香港の上水に集まる中国人の運び屋。普通の中国人がなれない理由とは?

香港の上水に集まる中国人の運び屋。普通の中国人がなれない理由とは?

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香港の上水に集まる中国人の運び屋

上水は香港にある国境に近いエリアである。中国本土の深センから羅湖イミグレを越えて1駅で行くことができる。

今日はここに集まる中国人の運び屋の話をしたいと思う。

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香港上水の路上でトランクに荷物を詰める人たち

上水の駅を出て少し歩くと、地元の人たちが行き交う商店街になる。

日用品や食料品を安く買うこともできるし、下町の昔ながらの香港の雰囲気を味わうことができるので、私はなかなか好きなエリアである。

深センからすぐ来ることができるので、買い物ついでにブラブラすることがよくあるのだが、その時に目にするのは、道端で同じ商品を大量に購入し、トランクに詰める人たちである。

大量の商品をトランクに詰める人たち
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彼らはなにをしているのだろうか?



中国人の運び屋

彼らは中国語では「水客」と呼ばれる、中国人の「運び屋」だ。

香港では正規品の様々な商品(化粧品、食料品、子供用紙おむつ、粉ミルク、輸入品などなど)が中国より安く買える。

また、1人あたりの持ち込み可能な量が限られている物もあるので(例えば粉ミルクは1人あたり2缶しか持って中国に入れず、国境でバレたら罰金。)、彼らは国境から近い香港の上水で商品を手に入れ、国境を越えて行き、中国で商品をお金に買えるという仕事をしているのだ。

香港の粉ミルク。1人2缶までしか持ち込めないので、中国で高く売れるらしい
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個人でやっている人、組織的に会社でやっている人

運び屋がやっていることは基本変わらないが、個人でやっている人と、組織的に会社としてやっている人がいる。

個人でやっている人は自分で香港で大量に買い込み、国境を越えた中国側の深センで自分で販売している。路上で売る人や、最近はインターネットで売っている人も多いようである。

他に、組織的に会社でやっている人たちもいる。道端で荷物を詰め込んでいる人にどうやっているのか聞いたことがある。彼らの会社は香港と中国深センに拠点を持ち、そこで運び屋に商品の引き渡しを行なっているらしい。

値段は商品によってあらかじめ決められていて、香港では80元を支払い、中国側に持ち込むと、受け入れ側の会社が100元くれる、というようなシステムになっているとのことだ。

個人でやるよりは利幅が少ないが、持って行けば自分で売る手間もなく確実にお金に変えられるので、会社に登録してやっている人はかなり多いようだ。



合法なのか?

で、疑問になるのが、この運び屋が合法なのかどうなのか?という事だが、持ち込みが認められているものを国内に持ち込むのはもちろん合法である。

…が、持ち込み禁止のものや、制限以上に持ち込む者も多いようである。

国境を越える時に手荷物チェックがあるのだが、イミグレの係官もそれをよく知っており、よく中国人がトランクを開けられ荷物を没収されているのを見かける。

没収されてしまったら丸々運び屋の損失になってしまうのだが、制限以上の物を持ち込もうとする欲に目が眩んだ運び屋が後を絶たない。

ちなみにだが、日本人も同じアジア人なので、国境を越える時中国人の運び屋と間違えられ、時々荷物チェックされることがある。

パスポートを出すと「なんだ、中国人じゃないのか、じゃあ行っていい。」と言われるのだが…

私は日本人だ!
ヽ( ̄д ̄;)ノ



普通の中国人が運び屋になれない理由とは?

さて、この運び屋だが、実は多くの中国人はなれないのである。

なぜなら、中国人は基本的に自由に香港に行けないからだ。

え?と思うが、そうなのだ。

日本人は中国も香港もパスポートさえあればノービザで行けるのだが、中国人はパスポートでは香港に行けず、通行証を申請しなければならない。

その申請も結構大変で、戸籍のある地元に帰って、お金を払う必要がある。そのようにして通行証を取得して初めて香港に行けるようになるのだ。しかし、彼らの通行証には制限があり、2回香港に行ったら失効してしまう。

失効後はまた取得しなければならない。

香港は中国に変換されたにも関わらず、中国人が香港に行くのはかなり大変なのである。

だから、普通の中国人は運び屋にはなれないのだ。

では、誰が運び屋になれるのか?



選ばれし中国人が運び屋の仕事をする

それは、自由に香港中国間を行き来できる、選ばれし中国人だ。

具体的には深センや香港の戸籍を持っている(取得した)中国人だ。なんと彼らは他の中国人と違い、通行証がなくとも自由に香港と中国を行き交うことができるのである。

その少数の選ばれし中国人が中国ー香港間を自由に行き来できるという特権を生かし、運び屋の仕事で生計を立てているのである。

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