香港人はどうして名前がたくさんあるの?「陳さん」=「ロバート」

香港人はどうして名前がたくさんあるの?「陳さん」=「ロバート」
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初めて香港に旅行に行った時知り合ったロバート

初めて香港に旅行に行った時に会った香港人がいる。

彼は自己紹介で「ロバートだ。よろしくー!」と言っていた。

彼以外にも何人か友達になり、帰国してから彼らに連絡を取ったのだが、

(※当時はラインも無く、MSNのLive messengerだった。懐かしい…)

当時、中国語を勉強中だった私は、辞書を引きながら頑張って中国語でメッセージを送った。

すると、「陳」と名乗る人からメッセージが帰ってきた。

「この前は楽しかったよ。疲れていないか。また香港に遊びに来いよ」

みたいなことが書かれていた。

あれ?内容から察するに、香港旅行で会った人の誰かだろう。しかし、陳さんという人に会ったかなぁ…。

全く思い出せなかったのだ。

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ロバートだった

その後、やりとりしていてわかったのだが、そ「陳さん」は「ロバート」だったことがわかったのだ。

香港人は言語ごとに名前を持つのが普通である。

彼の本名は「陳」だが、英語名は「ロバート」だったのである。

「ロバート」という名前でしか呼んでいなかったし、香港人が言語ごと複数の名前を持つことなんて知らなかったので、本名の「陳」と言われてもわからなかったのである。



香港では普通のことだが、ややこしい

日本人は英語名を普通は持たない。

山田は「Yamada」というように、読みをアルファベット表記にしたのが英語名なのでわかりやすい。

しかし、香港人は、本名の中国語名以外に、本名の読みとは全く関係ない別の英語名を持つのが普通なのである。

中国語名は普通に、王さん、黄さん、李さん、とかなのに、

ロバート、キティ、アンジェラというような別の英語名も持っているのだ。

中国語を使うときは中国語名を使い、英語のときは英語名を使うので結構ややこしい。

挨拶した程度だと、あれ、王さんが…キティだっけ?アンジェラだっけ?となってしまうのである。
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英語名はどうやって決めるの?

香港人の本名は中国語である。日本と同じように産まれた時に登記する。

しかし、その時は英語名は持っていない。

じゃあ、いつ、どうやって英語名を決めるのか?

その答えは、



自由



である。

そう、いつでも自由に決められるのである。

僕は今日から「トム」だ。と言えば、彼はトム君なるのだ。

名前の由来も本当に自由で、好きなアニメキャラから取ったとか、好きな俳優の名前と同じとか色々である。

とにかく、自由に決めちゃってOK。

多くの人は幼稚園の時に英語教育が始まり、名前を呼ぶ時に英語名がないと不便なので、その時に決めるらしいのだが、

その後、好きなように変えても構わない。

今まで「トム」だったが、今日から「ブライアン」だ。と言えば、その人は普通に「ブライアン」と名乗れるのである。

なかなか面白い文化ではないだろうか。

(※もちろん、名前を変えると誰かわからなくなるので、一度決めたら普通は変えることはない)



英語名は正式なもの

自分で好きにつけたこの英語名だが、あだ名みたいなものではなく、香港では正式なものと扱われる。

郵便物、何かの登録をするとき含め、英文のものには普通に英語名を使用するのだ。

名刺にもしっかり英語名が書いてあるし、ビジネスシーンではむしろ本名より英語名を使うことが多いような気がする。

日本人にとっては、自分で自由に決めた名前が正式に使えるなんて、なんか不思議な感じだ。



英語名以外にも

英語名以外にも複数の言語名を持つ人がいる。

日本好きな香港人は多く、日本名を持っている人も多い。

香港人から「私はケンタロウです。」と言われ、

最初は香港人が言語ごとに別の名前をつけるという文化を知らず、

ケンタロウ?どういうこと?と思ったら、

自分で勝手につけた名前だったのね…
^_^;



香港ではいろんな名前があっても普通

ということで、香港ではいろんな名前があっても普通である。

香港に旅行に行く場合は、かっこいい英語名を名乗ってみてはいかが?

※ここで出した名前は彼らのプライバシーを考え、ありがちな名前に変えています。

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