※2018年9月3日更新
中国の現行紙幣は10種類、硬貨は6種類ある
中国の通貨、人民元の現行紙幣は10種類、硬貨は6種類ある。以下の通りである。【現行の紙幣】10種類 100元、50元、20元、10元、5元、1元、5角、1角、(2元、2角) 【現行の硬貨】6種類 1元、5角、1角、(5分、2分、1分) ※()内は、ほぼ流通していない。 ※1元=10角=100分。 |
実際流通し、使われているのは、紙幣8種類、硬貨3種類
だが、()内の紙幣、硬貨はほぼ流通していないため、実際流通し、使われているのは、紙幣8種類、硬貨3種類である。2元、2角札は使えるけど、滅多に見ない。日本でいうと2000円札的な位置づけ。もしゲットしたら記念にとっておこう。
5分、2分、1分硬貨も現行の硬貨とされているが、価値が低すぎるため、実際は使えない。
中国の紙幣最高額が100元なのはなぜ?
さて、そこで疑問に思うのは、「どうして中国の紙幣最高額は100元
だ。
100元というと、今のレートで1600円-1700円くらいの価値しかない。
なので、大金を現金で持つ場合、結構大変だ。
日本円だと100万円は1cmくらいの厚さで持てるが、人民元で同じ価値所持すると6万元となり、約6cmの厚さになる。高額を持ち運ぶのは大変だ。
銀行はその分大きな金庫を用意しなければならないので大変だろう。
大都市部では物価が上がっているし、お金持ちも多い。高額紙幣があれば、便利なはずでは…?どうして政府は高額紙幣を発行しないのだろうか。
今日はこれについて考察したい。
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犯罪、偽札防止のため
紙幣の最高額が100元なのは、犯罪、偽札防止のためだろう。高額紙幣が世に出回れば、大金を持ち運ぶことがより容易になるため、犯罪者にとって犯罪が容易になる。
また、偽札の問題も大きくなる。
もし、500元、1000元札などの高額紙幣が存在すれば、偽札1枚を受け取ってしまうだけで、店は500元、1000元の損害となる。月の売り上げがせいぜい数千元である平均的な個人店にとって死活問題だろう。
かと言って、最高額が10元(約170円)とかになってしまうと不便すぎるため、紙幣の最高額が100元なのはちょうど良い額だと思う。
【ミニコラム:偽札が多い】 中国は偽札が多いので、50元、100元などを出すと、店員はかなり入念にお札をチェックする。日本で店員がやったら客からクレームが来るほどしっかりチェックする。曲げたり、透かしたり、真偽を確かめる機械を置いている個人店もかなり多い。 このような機械でチェックする店が多い 受け取った紙幣が偽札だったら丸々店の損となるので、その気持ちも分からなくはない。 私も数回、偽札をつかまされたことがある。気づいたら10元札が偽札だった。どこかのお釣りに混ざっていたのだろうが、もうどうしようもない。 偽札を作ることは経済の根幹を揺るがす由々しき犯罪だ。日本で偽札をつかまされたことは一度もないし、お釣りの中に偽札がある可能性なんて考えたこともないが、中国ではその可能性があるのだ。 |
キャッシュレス化が進められ、電子マネーが普及している
また、中国ではキャッシュレス化が進められ、紙幣の絶対数を減らす取り組みが行われているため、高額紙幣の必要がそれほどなくなっているという背景もある。電子マネーを利用すれば、高額紙幣がなくても不便ではない。
大金を現金で持ち運ぶ危険もないし、偽札犯罪も防げ、記録が残るので現金より安全だというのが大方の意見だ。
実際、中国では電子マネーがかなり普及しており、現金を持たない人が増えている。
中国の電子マネーの使用率は日本よりはるかに高いと思う。
微信支付(we chat pay),支付宝(alipay)という電子マネーのQRコードがどんな小さな個人店にも貼ってあり、それをスマホで読み取ればすぐに支払える。
現金を持たず、電子マネーのみで買い物する人もかなりいるので、もし電子マネー支払い非対応だとしたら、店はすぐに潰れてしまうだろう。
今は道端で果物を売っているおじさんも電子マネー対応
矢印のところにQRコードがある
偽札には気をつけよう!電子マネーを活用しよう!
ということで、中国の現金最高額が100元なのは犯罪を防ぐためだ。現金を利用する場合、偽札のリスクがある。中国で現金払いをしてお釣りをもらうときは偽札をつかまされないように気をつけよう。
※何年も中国生活して1〜2回なので、お釣りを受け取るとき毎回ドキドキするようなことはないが・・^^;
これから電子マネーの需要はますます上がってくるだろう。中国生活をするなら、電子マネー支払いをうまく活用するといいかもしれない。
【関連記事】 ■国境を越えて香港に行くと人民元は使えない。香港ドルについてまとめ。 →現行香港ドルの種類まとめ。使い勝手が悪いHKD1000はどうする? ■中国のお金、銀行、両替に関してはこちらのカテゴリにまとめています。 ■外貨を持つなら香港のHSBCの口座開設を検討してはいかが?人民元も日本円も扱え、口座内での両替も可能で非常に便利です。 →香港HSBCに関する記事まとめ |
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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この記事へのコメント
アイウエオ
中国の電子マネー、便利ですね。
わたしはまだ日本人的警戒心があるせいか、行きつけか、チェーン店、マンションの管理事務所とかでしか使っていません。
個人商店は万が一を考えて使用を控えています。
先日、気づいたら一日三回ぐらいの支払い全部Wechatで済ませていました。お昼食べに行くときにお財布を会社に忘れても問題ありませんでした。
現金無くても十分生活できますね。
タオバオもそうだし、今後ATM自体がそれほど不要になってくるかもですね。
月に1000元ぐらいしかATMで降ろしてないと思います。
ペッペケ
コメントありがとうございます。
そうですね。今や外の屋台も電子マネー支払い対応ですものね。
便利すぎて不安はありますが、私も使いまくっています。
Yan
ペッペケ
コメントありがとうございます。
偽札つかまされてしまいましたか…
T^T
急いでいたら、チェックもなかなか難しいですよね。
私も現金払いの時は特に50元に気をつけます。
情報ありがとうございます。
bigoaddy
bigoaddy
ペッペケ
コメントありがとうございます。
それは盛り上がりそうですね…(^^)
本当にお金が簡単にやりとりできるので、本当便利です。