深センの通勤・帰宅ラッシュ
深センには上班族と呼ばれる会社勤めのサラリーマンがたくさんいる。多くの人たちは家賃が安めの郊外に住んで市内の会社に通っており、通勤時間に片道1時間以上かけている人も少なくない。
彼らはバスや地下鉄で通勤するので、当然発生するのが「通勤・帰宅ラッシュ」である。
朝の7-8時頃、夕方5-6時頃に地下鉄乗ろうとすると、ホームは我先にと乗り込もうとする人ですごいことになる。
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乗車率は高くない。隙間がある…
こんなに人がいるのだから車内は人でぎゅうぎゅうかと思いきや…よく見ると案外そうでもないのである。
人がつまっているのは乗り口付近だけで、中の方はスカスカなのだ。
バスも同じ。入り口のドア付近は満員電車状態で押し合いへし合いしているが、車内後部はまだまだ隙間がある。
中の方に立っている人は涼しい顔で吊革に掴まっている。
もっと詰めたらまだまだ乗れるのに…
なぜ詰めないの?こんなに人がホームにいるのに…
詰めたら降りれなくなるから
その理由は明らかだ。満員時に奥の方に入ってしまうと降りれなくなるのである。
日本の地下鉄は奥までぎゅうぎゅうに詰めて乗るが、確実に降りたい駅で降りれるという保証がある。
駅に止まってドアが開けば、まず降りる人が降りて、すべての人が降り終わってからホームで並んでいる人が順々に乗り込んで行くのは当たり前のことだからだ。
「先降り後乗り」が徹底されている。だから、奥の方に乗り込んだとしても何も問題がない。
だが、中国はそうはいかないのである。
駅に到着してドアが開くや否や、我先にと人が乗り込んで来るのだ。降りる人ががいようと構わない。とにかく無理やり乗り込んで来る。
なので、もし満員電車の時に奥の方に乗り込んでしまった場合、人の波に流されてしまい、降りられる保証がないのである。
だから誰も混んでいる時は奥の方に行きたがらず、その結果、入り口付近は満員電車、中の方がスカスカ…という状態になるのだ。
少しずつよくなって来ている
我先に乗らないと乗れないかもしれない。だから次々に乗り込む。それが譲り合う精神を阻害して、さらにみんな次々に乗り込もうとする。
こんな悪循環が中国では長年続いて来たのだが…
ここ数年で見違えるほど変わってきた。深センでは見違えて良くなってきたと思う。
並ばない人、横入りする人もまだまだ相変わらず多いが、ちゃんと並ぶ人も増えてきたし、老人に席を譲る人の姿もちらほら見かけるようになった。
台湾や香港はこの点でかなり先に進んでいる。ちゃんと並び、横入りすることは恥ずかしいことだと思われている。
台湾や香港少し前まで一緒だったのだ。中国本土もきっと少しずつ良くなって、住み良い国になって行くのではないだろうか。
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