まぁ私がその場にいたら助けるどころか自分の自転車起こしてそのまま加速しますがね。
ペッペケ
でも、「人」ととして築いてきた道徳心とか優しさとかそういうものを失ってしまいそうで、悲しい限りです。
PMZ
私も、相手を可哀想と思うかどうかは別として、問題はその場で終わりにしたい主義なので、立ち去ることはできず、おそらくペッベケさんと同じ行動をとり、はまってしまっただろうと思います。
黙って走りさるのが正解のように思いますが、監視カメラとかあって、「逃げた」扱いされてしまうと嫌ですね。やはり立ち去りが正解なんですかね。
ペッペケ
こっちがぶつかっていったなら止まらないとダメなような気もしますが、今回のような件は万が一監視カメラで見られても相手がぶつかって来て転んだのは明らかなので、そのまま立ち去るのが良かったのだと思います。
それにしても、ここは日本じゃないんだと、改めて感じました…。