※2017年5月21日更新
「摩拝単車Mobike」
摩拝単車(Mobike)とは、中国のレンタルシェア自転車である。30分のレンタル料金が0.5元(約8円)という低価格で気軽に使えるので、利用者が急上昇している。
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摩拝単車(Mobike)は北京上海を始め、中国国内の大都市で利用されていたが、深センでもついに使えるようになった。最近、道ばたに「摩拝単車(Mobike)」と書いたレンタル自転車がよく停まっていて気になっていたのだが、登録して使ってみると超便利である。これは素晴らしいサービスだ。
まずは使ってみて感じた概要とメリットを書きたい。
摩拝単車(Mobike)の概要とメリット
●摩拝単車(Mobike)の自転車はいたるところに停まっていて、スマホ一つですぐに乗れる。●自転車にGPSがついているので、近くにある自転車を探して乗ることもできる。
●どこにでも返却できる(公共の場所であればどこでもOK)。鍵をかければ、返却したことになり、スマホで返却を確認できる。どこにでも乗り捨てられるのは大きなメリットだと思う。
●盗まれる心配がない。中国で自転車を買うとこれがかなり心配である。中国の自転車ドロボーの技術と執念はハンパなく、鍵を3つつけていても盗まれた友人もいる。Mobikeなら盗まれるリスクゼロ。(降りて鍵をかければ返したことになる)。これもかなり大きなメリットだ。
●30分のレンタル料金が
「Mobike Lite」=0.5元(約8円)
「Mobike」=1元(約17円)
と激安。(使う前にデポジット299元(約5000円)は必要。ただいつでも返金可能)
摩拝単車(Mobike)の難点?
さて、メリットをたくさん書いたが、乗ってみて感じた難点こちら。難点…というか改善されたらもっといいなぁ、という点かな?●サドルの高さが変えられない。
みんなが使えるよう、結構低い位置に固定されている。なので、通常身長以上のの男性だとちょっと疲れる。車両によっては少し高めのもあるので、何台かあれば高めのを選ぶといい。
●ギアがなく変速ができない。
ギアがあればもっといい。でも、軽くて乗りやすく、チョイ乗りという用途を考えると気にならない。ギア付きの車両にすると当然レンタル料も高くなるだろうしね…。
Mobike LiteとMobikeの違い
「Mobike Lite」と「Mobike」の2種類あり、どちらに乗ってもOKだ。違い1:デザイン
デザインが異なる。「Mobike」の方がスタイリッシュである。一方、「Mobike Lite」はカゴが付いていて便利だ。違い2:レンタル料
上にも書いたが、レンタル料金が倍違う。30分のレンタル料金が
「Mobike Lite」=0.5元(約8円)
「Mobike」=1元(約17円)
である。
乗り味心地は「Mobike」の方がいい
乗り味心地は「Mobike」に軍配が上がる。なぜなら、タイヤが違うのである。
この写真を見てわかるように、「Mobike」は普通の空気が入ったタイヤだが、「Mobike Lite」はゴムのタイヤの横方向にに穴が開いてクッション性を持たせた、簡易的なものとなっている。
これがレンタル料金の差にも現れているのだ。
大きな問題はないが、「Mobike Lite」のタイヤは剛性が足りないようで、轍や段差などでふらつきやすく、車体を傾けて曲がろうとすると少し不安定である。
Mobike LiteとMobike、どっちに乗る?
チョイ乗りするなら、「Mobike Lite」がおすすめ。チョイ乗りには問題ないし、安いし、カゴも付いている。利便性は高い。ただ、サイクリング目的で少し遠くまで行き、カゴが必要ないなら「Mobike」がおススメ。タイヤがしっかりしていて、やはり乗りやすい。
登録に必要なもの
それではここから使い方を解説していきたいと思う。登録に必要なのは以下のものである。まずは、以下の準備をしよう。
●スマホ(外でインターネットにつなげられるもの)
●「微信支付(WeChat pay)」、または「支付宝(Alipay)」が使用できなければならない。
●パスポート
●お金(使用時:デポジット299元、使用料:30分0.5元または1元)
登録方法
では早速登録してみよう。私は認証時間も含め、1時間もかからず完了した。スマホアプリダウンロード
その辺に停まっている摩拝単車(Mobike)についているQRコードをスマホでスキャンするとダウンロードできる。この写真のQRコードからもいけるのでスキャンしてみてください
そのまま進めばインストール完了
登録ボタンを押す
アプリをインストールしたら立ち上げて、登録のボタンをタップ。携帯の登録
1.「手机号」に携帯の番号を入れる。2.携帯番号を入れた後「获取验证码」を押すと、認証番号がスマホにメールで送られる。
3.「验证码」のところにそれを入力し、「確定」を押すと完了。
デポジット(押金)の送金
携帯の番号の登録が終わったら、「微信支付」または「支付宝」でデポジット(押金)の299元を支払う。どちらで支払うかを選んで、「去充值」を押し、支払えば完了。
なお、下の方にも書いたが、このデポジットはいつでも返金可能である。
実名登録
その次は実名登録だ。外国人は下のオレンジの「无中华人民共和国居民身份证,请点击这里(中国の身分証明書がなければここを押してください)」と言うところを押す。
押すとこの画面になる。
名前、パスポート番号、国籍を入れる。
見本の写真のように、「1、パスポートを持った写真」「2、パスポートの証明ページの写真」の2枚が必要。
全て入れて、「提交」を押すと申請完了だ。
このあと、データをチェックされ、OKだと使えるようになる。
最大24時間かかるらしいが、私の場合は15分くらいで認証通知が来た。
「实名认证(実名登録)」が「已认证(登録済み)」になればOKだ。
ただ、自撮り写真を送るのはちょっと抵抗があった。ここは日本のように個人情報保護法などがないので、情報が流出したら少し嫌だなぁ、と思う。ま、大丈夫でしょ。多分…
電子マネーを入れておく
お金を入れれば使える。トップ画面の左上のメニュー→「我的钱包」→「充值」
の順番にタップし、チャージすればOKだ。
とりあえず10元入れてみた。これでも5時間使えるということだ。
使ってみる!(道ばたに自転車がある場合)
では早速使ってみよう!使い方は超簡単だ!
まずは道ばたに「摩拝単車Mobike」の自転車がある場合。
地下鉄の駅のそばなどには必ず何台か停まっているので、すぐに乗ることができる。
アプリを立ち上げ、「扫码开锁」をタップするとカメラが起動するので、
すると自動的に鍵がガチャっと開く。ハイテクだ!これでOK。
あとは乗るだけ!
使ってみる!(道ばたに自転車がない場合)
地下鉄など、「摩拝単車Mobike」の自転車がたくさんある場所なら困らないが、それ以外のところではなかなか「摩拝単車Mobike」の自転車が見当たらない。この場合はスマホの地図で近くにある「摩拝単車Mobike」を探すことができる。
これは深セン華強北付近。たくさんある・・
そして、タップすると、15分間は予約状態になり、その間は他の人が利用できない状態になる。
地図の通りにそこまで歩いていけばすぐに見つけられる。
見つけたらあとは同じようにスキャンして乗るだけである。
なお、予約は無料で、料金は乗ってから発生するので安心である。
自転車の返し方
自転車の返し方も超簡単。公共の場所であればどこに乗り捨てても良い。地下鉄の自転車置き場などはもちろん、家のそばの道路の隅、バス停のそば、ショッピングモールの駐輪場などもOKだ。(公共でない、マンションの区画内、家の中、他の人が来れないところはダメ)
自転車を降り、鍵を手動でロックするだけ。
ピピッと音がして、スマホの画面に返却が完了した通知がくる。(自動的に乗車時間と使用料金が表示される。)
どこでも乗り捨てられるというのは本当に便利だ。
デポジットの返金申請してみた
預けておいたデポジット299元だが、簡単に返金できるということなので、返金も試してみた。簡単にできた。
トップ画面の左上のメニュー→「我的钱包」を開き、
ページ下にある、「押金299元 押金退款(デポジット299元 デポジット返金)」を押す。
その後、確認画面が出るので、確認をタップする。
これでOKだ。
表示では返金まで2-7営業日かかると書いてあったが、1時間もせずに入金された。
使わなくなったら、この手順でデポジットを返金しておこう。
トラブルが起きたときは?注意点など
使う上での注意点がいくつかあるので、書いておきたい。使用違反をすると信用ポイントが下がり、使用料が高くなる
違反使用を防ぐため、Mobikeには信用ポイント(摩拜信用分)というものがある。登録時は100ポイントあり、ちゃんと使えば使うたび、信用ポイントが1ポイントずつ増えていく。
2回使ったので2ポイント増えて102になっている。
しかし、違反をするとポイントが下がる。例えば、停めてはいけないところに停めた、鍵をかけ忘れた、警察に交通違反で捕まった、などの違反である。
そして、80ポイントを切ると、通常30分0.5元で乗れるレンタル料が100元になるのである。ひょえー!
でも、これは不正使用を防ぐための取り決めで、普通に使用するなら信用ポイントが増えていくので、気にすることはないだろう。
ポイントの加減の項目は以下の通り
項目 | ポイント加減 |
---|---|
通常使用1回 | +1 |
故障車両を報告し、報告が認められた | +1 |
違反駐輪を報告し、報告が認められた | +1 |
フレンドの追加 | +2 |
フレンド番号を入力 | +2 |
自分の乗車行程を初めてフレンドに送信 | +2 |
違反駐輪 | -20 |
鍵かけ忘れ | -100 |
鍵かけ忘れ、車両紛失 | ポイントは0に |
交通警察に止められ、逃げた場合 | -50 |
自分の鍵を別にかけて動かせなくした | ポイントは0に |
認められていない方法で他の場所に移動させた | ポイントは0に |
鍵が開かない
通常はアプリを立ち上げ、スキャンするだけで勝手にガチャっと開くが、開かない場合はどうするか?公式使用説明によると、以下のとおりである。
1、まず、何回か試す(時間をおいてみる)
2、アプリに「我在休息」と表示されていたら、故障車である可能性が高いので、他の自転車を探す。
3、青いランプが点灯していたら、予約車なので、他の自転車を探す。
4、それでもだめなら、アプリトップの右下のマークをタップする。(お客様サービスセンターに連絡)
故障している
故障しているなら他の自転車を探そう。なお、アプリトップの右下のマークから、故障情報の報告をすることができる。
使ってみて
めちゃめちゃ便利だ!自分の自転車なら、当たり前だが、家からスタートして家まで帰って来なければならなかった。
でも、「摩拝単車Mobike」ならどこでも乗れて、どこでも乗り捨てられるのである。
行きは自転車で気持ちよく行き、帰りに雨が降っても公共交通機関で帰ればそれでよし。
タクシーに乗るほどでもなく、地下鉄やバス停までちょっとあるので歩かないと・・という場面でも、パッと乗ってパッと乗り捨てられる。
しかも30分0.5元(約8円)。料金を気にせずに使える。
盗まれる心配もない。
これは本当に非常に便利なサービスだと思う。
こちらから他の記事もどうぞ ■レンタル自転車情報カテゴリ |
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この記事へのコメント
ペッペケ
WL
今回初めて使いましたが、なぜかパスポートの認証画面が現れず、何と私の妻の中国身分証番号で認証しました(だめじゃん)
Wechatからも直接使えますが、デポジットの出し入れができないので結局アプリ使わないとダメですね。
ペッペケ
コメントありがとうございます!
外国人は本人がパスポートを手持ちした写真を送って認証しないとダメですが、中国人は身分証明書だけでいけるのでしょうか。
いいですね^^
WL
妻の身分証番号を全桁覚えていたわけではないですが、あの数字って、
地域コード(6桁)+生年月日(8桁)+個人識別(4桁)なので、地域コード思い出せば解明できたりします(笑)
ペッペケ
コメントありがとうございます!
日本人(外国人)だと認証に時間がかかりましたが、それも無く、番号入れてOKなのですね。
かずぼー
さっそくMobikeを使ってみます。
管理人
コメントありがとうございます。
こちらの記事は少し前のもので、少しアプリのデザインが変わっていますが、今も同じように使用可能です。
参考にしていただければ幸いです。
ちなみにレンタル自転車情報はこちらのカテゴリにまとめています。
http://hongkongshenzhen.seesaa.net/category/26577357-1.html
drr
全世界共通サービスのため世界中で乗れます
デポジットも500円!で短期利用者にはおすすめです
管理人
コメントありがとうございます。
そうなんですか!日本で登録ができるんですね。
情報ありがとうございます!
でぃすく
拱北口岸の東側にも沢山あった(夜は気が付かなかった)のですが、1年前の深センとは様変わりでびっくりしました。
逆に青い自転車を多く見ましたが、今度は青が主流になるんでしょうかね。
管理人
コメントありがとうございます。
中国のレンタル自転車のブームはすごかったですね。
今は深センも市内にはあるものの、郊外は全くと言ってなくなっていますね。
おっしゃる青色の「哈罗单车」(だったでしょうか?)は郊外でも時々見かけるようになりました。
でぃすく
色を間違えていましたm(__)m青のHellobikeもありましたが、私がよく見たのはエメラルドグリーンの青桔と書いてある自転車でした。
取らべてみると、滴滴のレンタル自転車らしいですが、ピカピカの自転車が多く、機会があれば乗ってみたいなあ。と感じるほどでしてた。
日本では結局失敗に終わりましたが、本土でもどうなるんでしょうね。
管理人
コメントありがとうございます。
エメラルドグリーンのレンタル自転車ですか。私は見たことが無いような気がします。
機会があれば乗ってみたいです。