日本の道路にはゴミがない?
中国人の友人が家族で日本旅行に行ってきた。東京、名古屋に行ったらしい。
友人には小学校高学年になる息子がいるのだが、彼に、
「日本はどうだった?楽しかった?」
と聞くと、
「日本はゴミがなくて綺麗で驚いた!」
と言っていた。
うーん、遊園地に行ったとかじゃなく、最初の感想がそれ?
^^;
中国から日本に行ったら、確かにそれは感じるけどね。
(でも、日本でごみ拾い活動に参加した時感じたが、実は日本もゴミが結構落ちている。中国と比べるとかなり少ないからそう感じるのだが…。)
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日本人が中国に行くと
逆に日本人が中国に行くと、ゴミの多さに驚く。マナーを守れない人が多く、ゴミをポイポイどこにでも捨てるのだ。
目の前にゴミ箱があるのに足元に捨てる人もいるし、お店で物を買い、店内で包装を剥がしてそのまま足元に捨てて行く人もいる。恥ずかしい事だとは全く感じていないようだ。
ゴミ箱は全く見えていないかのようである。
結果、道路上はゴミだらけとなる。
中国のゴミ捨て事情。ゴミステーションにいつ何を捨ててもいい
日本から行くと驚きなのが、中国はゴミの分別をする必要がないということだ。そして、いつゴミを出してもいいのである。マンションの中にゴミステーション、または大きいゴミ箱が各フロアに置かれていて、いつ何を捨ててもいいようになっている。生ゴミ、プラスチック系、缶瓶はもちろん、危険ゴミ、テレビソファなどの粗大ゴミも自由に捨てて良いことになっている。
どんなものでも、自分の好きなときに共通ゴミ箱に入れておけば、清掃スタッフが処理をしてくれるのだ。
利用者側からすれば便利だが、生ゴミも危険ゴミも一緒。処理が大変だろうなぁ…。
日本に帰ると戸惑うゴミ処理
ゴミの分別が必要なく、なんでもいつでも捨てられる中国生活に慣れると、帰国したときに、日本のゴミの分別の多さ、制限に少し戸惑う。そっか、分別しなきゃダメだった!日本ってゴミを捨てるのが大変…。
日本にいた時は普通だと思っていたのに…、慣れって怖い。
これ、中国駐在の日本人の「あるある」ではないだろうか。
ペットボトルにしてもラベル、キャップ本体を分けて洗ってから捨てなければいけないし、捨てられる指定の曜日まで家で保管しておかなければならない。
「あ、明日生ゴミの日だから、捨ててから出かけよう」なんて、ゴミにスケジュールを支配されるなんて中国ではあり得ない(笑)
ゴミを分別するとき、「日本にいるなぁ」と実感する。
中国に来たばかりの時、プラスチック容器を洗っていると
もうかなり前だが、中国に来たばかりのとき、中国人から食事に呼ばれたことがある。食事になったお礼に皿洗いくらいは…と、流しに立ったのだが、普通にゴミのプラスチック容器も洗ったのだが、
すると中国人の友人が、
「え?なんでゴミを洗ってるの?この容器もう使わないよ?」
と言われた。
あ、そっか…^^;
ゴミを洗う必要はないのか。
「日本ではゴミを洗ってから出さないとダメだからつい癖で洗っちゃったんだ」
そう言うと、
「ゴミを洗う?あり得ない!」
と言われた。
でも、日本も昔は…
今でこそ、日本はゴミがきちんと処理され、マナーを守る人が多いが、数十年前はそうではなかったことを今の若い人は知らない。戦後しばらくたって、経済が著しく伸びていたころ、日本の街は今の中国のようにゴミで溢れていた。マナーも構わず痰を吐く人も多かった。
しかしその後、痰をどこにでも吐かないように、駅には「痰壷」と呼ばれるものが置かれ、ゴミをどこにでも捨てないようにマナー向上が叫ばれた。
いつしか、「痰壷」がなくても痰を吐く人はいなくなり、ゴミ箱が街にほとんどなくても街からゴミは消えた。
(上に書いたように今の日本にもポイ捨てする輩はいるが…)
その結果、今のような綺麗な日本なったのだ。
中国も
今はまだまだマナーを守れない人も多いが、マナー向上が叫ばれ、マナーを守れる人も増えて来たと思う。深センの中心部では特に、列に並び、ゴミをちゃんと捨てる人が多くなって、守れない人は恥ずかしい人だと見られるようになって来ている。
今はまだゴミの多い中国の街だが、
いつか、綺麗になるのかもしれない。
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