※2017年10月20日更新
バンレイシ(蕃茘枝)=釈迦頭(しゃかとう)
バンレイシ(蕃茘枝)という果物を食べたことがあるだろうか。この果物を知っている人も「え?バンレイシ?」と思うかも知れない。なぜなら普通は釈迦頭(しゃかとう)という名称で呼ばれているからだ。
この名前の由来はその見た目。果物の表面がボコボコしていて、釈迦の頭に似ているからである。
(中国語でも释迦(シージャー拼音: shìjiā)と言う。)
原産地は西インド諸島、中南米だが、現在はアジア、東南アジアの亜熱帯、熱帯地域でも収穫される。深セン、香港でもよく見かけるし、台湾、ベトナムなどでもメジャーな果物である。
日本で見かけることはほとんどないのは、運搬が難しく長期保存ができないため、滅多に輸入されないからだ。
(唯一沖縄では食べられるようである。)
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食べごろの見分け方
売っているのは、まだ熟していない場合が多い。数日置いて、食べごろまで待とう。見分け方は表面の黒い斑点だ。熟すと表面に黒い斑点がでてくる。この釈迦頭(しゃかとう)はまさに食べ頃である。
また、熟すと柔らかくなってくる。
軽く表面を押してみて、簡単にへこむくらいがちょうどいい。押してみて硬い場合は熟すまで数日部屋に置いておこう(常温でオーケー)
皮を剥いで中を食べる
では食べてみよう。柔らかくなっているので、手で簡単に割ることができる
表面の皮を剥がして食べよう。
表面のボコボコボコの皮(シャカの髪の毛?^_^;)は、熟すと簡単にはがれるようになっている
皮をはがすとクリーム色の柔らかい実が姿を現わし、ねっとりとした感じだ。
かなり熟れたバナナのような柔らかさであるが、その中に、梨に似たようなジャリジャリっとした舌触りも感じられる。なんとも面白い食感である。
この食感が砂糖のジャリジャリ感に似ているため、「シュガーアップル」とも呼ばれている。
実
甘みはかなり強く、コクがある。果物だが、水分量は少ないと思われ、食べ応えがある。
果物をというより、新食感のケーキを食べているような不思議な感覚である。
私はかなり美味しい果物だと思う。初めて食べた時は熟れていないものを食べてしまい、「なんだこれ・・まずい果物だなぁ・・」と思ったが、次にしっかり熟したものを食べ、そのうまさに驚いた。
あまりメジャーな果物ではないが、めちゃめちゃ美味しいと思う。
市場で売られるしゃかとう
タネが大きいので気をつけて
このねっとりした実の中には、黒くて結構大きなタネがある。タネは食べられない。
タネは硬いので思い切り噛むとガリっと歯を痛めてしまうので気をつけて食べよう。
タネがある
植えたら芽がでるかな…
お値段は少しお高め
釈迦頭(しゃかとう)は深センで売っている果物の中では結構お高めである。最近、何軒かの果物屋さんで聞いてみたが、1斤(500g)あたり、約30元が相場である。
1個約500gなので、つまり、1つ約30元(約500円)ということだ。
果物が安い中国ではかなり高級フルーツということになる。
南国フルーツのススメ
深セン、香港に来たら、食べたことのない南国フルーツを食べてみよう。今日紹介した「しゃかとう(バンレイシ)」も美味しくてオススメな果物である。
※「しゃかとう(バンレイシ)」は日本では滅多に食べられないが、時期によっては通販に出ることもあるので、チェックしてみてほしい。 ◾︎楽天市場で検索→バンレイシ ◾︎Amazon.co.jpで検索→バンレイシ |
その他のオススメな果物もカテゴリ
「香港深センの南国フルーツ」に書いたので興味があれば見てほしい。
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