海外、中国で納豆を!自作納豆をヨーグルトメーカーで作ってみた。作り方と失敗例

海外、中国で納豆を!自作納豆をヨーグルトメーカーで作ってみた。作り方と失敗例
※2017年9月7日更新
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海外で納豆を食べたい

海外生活をしている日本人がぶち当たる一つの問題は「納豆が食べられない」ということだろう。

(ちょっと大げさか^^;)

でもとにかく、海外生活をすると、

日本では当たり前に買える納豆がなかなか買えないことに気づくのである。

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納豆は深センでも買えることは買えるのだが・・

深センにはAEONがあり、そこで納豆を買うことができる。

また、香港の日系スーパーでも売っているので、納豆が全く買えない他の海外に比べればかなりいい環境と言えるかもしれない。

深センAEONで売っている納豆
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ただ、わざわざ買いに行くのは大変だし、輸送コストがかかっているので日本よりかなり高い。だから、中国は生活を始めてからあまり納豆を食べていなかった。(上の写真のおかめ納豆3パックで27元(約400円)もする。(中国国内生産の納豆は10元くらい))

しかし、最近、自家製するようになり、充実した納豆ライフを送れるようになった。

コツをつかめば思ったより簡単にできるので是非自家製納豆をオススメしたい。



ヨーグルトメーカーを使う

納豆の作り方は単純で、納豆とゆでた大豆を混ぜ、40度くらいの温度を保って置いておくだけだ。あとは納豆菌が勝手に大豆を納豆してくれる。

理論上はそうなのだが、実際は40度前後の温度を保ち続けるのが結構大変なのである。

そこで役立つのがヨーグルトメーカー(中国語:酸奶机)だ。

これを使えば温度管理が容易で、簡単に納豆が作れるのだ。

ヨーグルトメーカー(中国語:酸奶机)
これは中を40度前後の温度に保つ機械で、本来は名前の通り、ヨーグルトの菌を発酵させるためのものだが、納豆作りにも使えるのである。



材料は大豆と納豆

材料は大豆、納豆のみ。

今回使う納豆は日本から持ってきたものだ。
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なお、納豆は冷凍しておくと休眠状態になり、長期保存が効く。海外の納豆が手に入らない地域にお住みの方は日本から持って行って冷凍しておくといいだろう。

その他にする準備は、かき混ぜるスプーン、ヨーグルトメーカーの容器を使用前に熱湯消毒するくらいである。



作り方

では早速作ってみる。

1、大豆を水につけ、一晩おく
水につけたばかり
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一晩で水を吸い大きくなっている。
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2、大豆を茹でる
ゆで時間は約1時間。弱火でコトコト茹でる。指で簡単に潰れるほどのやわらかさになればOK。
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※最初、ゆで時間20分でやってみたがかなり硬い納豆になった。

圧力鍋があればもっと早くできるだろう。


3、ざるに開けて水を切り、ヨーグルトメーカーに入れる。熱いうちに納豆を入れかき混ぜる。
納豆のネバネバが全体に広がっている。
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冷えてから納豆を混ぜると腐敗菌が増えてしまうので、熱いうちに納豆を混ぜた方がいいらしい。

熱で納豆菌が死んでしまうのではないかと思ったが、一時的に高温なのは問題ないようだ。(60度以上の高温がずっと続くと納豆菌は死滅するので、混ざったら適正温度になるようにしよう)

納豆菌は好気性で酸素が必要とのことなので、蓋は少し開けておいた。

ヨーグルトメーカー中の温度が安定するまでは温度チェックしておこう。

私は納豆作りのために温度計を買った^_^;

発酵途中の様子
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4、24時間待つ
あとは納豆菌に働かせ、自分はお茶でも飲みながら待つだけだ。

24時間待って完成。

完成!
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普通の納豆だ!

食べてみたが………うまいー^_^!

納豆菌の力ってすごい。


5、冷やす
出来上がったあと、冷やすのが重要だ。

すぐ食べるなら食べちゃっていいが、保存するならすぐに冷却作業に入ろう。

なぜなら、このまま暖かいままにしておくと、アンモニア化成菌により、大豆タンパク質が分解され、アンモニアが生成されるからだ。

冷やせば、アンモニア化成菌の働きをを止めることができる。

ということで、ビンやタッパーなど、他の容器に移し替え冷蔵庫へGO!長期保存するなら冷凍庫でもOKだ。

これで思う存分納豆ごはんが食べられる!

完成した納豆は冷蔵庫へ
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失敗例

ちなみに、偉そうに書いたが、完成するまでに3回失敗した。実は4度目の正直である。

てへ!(≧∀≦)

失敗例を参考にしてほしい。

失敗例1:固すぎた
1回目、ゆで時間を20分にしたら固すぎた。上記したようにゆで時間は1時間くらいがベストだと思う。


失敗例2:温度高すぎ
2回目は温度管理に失敗。というか、失敗のほとんどが温度に起因するものだと思う。(「納豆 自家製 失敗」で検索するとみんな温度管理で失敗している)

ヨーグルトメーカーを信頼して放置しておいたのだが、一晩経って容器を触ってみたら数秒以上さわれないほど熱くなっていた。

我が家のヨーグルトメーカーは温度調節機能がなく、低温の熱がずっと出るタイプ。締め切っていたのがよくなかった。熱くなりすぎてしまった・・。

温度計がなかったので具体的にはわからないが、容器を持って「熱つっ!」と感じるくらいなので、60ー80度くらいはあったのではないだろうか。

納豆菌の適正温度は40度くらいだ。温度が上がると活動は弱まり、60度を超えると死滅するらしい。

ということで、納豆菌は残念ながらお亡くなりになってしまたようで、全く糸を引かないただの煮豆になってしまった。

温まりすぎないように、ヨーグルトメーカーと容器の間に物挟んで温度調節が必要だ。

その後、温度管理のため、温度計も買った。(タオバオで13元なり)



失敗例3:放置しすぎてアンモニア臭がきつくなった
「失敗例2」で煮豆になってしまった大豆。

捨てるのはもったいない。

再度新しい納豆を追加し、もう一度発酵させれば大丈夫だろうと、今度は温度を適切にして再度一晩置いてみた。

最初の失敗発酵の時間を合わせるとトータルで3日くらい置いておいたことになる。

で、どうなったかというと、無事納豆にはなったのだが、アンモニア臭がきつくて食べられなかった。

上記したように長時間置くと、アンモニア化成菌により、大豆タンパク質が分解されアンモニアが生成されるのである。

こりゃダメだ!

ということで、温度管理に失敗した物を再発酵させるのは止めよう。

24時間で納豆が完成したら、すぐに冷やすのが鉄則である。

納豆を作れば美味しい納豆ご飯を食べれる!
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補足情報

その他、補足情報である。

○発酵の際、少しだけ納豆の臭いがするけど、そんなに気にならない程度である。

○上記したが、作った納豆は冷蔵庫で普通に保存できる。冷凍すれば長期保存も可能。

○作った納豆に大豆を入れればまた納豆になる。永遠に納豆を楽しめる。

○中国は大豆が安い。今回作った量の大豆は1元(15円)もしなかった。激安である。



納豆自作はなかなかおすすめ

日本にいる方も店で買うよりははるかに安く作れるし、思ったより難しくないので、自家製納豆なかなかおすすめである。

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この記事へのコメント

  • ポンタ

    こんにちは!

    納豆の作り方ありがとうございます^_^
    わたしも自分で作ってみたいと思い、検索するとだいたい圧力鍋が出てくるんですよね。
    うちに圧力鍋はないので我慢してたのですが、ヨーグルトメーカーなら手軽そうですね。
    温度調整が難しそうですが、DIY好きなので楽しみながらできそうです。
    2017年04月06日 13:46
  • ペッペケ

    コメントありがとうございます。

    圧力鍋があれば茹で時間がかなり短縮できると思いますが、うちもないので、気長に茹でました。

    ヨーグルトメーカーは温度調整機能があればもっといいと思います。
    2017年04月06日 16:10
  • ポンタ

    ペッペケさん
    こんばんは!
    タオバオでヨーグルトメーカー買って、今日届きました^_^
    実は華南なら常温でもヨーグルトが作れるのでヨーグルト作るだけなら買おうと思わないのですが、今回購入したのは納豆と米酒も作れるタイプのもので、なんと29.9元でした!
    おまけでヨーグルト菌、納豆菌、米酒曲がついてこの値段は凄すぎです。

    説明書一通り読みましたが、結構時間がかかるんですね。初めての機械で留守中に火事になるのは怖いので週末挑戦してみようと思います。
    個人的にはお酒も楽しみです^_^
    2017年04月10日 21:43
  • ペッペケ

    コメントありがとうございます。

    菌も付いて来てその値段ですか!それはお買い得ですね。
    米酒も作れるのでしょうか?それはいいですねー!

    お酒作りは日本では違法でできないので、海外在住組の特権ですよね。

    もうかなり前ですが、ワインを作ったことがあります。
    ぶどうには天然の酵母が住みついているので潰して角砂糖を入れるだけでできるのです。

    自然の力はすごく、発酵して炭酸ありのスパークリングワインにちゃんとなりました。

    機会があればやってみてください。

    2017年04月11日 01:15
  • ポンタ

    ペッペケさん

    返信ありがとうございます。
    ワインも作れるのですか⁉︎しかもとても簡単そうですね。
    こちらでは年中葡萄が手に入りますから、ワインづくり楽しみながらできそうですね。
    スパークリングなんて凄すぎです。
    2017年04月11日 08:38
  • ペッペケ

    ワインは温度管理必要なく、皮ごと潰したぶどうと氷砂糖をガラス瓶に入れ部屋の隅に置いておくだけです。

    ヨーグルトメーカーは出番なしです。^^;

    炭酸がかなり発生して気をつけて蓋を開けないと噴出すほどでした。

    注意点としては、ぶどうは洗うと酵母が流れちゃうので汚れを拭き取る程度で、ぶどうの表面に水分が付いていると腐敗の原因になるので完全に乾かしてから(便の中に入る液体は100パーセントぶどう果汁にしなければならない)
    ということでした。
    氷砂糖の量、熟成の時間温度やぶどうの種類で味が変わってくると思います。

    最初は普通に美味しいぶどうジュースでしたが徐々にアルコールが出て来て、2週間から1ヶ月もすれば普通に美味しいスパークリングワインになりました。

    2017年04月11日 10:15
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