海外の銀行はガラス越しの対応
香港、中国を含め、海外の銀行に行くと日本と大きな違いがあるのに気づく。それは、海外の銀行の窓口は完全に強化ガラスで塞がれていることだ。
欧米、アジアの国も少なくとも私が行った事のある銀行は行員と客がガラスで隔てられ直接接することができないようになっていた。
これは銀行強盗などを防止するためだ。行員のいる場所と客のいる場所が完全に強化ガラスで分断されているので、仮に強盗が来たとしてもお金を奪いようがないし、行員に危険が及ぶこともない。
世界では銀行の窓口はガラス越しになっているのが普通で、日本のように現金を扱っている窓口が素通しのカウンターなのは珍しいようである。
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やりとりはどうするのか
ガラス越しだと直接手渡しすることは出来ないので、お金や必要書類のやりとりは下に付いている小さなトンネルを通して行う。拳銃や刃物が直接入らないように中に箱が入っていて、同時に両方から手を入れられないようになっているなどの工夫が施されているタイプのトンネルもある。
また、ガラス越しなので、声が聞こえないため、両方にマイクとスピーカーが付いている。
このように、中国、香港を含めた多くの国ではセキュリティは万全になっているのである。
なぜ日本の銀行はガラス越しではない?
でも、日本の銀行の窓口は素通しなのが当たり前だ。現金も直接トレイに乗せたりして渡すのが普通である。日本人はなんら疑問に思うことはないかもしれないが、例えばアメリカ育ちのアメリカ人が初めて日本の銀行のカウンターを見たらびっくりするだろう。
こんな丸腰でセキュリティは大丈夫なの?と。
世界基準で考えると大金を出し入れする銀行のカウンターが素通しなんて考えられないことなのだ。
では、なぜ日本の銀行はガラスで守られていないのだろうか。
いくつかの理由を考えてみた。
理由1:安全
まず考えられる理由は「日本は安全だ」ということだ。そもそも銀行強盗が発生しないならこんな強化ガラスなどは全く必要ない。
そう、日本では滅多に銀行強盗は発生しないのだ。
日本では仮に銀行強盗を働いても成功することはありえない。
こんなローリスクハイリターンな犯罪は、思考回路が相当残念な人しか行わないだろう。
理由2:コスト削減
上の話とつながるが、日本では窓口を襲う銀行強盗が滅多に発生しない。また、大金は奥の金庫においてあるだろうから、万が一だが、仮に窓口にある置いてあるお金を奪われるリスクを考えたとしても、セキュリティガラスを設置する費用には遠く及ばないだろう。
つまり、必要が少ないものに高い設備費を投入してガラスを設置する必要はないのだと思う。
理由3:接客の妨げになる
日本の接客レベルは世界トップクラスだと思う。中国にいるとなおさらだし、旅行で他のどの国に行っても日本の「おもてなし精神」はすごいんだなぁと実感する。
で、考えてみたのだが、お客さんをおもてなしする上で、ガラス越しに接するというのは日本の「おもてなし精神」に相反するものなんだと思う。
セキュリティ上仕方がないのはわかるのだが、強化ガラスを隔ててマイクで会話し、金銭や書類も下のトンネルを通して行うと、どうしても冷たい感じがしてしまう。
機械を通しているようで人と人の暖かさが感じられないのだ。
日本の銀行は客が気持ちよくサービスを受けられるようにセキュリティガラスは採用しなかったのではないだろうか。
違いに目をとめて見ると面白い
銀行の窓口はあくまで一例だが、それぞれの国の違いに目をとめてみるとなかなか面白い。今まで当たり前と思っていた事も別の国ではびっくりすることなのかも知れない。
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