※2017年3月21日更新
香港でHSBC口座を開設した
先日、香港のICBCの口座開設について書いたが、今回はHSBCの口座に挑戦した。HSBCは香港で最もメジャーな銀行だし、世界各地に支店があるため、今後あると便利だと思ったからだ。
私は無事に口座を開くことができた。が、日本在住の日本人がHSBCで口座を開くことは非常に難しいと思う。
行員にいろいろ聞いてきたので、書いておきたいと思う。
以前は、通訳、アテンド付きの口座開設ツアーで日本から香港へHSBC口座開設に来る人も多かったようだが、今はほぼ不可能かと思う。
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口座開設の必要を証明できないと開設は不可能
なぜなら、HSBCでは外国人の口座開設は現在かなり制限されていて 、口座開設の必要を証明できないと開設は不可能だからだ。具体的には
香港の居住証明、香港での収入証明、香港で不動産や会社を所有しているならその証明などだ。
とにかく、口座開設の必要を証明するものを用意し、それを担当行員に納得してもらわなければダメである。
香港の他の銀行の基準は比較的緩いかもしれないが、HSBCではこのように決まっていると言う。
また、開設するときは以下の覚書を参考にしてほしい。
覚書:HSBCの口座の種類について
HSBCは口座の種類が3種類あり、以下のとおりである。Personal パーソナル (普通口座) | Advance アドバンス | Premier プレミア | |
---|---|---|---|
預金平均残高 | 5千HKD | 20万HKD | 100万HKD |
月額口座維持手数料 | 60HKD | 120HKD | 380HKD |
行員はAdvance(アドバンス)口座を選ぶと良いと言っていた。
なぜなら、Personal(パーソナル)(以下普通口座)だと、当日銀行開設は完了せず、登録した住所に書類と銀行カードが届いてから設定をして初めて使えるようになるからだ。
つまり、使えるようになるまで時間がかかるのだ。
一方、Advance(アドバンス)口座だと、即日開設が完了し、すぐにカードを受け取り今日から使うことができるのである。
Advance(アドバンス)だと平均残高が20万HKDないと手数料がかかってしまうのでは?と思うが、それも問題ない。口座維持手数料は開設から3ヶ月間は無料だからだ。
そして、開設から1ヶ月経てば簡単に普通口座に変更することもできるのである。
つまり、まずはAdvance(アドバンス)口座を開設し、開設から1ヶ月以降、3ヶ月以前にもう一度銀行に来て普通口座に変更する。
そうすれば、今すぐ開設でき、なおかつ(普通口座の最低推奨残高5000香港ドルが口座に残っていれば)手数料もかからないのだ。
もちろん、もし、Advance(アドバンス)口座の最低推奨残高、20万HKD(300万円弱)以上預ける予定なら、普通口座に変更する必要はない。
【ここまでのまとめ】 平均残高が20万HKD(300万以下)のオススメは、 1、まずAdvance(アドバンス)口座を開設し、すぐに使えるようにする。 2、開設から1カ月以降、3カ月以内にPersonal(パーソナル(普通口座))に変更する。サインするだけで簡単である。 |
覚書:開設後香港ドル以外の口座を開設する
開設後、他の通貨の口座を開設できる。開設するにはその通貨の現金が必要である。
とりあえず、人民元の口座を開設したいとと伝えると、申請書を作ってくれ、窓口で人民元を預けて完了だ。
覚書:ATMでパスワード変更
最初、ATMでパスワードを変更することができる。最初にもらったパスワードのままでもいいが、すぐに変えた方がいいだろう。
ATMで操作できるので、すぐにやっておこう。
開設早々やらかした!カードがATMに飲み込まれた…
ちなみにだが、私は無事口座が開設できたのだが、開設早々やらかしてしまったことがある。ATM操作中に電話がかかって来て電話に出たのだが、話しているうちにATMの操作時間が過ぎてしまったのだ。
日本のATMは時間が過ぎたらカードは自動的に出て来るが、なんと、香港のATMは時間が過ぎたら機械に吸い込まれてしまい、翌営業日以降にまた銀行にカードを取りに行かなければならない仕様なのだ!
なななな!なんと!それを口座開設数分後にやらかしてしまった!
聞いたが、これは不正使用を防ぐためのシステムで、ATMは営業中開けられないので、当日はカードは受け取れず、翌営業日以降再度行かなければと言う…(泣)
皆さんも、香港のATMを使う時は気をつけてほしい。操作時間が過ぎたらカードは出てこないので…。
まとめ
まとめになるが、香港非居住の日本人がHSBCの口座を開設するのはかなり難しい。必要なのは以下の準備だ。
1、有効な身分証明書(パスポート)
2、英文の、発行から三か月以内の申請人の名前が入った日本国内の住所の証明
この2つの書類に加え、HSBCでは開設の理由を書類で証明することが必要である。
例えば、
a)香港に住んでいて居留証を持っている→香港に住んでいるので、銀行にお金を預ける必要がある。 b)正式に香港で登記された会社からの業務契約書がある→香港ドルを受け取るので、銀行が必要である。 c)その他収入の証明→香港ドルを受け取るので、銀行が必要である。 |
さらに、現在HSBCでは通訳は許可されていない。英語、中国語(普通語、広東語)のどれかで、自分で説明しなければならないと言うことだ。
外国人の口座の不正使用が多いらしく、かなり厳しくなっているのだ。
つまり、「香港HSBC 開設 ツアー」などの検索で出て来るツアーに申し込んでも、ただの香港観光旅行になるのがオチだと思う。
もちろん、担当者次第の世界なので、銀行の担当者と友達だったりした場合はこの限りではないかもしれないが…
※2017年3月21日更新 2017年から必要なものが増えた。詳しくはこちら ■2017年から香港HSBCの銀行口座開設が面倒になった。共通報告基準(CRS)とは? |
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この記事へのコメント
WL
ちなみに1度失敗した状況で、口座開設サポートを受けると激烈高いらしい。
1社がHKD14,000(失敗時0%返還)
別の1社がHKD35,000(失敗時80%返還)
どちらにしてもアホらしいので、先日自分で行って銀行側に言われたことをもとにサポートなしで後日再チャレンジするほうがリスク自分持ちながら損失は上の2社ほどじゃないんですがねw
ペッペケ
コメントありがとうございます。
サポート頼むとそんなにかかるのですか!?
それはさすがに高いですね…
それなら何度か香港に足を運んでも自力でチャレンジしたほうがいいかもしれませんね…
ひなげしの花
ところで、それから15年以上は、職場の都合等で、香港に行く機会が減り、もう今となっては口座を解約しようと思っています。
共同名義の一人だけでも、出金・解約は可能なのでしょうか?
それとも、夫婦二人で行く必要があるのでしょうか?
コメントの欄に、質問も書いてしまい申し訳ありませんが、お答えいただける範囲で良いので、何かアドバイスがありますか?
ペッペケ
コメントありがとうございます!
申し訳ありません、共同名義を作ったことも、解約したこともないため、お伝えできることは今の所ありません。
もし今後、上記情報を得た時には、ブログ上に書かせていただきますね。
今後ともどうぞよろしくお願いします!
ひなげしの花
ご事情、確かに了解いたしました。
私達夫婦が口座を開設したのは、
「光陰矢のごとし」で、はるか昔となってしまいました。
とりあえず、現在も香港上海銀行銀行からは
様々な書類を送って来るので、
それらを参考に、身分証明書出来る書類と共に
直接銀行を訪問してみようと考えております。
その時の、香港周辺のぶらり旅の際には、
こちらのブログがとても参考になりそうです。
では、また。
ペッペケ
コメントありがとうございます。
香港旅行が良いものになることを願っております。
今後ともブログをよろしくお願いします!